中小企業等への燃料仕入れ参考情報提供

▼自己紹介

 

弊社では週毎に刻々と変わる国内石油製品(燃料油)に係る物流動向や、全国各地の仲卸価格情報を提供しています。

また弊社は創業以来、独立独歩でどのメーカー、ブランドにも偏らない中立性と独立性を保持しており、販売意向ではない実勢価格を拾い上げる企業としての業界内で地位を確立してきました。また情報サービス提供企業としても非常に独自色の強い存在と自負いたしております。一方で、弊社は現在に至る迄、石油製品(燃料油)の仲卸業界に於いて一定の立ち位置を作り上げてきましたが、その立ち位置に留まる事に疑問を有しており、その環境を変えていく事を望んでいます。

 

それは、購買側、買う側の企業でも、様々な判断材料、交渉材料、たたかえる手段を手にできる環境を有するという事にほかなりません。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

現在、国内石油製品(燃料油)市況を取り巻く様々な状況は、打ち出された価格のみが独り歩きし、その価格の変動要因に関しては遠い海外市場の原油価格動向が伝えられる程度のものとなっています。また業界を取り巻く様々な情報も新エネルギー等、いま企業が購入する価格に関して、何がその理由なのかという情報があまりにも希薄な状況にあります。毎週、スポット価格は変動を繰り返し、元売り精製コスト(原油+為替)の変動だけでなく、このスポット価格の変動も元売り企業から販売業者への仕切り価格に影響しますし、最終的にその燃料油を輸送燃料や自家燃料として購買する企業へも販売価格という形で影響します。これ迄、弊社では15年以上にわたって、元売り企業、輸入商社、広域販売業者、地場大手卸企業、配送販売企業、船舶運航企業等へ石油製品の海上/陸上物流、仲卸市況について、地域毎に詳細に渡り調査、分析を行い、その結果を前述した企業各社へ提供する事を主業として参りました。現在、弊社情報の提供企業は全国60社となります。しかし、輸入原価下落にも構造的物価上昇が継続する経済環境下にあって、その燃料油を使用する企業の負担は非常に大きなものとなっています。この為、弊社では燃料油を使用する企業側へも様々な情報提供を広げていく事が必要という考えに至り、このプロジェクトを立ち上げました。

 

▼プロジェクトの内容

 

プロジェクトでは、先ず手始めとして、元売り各社の週毎の販売業者向け仕切り価格と共に、弊社が毎週調査、集計し仲卸業界へフィードバックする石油製品のスポット価格変動幅に基づき、燃料油を購買する企業へ仕入れ指標として価格の上下変動幅、更に月内等の短期間予測値を提供いたします。つまり、詳細な分析そのものではなく、価格データのみの提供となります。この提供の目的は、前述のきっかけで申し上げた様に販売業者側の言い値や、見積りをためてからの判断ではなく、事前に販売業者が提示してくる販売価格に目途を立てておく事で、仕入れ交渉力を高める事にあります。また資材としての燃料油価格に対する判断を早める事で購買する企業側でも、コスト削減のほか、自社製品製造部門や販売部門との連携を早める事や、購買、資金計画等への一助となる事も見込まれます。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

今後につきましては、同プロジェクトでの提供情報を順次拡充していく計画を有しています。但しいずれは既存の石油製品(燃料油)のみならずB10、B20等バイオ燃料価格等へも対象を広げていく予定ですが、現状では先ず日常的に大量に流通する既存の石油製品(燃料油)に関する多様な判断材料を、燃料油を購買する企業へ提供していきたいと考えています。