61匹のSOS。多頭飼育崩壊で保護した猫たちを救いたい。

 

はじめに

 

はじめまして。「にゃんずネット横須賀」の増井貴子と申します。私は、神奈川県で猫の保護活動を行っているボランティアグループの代表を務めています。

 

昨年、横須賀市内で猫の多頭飼育崩壊がありました。全部で93匹。殺処分されてしまう前に、保護をしようとさまざまな人のご協力があり、場所を分けて保護をしています。少しづつ里親募集で受け入れ先も見つかってきて、現在保護しているのは61匹です。

 

猫ちゃんたちの1回目のワクチンは、多頭飼育崩壊をした飼い主の身内の方が負担しました。しかし2回目のワクチンはこれからで「にゃんずネット横須賀」が負担します。しかし、今後の活動資金は自腹を切る方法しかなく、資金繰りはとても厳しいのが現状です。

 

そこで多頭飼育崩壊の61匹の猫ちゃんたちに、ワクチン摂取や健康状態改善などを行なう資金の一部として、最低100万円が不足しています。どうか皆さんご協力いただけないでしょうか。

 

 

 

プロジェクトの発端について

 

プロジェクトのきっかけは、私の知人からの相談でした。

 

知人は、多頭飼育崩壊をした家の隣に住んでおり、糞尿の匂い、ゴミ、ノミの大発生で困っているとのことでした。愛護センターに連絡したらすでに愛護センターにも苦情が何件も入っていました。

この状況を何とかしたいと、現場に行き、飼い主さんの身内の方（Mさん）と話をしました。飼育崩壊をした猫の飼い主は、所有権放棄をして愛護センターに引き取ってもらうことは拒否しており、保健所としては飼い主が猫の所有権放棄をしない限り何もできない、という状況でした。

 

所有権放棄をしたら愛護センターで引き取ることはするが、頭数によってはセンターに収容しきれない数であれば、体調の悪い猫から安楽死をしていかなければならないとのことでした。

 

 

このままでは、人も猫も不幸になってしまう...。どうにかできないか「にゃんずネット横須賀」のみんなで救済の方法を検討しました。

 

飼い主の意向を汲み、猫をそのまま住まわせながら、私たちボランティアで猫の保護とケア、不妊手術を全員に施し、譲渡先を探すことを検討しましたが、劣悪な環境のなかですべての猫を現場で飼うことはできませんでした。

 

そんな中、「たんぽぽの里」代表の石丸さんのご協力もあり、一時的に横須賀動物愛護センターを一部の猫ちゃんたちの一時避難場所として借りることができました。横須賀愛護センターでお世話してきた猫は合計39匹、そのうち、19匹が新たな家族とのご縁があり、家族の一員として迎えていただきました。

 

横須賀愛護センターの避難猫の残り20匹は、市内でペットホテル「animal  house」を運営している友人のご好意でホテルのスペースをお借りすることができ、先日引っ越すことができました。今後、この場所で猫ちゃんたちの世話をしながら新たな飼い主になってくれる家族探しをしていきます。

 

また随時、まだ引っ越しができていないMさん宅で保護している猫40匹を「animal house」に連れてくる予定です。

 

一時的に保護していた愛護センターにいた時は全員ケージの中で、1日1時間位しかケージから出してあげられなくて、お世話をしている私たちも辛かったのですが、今は一日中フロアで遊んだり、昼寝したりの姿をみることができます。そのことがとても嬉しいです。

 

今後、Mさんの家で待機している猫40匹と「animal house」で保護している猫21匹、合計で61匹の猫のワクチンとウィルス検査の費用、まだ体調の悪い猫にかかる医療費と、フードや諸雑費が必要です。

 

また、今までは愛護センターにいたので、猫ちゃんたちの体調が良くない時は愛護センターの獣医さんに診てもらうこともでき、医療費はあまりかからなかったのですが、これからはそうもいきません。

 

今回いただいたご支援は、猫の保護活動費用の一部として使わせていただきます。61匹の猫を助けるために、感染症予防のワクチン摂取、健康状態を改善するための治療などを行う予定です。

 

 

細々とではありますが長年横須賀市で猫のボランティア活動をしてきた私たちとしては、なんとか今回の多頭飼育崩壊を解決していきたいと思っていました。

 

約4か月間必死に猫ちゃんたちの世話と新たな飼い主探しをしてきました。そして現在61匹の猫のお世話と体調の悪い猫の治療をしながら、新たな飼い主とのご縁を待ってます。

 

これから猫ちゃんたちの引き取り手を見つけるために、どうしてもワクチン摂取、検査、治療は必要なことです。どうか皆さんご協力いただけないでしょうか。ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

多頭飼育崩壊を起こさない。不妊手術の必要性をもっと広めたい。

 

「にゃんずネット横須賀」はメンバーの数が定まっているわけではなく、メンバーが個人的に地域猫活動や子猫の保護、TNRに啓発活動などを行っていています。

 

必要に応じて協力しあって、不幸になる猫を減らすことを目的に活動してきました。子猫の保護はそれぞれの自宅で、成猫は仲間数人で維持している小規模の保護猫シェルターです。愛護センターに所有権放棄された成猫を引き取って保護し、譲渡に繋げています。

 

 

動物フェスティバルや愛護センターの開放デーなどのイベントに参加して、パネル展示や猫に関する相談も受けてきました。愛護センターとも協力関係を持って、行政ができない部分をボランティアである私たちが行ったり、またボランティアだけではできない部分を行政の力を借りたりしながら不幸になる猫を減らすための活動をしてきました。　

 

長い間、不幸になる猫を減らしたいと外で暮らす猫達のTNRを必死に行ってきました。でもこれからは飼い猫でありながら不妊手術をせず増やしてしまい、家の中で不幸になっていく猫にも目を向けていかなければならない、と思っています。

 

 

多頭飼育崩壊を起こさないように、猫の不妊手術の必要性をもっともっと広めたい。

 

また動物の福祉の観点から「飢え・渇きからの自由」、「痛み・負傷・病気からの自由」、「不快からの自由」、「恐怖・抑圧からの自由」、「本来の行動がとれる自由」、この猫の5つの自由の大切さを多くの人に理解してもらえるこれからも活動をしていきます。

 

猫にも幸せになる権利があります。人間が猫を管理している以上、人間は猫を幸せにする責任があると思っています。いま保護している猫ちゃんたちがこれから幸せになってもらえるように。ご協力のほどよろしくお願いいたします。