コロナ禍で大阪の外国人留学生が困窮 | 救うための制度を新設

 

終了まであと【1日】！

クラファン最終日までバトンを繋ぐメッセージリレー

 

 

今回が最後のバトンとなります。

最後にメッセージを送るのは、今回の「OHINERI」制度を考えた、企画立案者である人物です。

 

 

＃９

大阪労働協会　佐々木　順一

 

 

■自己紹介

 

私は大手人材会社を経て2008年の４月から大阪労働協会で働いています。

現在は多様な働き方の構想や新たな雇用モデルの開発、マッチングや広報イベントの企画などを行っています。

最近は頻繁に講演にも呼ばれますが、人見知りであるため実は人前で話すのは苦手です。

 

４年前に捨てウサギと捨てモルモットを保護したことがきっかけで保護猫活動を開始し、現在３匹の保護猫と、家猫２匹と家犬２匹に囲まれて生活しています。

 

 

■「OHINERI」の取り組みへの想い

 

入職して最初の仕事が、大阪府内の企業と外国人留学生のマッチングイベントを開催することでした。

当時外国人留学生を採用する企業はまだまだ限られていましたが、何とか20社を集めることができました。

 

開催当日となり、果たして外国人留学生が会場に来てくれるのか？企業に対して積極的に訪問してくれるのか？など不安を抱えていましたが、開場１時間前から100人を超える留学生が来場し、開場時間には200人を超えていました。結果、３時間程度の開催時間で460人を超える留学生が参加してくれました。

 

驚いたのは積極的な行動力と、コミュニケーション力の高さです。

会社の説明を真剣に聞いた上で自分の学んでいる領域や強みを発信し、しっかりとした質問を行い、メモを取る姿に感動しました。

 

前職の人材会社では、第二新卒などの優秀な若者を企業に有料で紹介していましたが、参加した留学生のほぼ全員がこれまで対応してきた若者よりも遥かに優秀であり、企業が採用基準も大きく超えていました。

 

あれから13年が経過し、ようやく外国人留学生を採用する企業も徐々に増えてきた中で今回のコロナショックが起きてしまいました。

優秀な外国人留学生がアルバイト先すらも失ってしまう現状であり、生活費にも困窮する状況です。

法令上週28時間しかアルバイトができない留学生にとってアルバイト時間が削減されることは死活問題であるため、削減されたアルバイトを補填する仕組み、時間単価を上げる仕組みを新たに創出することを目的としてOHINERIを企画しました。

 

一人でも多くの外国人留学生がこの制度を活用し、困窮状態から脱却できるよう取り組んでいきたいと考えます。

 

 

■コロナ禍から感じている事

 

労働市場にとってコロナ直前までは「超売り手市場」の状態であり、中小企業にとって人材確保が非常に厳しい状態であったため、企業の魅力発信や社内環境整備や評価制度の見直しなど企業改善に向けて追い風の状況でした。

しかし、新型コロナウイルス感染症拡大により労働市場が一変し、「買い手市場化」しつつあり、これまでの企業改善の風向きも変わってしまわないか危惧しています。

 

反面、時短勤務やテレワーク、副業兼業などが中小企業でも促進されており、多様な働き方の推進や人材の流動化が期待できる時代となったことは良い事であると考えます。

 

コロナ禍が少しずつ改善しつつある中で、多様な働き方の推進が加速は止めず企業改善の仕組がコロナ以前どおり進めばより良い社会となり、働きやすい社会や魅力ある企業が増えると期待しています。

 

 

■本プロジェクトを応援してくださる皆さまへ

 

多大なご支援ありがとうございます。また応援いただいている皆様もありがとうございます。

 

OHINERIプロジェクトは外国人留学生の生活支援を基に、評価制度の確立や優秀な人材像の要素分析、持続的な自走活動へのフィジビリティスタディを行い、集められたデータを成果報告会にてご報告したいと考えています。

 

コロナ禍で苦しいのは皆様も一緒だと思います。その中で、日本に来ている外国人留学生の生活を助ける活動を支えていただけることに、深く感謝申し上げます。