プロジェクト本文
東日本大震災の学びを途切れることなく伝えていくため
大船渡に「津波伝承館」が本年3月11日に仮オープンしました。
はじめまして、「大船渡津波伝承館」代表理事の齊藤賢治です。当館は、東日本大震災の学びを5000年先にも途切れることなく伝承するために、「おらほの伝承館」(おらほの=「私たちの」という方言です」として2013年3月11日に仮オープンしました。一日でも早く、一人でも多くの方に伝えるべく、伝承館を立ち上げたため、当館施設は民間企業の建物をお借りし、ボランティアによる運営を行なっております。おかげさまで、多数の方にご来館を頂いておりますが、ぎりぎりのスタッフで運営しているため、来館者の増加に十分に対応できない状況です。
特に、伝承の担い手である「語り部」の人数が不足しており、一人でも多くの語り部を育成・確保する必要があると考えております。そのため、語り部にある程度の日当をお支払いせざるを得ないと考えております。
当館は、運営資金の大部分を寄付に頼っており、「語り部」を育成する資金を捻出することが出来ていません。当館の理念である「震災の学びを途切れることなく伝承する」ことを実現するため、どうか皆さまのお力を貸しください。
(館内で語り部が来場者の人たちに震災当時の経験を話します。)
私どもの活動の発端は2011年3月11日。
津波が町をむしりとるさまを映像におさめ、社会に発信したことにあります。そして、人の記憶が風化することに、強い危機感を抱いたことで活動を開始しました。
大船渡津波伝承館の運営するに至る経緯は2011年3月11日の東日本大震災にさかのぼります。私は、地震発生当時、勤務先であるさいとう製菓の社屋から従業員と共に逃げながら、津波が町をむしりとる様を涙ながらに撮影しました。この動画を動画サイトに投稿したところ、100万回以上再生され(現在では200万回以上)、多くのウエブサイトで紹介されるなど、多くの反響がありました。
(津波を写した動画)
そのうち、映像を貸してほしい、津波の話を聞かせてほしいとの要望が寄せられるようになりました。来社した方に、さいとう製菓研修ホールにて、津波の動画を視聴していただき、撮影時の状況の説明や被災生活について聞いていただきました。
このような説明を重ねながらも、私はずっと自問自答を続けました。「このままでは、津波の怖さしか伝えることが出来ないのではないか」被災者として、津波の怖さを伝えることは大事であるけれども、何もなくなったからこそわかる人間の強さや立ち直ろうとする人間の強さ、海と共存していかなければならない地域社会など、ほかにも伝えなければならないことが多々あると感じていました。
そして、震災後1年が経過したころに、すでに人の記憶が風化することに強い危機感を抱き、どのようにすれば震災の学びを伝えることができるのかの検討を開始したことが始まりです。
(私は強く「あなたに助かってほしい」と思いながら、
震災時・震災後の体験を伝えています。)
(伝承館入口)
あなたに助かってほしいから
大船渡津波伝承館では仮オープン前にも国内の小中学生、海外の高校生や大学生を含めて、1000人以上の方に震災の学びを、「あなたに助かってほしいから」という思いで伝えてきました。
本年3月11日に仮オープンをし、それ以降は週に100人以上の方に来館していただき、震災の学びを伝えています。
津波伝承館として運営を継続することで今後とも多くの方に震災の学びを伝え、来館者の方だけではなく、来館者の方が伝えた方にも「あなたに助かってほしい」との思いが伝わればと考えております。
(来場者の方々が見ているのは館内の展示物です。)
(三陸で採れる魚等を展示したミニ水族館の様子です。)
語り部が伝えること
~5000年先に途切れることなく伝承するための力に~
今回のプロジェクトは大船渡津波伝承館が語り部を育成し、震災の学びを5000年先にも途切れることなく伝承していく目的を果たすための運営上の大きな力になると考えております。また、それにより、これから来館される多くの方に震災の学びを、「あなたに助かってほしいから」という思いと共に伝えることが継続的に実行できるのではないかと考えております。
語り部は、被災の状況を伝えて被災後に人間の強さを感じたエピソードなどをあなたにたすかってほしいという思いでお話しています。張り詰めた緊張感の中で真剣に聞いてくれており、中には涙を流す学生もいました。津波被害がいかに大変であったのかを知り(衝撃を受けている学生もいて)、テレビではわからない真実を友人たちに伝えていきたいという反応や復興を目指して頑張ってほしいという声が多く寄せられました。
======小学生や中学生の感想======
