「プレパレーション」のご紹介

岡山大学病院小児科の石田悠志です。

いつも本プロジェクトに温かいご支援を頂き、本当にありがとうございます。

みなさまは「プレパレーション」についてお耳にされたことはありますでしょうか？

病院で検査・治療をうける子どもたちにとってとても大切なものです。

こちらについて、病棟保育士さんに説明をいただきました。

 

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小児病棟にはホスピタル・プレイ・スペシャリスト（HPS）の資格を持った保育士が一名います。

当小児病棟のHPSは日々の保育支援に加えてプレパレーション（心の準備）を行っています。  

プレパレーションとは、子どもが入院や治療、検査を受ける際に行う、

子どもの発達に合わせた説明や配慮のことです。説明によって子どもの恐怖心や不安を最小限にし、

その子なりに入院や検査に向かえるように頑張りを引き出すことが目的です。  

 

 

MRI検査の説明を行っている様子 

小学生の男の子のMRI検査直前の様子です。

MRI検査の手順や注意点を伝えた後は、待ち時間に子どもの好きなゲームの話や言葉遊びなどをしました。

子どもがリラックスした状態で検査を受けられるように心がけています。  

 

MRI検査中の様子

検査中は、手を握ったり、言葉遊びをしたりすることで、初めて無鎮静で30分の検査を終えることが出来ました。子どもは、検査を無鎮静で出来たことで、今後は、入院をする必要が無くなり外来への通院で検査を受けられるようになり喜んでいました。

また、保護者からは、「検査を無事受けられたことを嬉しそうに教えてくれました。」との感想をいただきました。  

（＊掲載に際しご家族のご承認を頂いております） 

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上記患者様は、検査毎の入院が必要でなくなることでご本人・ご家族の負担も軽減されますし、

ご本人にとっても非常に大きな自信になったようです。

本当にありがたいです。

 

長期入院が必要な子どもたちのサポートは、学習面を含め、本当に多岐に渡ります。

岡山大学小児科では、子どもたちによりよいサポートを提供できるよう日々奮闘しております。

本プロジェクトがその大きな力になることと信じております。

引き続きのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

 

（2024/4/30　石田悠志）