こんにちは、木村です。

今日はOKARAの思い描く未来についてお話しさせていただきます。

 

OKARAには実現したい二つの大きなビジョンがあります。一つは「手軽に人と暮らすこと」、もう一つは「自分で選んで『地元』をつくれること」です。

 

それはどちらもまず一番に、僕たちが欲しいものでした。木村は大学で上京してから二年間の独り暮らしでずっと寂しさに苛まれていたし、駒井は転校の多い学生時代から地元意識がなく、根無し草のような不安定さを感じていました。(二人の原体験についてはまた後日くわしく記事にします!)

 

しかし、その両方を拭い去ってくれたのが東長崎というまちでした。プロジェクトが始まった当初は縁もゆかりもないまちに、ただ「使える空き家があるから」という理由で通っていた僕たちでしたが、何ヶ月と通っているうちに徐々に知り合いが増えていき、いつの間にか僕らは「このまちの一員だ」と胸を張って言えるくらいになっていました。

 

近所のおばあちゃんの家で料理をごちそうになったり、悩み事を相談しに行きつけの喫茶店に通ったり、オーナーのお豆腐屋さんから飲みに行かないかと電話がかかってきたり。気づけば、寂しさを感じることはもうなくなり、「地元」と呼べるまちが、困ったときに帰ってこられる場所が、もう一つ増えていたのでした。

 

OKARAの二つのビジョンはこの体験の延長線上にあります。

 

一つ目の「手軽に人と暮らすこと」について。

 

人と一緒に住むことを、重たいと感じる人も多いのではないでしょうか。僕もその一人です。「独り暮らしは寂しいけれど、シェアハウスに住めるほど社交的でもないなぁ」と感じていた僕たちは、その中間くらいで手軽に人と暮らせる場所が欲しいと思いました。

 

何となく人に会いたいなーってときに、ちょっと話したり、子供と遊んだり、一緒にご飯を食べたりできる。そんなゆるい繋がりがほしかったんです。

 

そしてよく考えてみれば、誰かと話したい気分の人も、遊んでほしい子供も、料理をふるまいたいおばあさんも、腹ペコの学生も、身近なところにたくさんいるから、実は接点やきっかけがないだけなんじゃないかと思いました。

 

確かに今は、アパートの隣にだれが住んでいるかもわからない時代。同じまちに住んでいるとはいえ、彼らがお互い結びつくのは困難です。

 

そこで、OKARAが接点になります。いろいろな人たちがここで出会い、交わることでお互いに自分のできること、してほしいことを交換し、暮らしを一部だけ共有します。好きな時に来て好きな形でかかわる。そんな地縁コミュニティをつくっていけたら、暮らしは少しだけ豊かになるはず。

 

無理しない範囲で、ちょっと暮らしを共有する、友達以上家族未満の関係をつくりたい。それがOKARAの一つ目のビジョンです。

宿題をやりにきた小学生が大学生にギターを教えてもらっていました

 

さりげない夕食もみんなで食べるだけでちょっと幸せです

 

二つ目の「自分で選んで『地元』をつくれること」について。

 

一昔前まで地縁というのは当たり前のようにあったそうです。けれど、僕らを含め今の若い世代にとって「近所づきあい」や「おすそ分け」はあまり馴染みのない言葉となりつつあります。

 

建築家の山本理顕さんは、それはこの数十年の間の家やまちが、プライバシーとセキュリティを重視してどんどんと閉じる方向に向かっていたためだと言います。

 

現代の暮らしにおいてプライバシーとセキュリティは前提条件といえるほど当たり前のものとなりました。しかし同時に、住むことや地域と「人との繋がり」は切り離されていき、結果、まちはただの建物の群れのようになってしまいました。

 

僕も独り暮らし時代に二年間あるまちに住んでいたのですが、ほとんど愛着はなく、退去後改めて訪れたい場所も、会いたい人もいませんでした。

 

それは勿体ない。せっかくどこかのまちに住むのなら、そのまちに愛着が募り、会いたい人行きたい場所があるようなまちになってほしい。

 

そのためにOKARAは、非定住シェアハウスの下にコミュニティスペースがあるんです。コミュニティスペースには地域の人が集まります。シェアハウスに泊まりに来た人は、1階でまちの人に会う、一緒にご飯を食べる。そこでいい飲み屋や喫茶店、お惣菜屋さんを教えてもらってまちに出る。顔馴染みができ、行きつけができれば、もうそこは立派なあなたの「地元」です。

 

そんな風にOKARAは非定住でやってくる会員がまちに溶け込み、根付いていけるような仕掛けを用意しています。

 

「あのお兄ちゃん、次はいつくるの?」「次はうちにいらっしゃい、ご馳走してあげる」

 

そんな声がOKARAでは聞こえてきます。(シェアハウスはまだ始めていませんが、域外の友人などが遊びに来てくれています。)自分で選んだまちに、ときどき住みに来る。そんな「選択的地縁」というライフスタイルをつくっていきます。

 

 

以上の二つが、OKARAの掲げる二つの大きなビジョンです。

 

そして、OKARAのさらなる野望としては、まちのあちこちにこんな家ができてくればいいなと思っています。それぞれの家にそれぞれのコミュニティがあって、好きな「第二の家」に好きな時にかかわる。そんな風な暮らし方ができてきたら、僕らの毎日は少しだけ、豊かになるんじゃないかと信じています。

 

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
共感していただけた方、そんな暮らしに参加したい、という方ぜひご支援いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします!

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