地震や津波の怖さが良く分かった。
津波後の事も報道では知りえない事があった。特に肉親捜しとは大変だったと思う。
生活でも、ライフラインが途絶え通常では考えられない生活を強いられていたことや、生きぬ抜くにはサバイバルの知識が無いと生きられない事、そして、震災に備え防災の準備も必要な事も学んだ
などを多く学んだなどが、会場での感想を聞くことが出来ました。
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【語り部育成プロジェクト】
開催日時: 開館日(水曜日を除く毎日)のうち伝承語り部候補者の参画日
開催場所: 大船渡津波伝承館
プログラム内容: 実行者の語りを勉強し、自らの体験談や他の方の体験談を通して震災の学びを大船渡津波伝承館で来館者向けに語れるように実行者が指導する。
こういった、小学生や中学生を始め、ご来館をいただいた方々からの声を聞く度、一人でも多くの震災の学びを伝承する語り部を育成していく必要性を痛感しております。震災の学びを途切れることなく伝承するために、どうか皆さまのお力を貸していただけないでしょうか。
<引換券の概要>
大船渡津波伝承館ならではのものを用意しており、内容は以下の通りです。
・津波伝承館の特別優待券(入館料無料)
・「丸の内行幸マルシェ×青空市場に津波伝承館が来た!」PJでの語り部映像を見る特別優待席
※1「丸の内行幸マルシェ×青空市場に津波伝承館が来た」PJは毎月第2・4金曜日に東京駅地下丸の内口から歩いてすぐの行幸地下通路付近で、展示ス ペースにモニターを置いて、大船渡津波伝承館で語り部が津波映像とともに津波体験談を語っている様子を配信し、来場者へ大船渡に行かなくても震災の学びを 伝承していくためのプロジェクトです。
・丸の内行幸マルシェに津波伝承館が出店時の陳列商品のうち
お好きなもの3点をプレゼント(直接マルシェに来れない方にはプロジェクト実行者が選んだ3点をお送りいたします)
・丸の内行幸マルシェに津波伝承館が出店時に大漁旗を背景に大船渡市関連のハッピを着て記念撮影(HPもしくはFBで記念撮影写真の掲載予定)
・運営協力者(HPで名前を掲載予定)
・福館長の任命(HP等での名前の掲載予定と本館建設時の福館長ボードに名前を記載する予定)及び特典付福館長名刺100枚の付与
・津波伝承館の記念品(みもりん1体)のプレゼント
・館長による大船渡市内(被災地めぐり)のご案内券のプレゼント
プロフィール
一人でも多くの人に津波の脅威を伝えたく、大船渡津波伝承館を設立しました。毎日訪れる来館者に助かってほしいの思いで津波避難体験を伝え続けており
リターン
3,000円+システム利用料
◆大船渡津波伝承館の特別優待券(同行者を含む4名まで無料)2枚
- 支援者
- 60人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円+システム利用料
上記1点に加えて
◆「丸の内行幸マルシェ×青空市場に津波伝承館が来た」PJでの映像を見る特別優待席2枚
◆丸の内行幸マルシェへの津波伝承館出店時に陳列されたお好きなもの3点セットプレゼント券
◆丸の内行幸マルシェへの津波伝承館出店場所(背景:大漁旗)で大船渡市関連のハッピを着ての記念撮影
※HPで運営協力者として名前を掲載予定、FBもしくはHPで記念撮影した写真の掲載予定(本人同意の上)
※プレゼント券を持って現地まで来られない方へはスタッフがお選びした3点をお送りします。
- 支援者
- 44人
- 在庫数
- 制限なし
50,000円+システム利用料
上記2点に加えて、
◆大船渡津波伝承館の福館長に任命
(福館長名刺を100枚プレゼント、任命期間1年)
※任命期間中は本人の確認の上でHPや事業計画書等で掲載すると共に本館建設後に福館長ボードに名前を記載する予定
※名刺の特典:福館長名刺を保有した方が大船渡津波伝承館に来館された場合には、お連れの方を含めて2名まで入館料が半額
※福館長は複数名での申請も受け付けております。その際にはグループ名で任命をいたします。
- 支援者
- 16人
- 在庫数
- 制限なし
100,000円+システム利用料
上記3点に加えて、
◆大船渡津波伝承館の記念品(みもりん1体)プレゼント
◆館長による大船渡市内(被災地めぐり)のご案内券のプレゼント
※複数名での申請も受け付けております。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
プロフィール
一人でも多くの人に津波の脅威を伝えたく、大船渡津波伝承館を設立しました。毎日訪れる来館者に助かってほしいの思いで津波避難体験を伝え続けており