今日は、少しお金の話をしたいと思います。

総予算が、1季節471万円、年間1884万円。と聞いて、多いと思いますか?少ないと思いますか?
想像がつかない。そもそも何故そんなにかかるの?と思う方も少なくないでしょう。


そこでまず、想像していただきたいのは、この企画に、一体、何人が、どれくらいの期間と労力と才能を費やしているか?ということです。


オブンガク堂caféを1季節2会場で実施するには、出演者6名とスタッフ10名の合わせて16名が必要です。そして、それぞれがそれぞれの専門性を発揮しながら、およそ3ヶ月間に渡り携わります。

3ヶ月間ずっと拘束されているわけではなく、この期間内に、役割ごとに様々な仕事をします。
例えば、出演者なら、

本番6日+設営2日+撤収2日+地方移動2日+リハーサル10日=22日

スタッフなら、

本番6日+設営2日+撤収2日+地方移動2日+打合せ準備作業日10日=22日
といった具合です。

 

もちろん役割によって多少の違いはありますし、1人が2つの役割を兼ねることもあります。ですが、1人2役ということは、仕事量が倍ということですから、本来は、報酬も倍にしなければなりません。

 

仮に、16名が22日間働いたとして、471万円を分けると、1人当たりの日給は13380円になります。ですが、全ての予算を人件費だけに使えるわけがありません。実際の割合は、総予算の30%以下になっていますから、日給は4460円以下ということになります。もし企業ならば、完全なるブラックです。(汗)

 

文化芸術活動を市場経済や労働基準の物差しで計ること自体がズレている気はしますが、この企画に関わる人たちが、その仕事に対する正当な評価と報酬を得ているとはとても思えません。

 

確かに芸術は、お金や時間や労力をかけたからといって素晴らしいものができるわけではありません。
ですが、お金と時間と労力をかけずに、素晴らしいものができることも決してありません。

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