残り12時間!【私がOKARAに関わる理由_森編】

こんにちは。OKARA管理人の森 三成子(みなこ)です。

彼らと一緒にOKARA運営に携わっています。

 

今私がこの家のためにしていることは本当に沢山あるのですが、一言でいうとOKARAのコミュニティ・スペースに来て下さる方が気持ちよく過ごせるように心を尽くすことです。朝は窓を開けて新鮮な空気を入れ、花を飾り、お部屋の中を整えて、今日も一日良い風がふきますようにと祈ります。道行く人には笑顔で挨拶をし、OKARAの家の中に興味がありそうな方にはフリースペースであることをわかりやすくお伝えします。そして来訪された皆さんを歓迎して、一緒に楽しい時間を過ごしています。時にはお悩みを拝聴して心を痛め、時には楽しい夢をお聴きして一緒に喜び、その方が笑顔で帰っていく後ろ姿を見送ります。

今後2階の寝室部屋が完成したら、2階の滞在会員の方と一緒に朝食をとることもあるでしょうし、会員と1階コミュニティの方々を繋ぐ役目も担うことになるかと思います。

 

またOKARA唯一の定住者でもあります。ところがここに住んでこんなことをやっている、と話すと、今のところ家族や親しい友人の100%から反対を受けるのです。賃貸部屋としての条件、またここで任されている仕事内容の濃さは、社会人の一般常識とはかけ離れたところにあるからです。味方が一人も居ない状況になってまで、なぜ私がこの家に住んでいるのか。そもそも私は何者で、なぜOKARAに関わるようになったのかを踏まえてお話したいと思います。

 

 

【私は何者で、なぜOKARAに関わるようになったのか】

私は生まれも育ちも札幌で、東京へ拠点を移したのが昨年2月末、東長崎の地に住み始めたのは昨年8月末という完全なヨソ者です。そんな私がご縁でOKARAの家に住むことになったのですから不思議です。

 

申し遅れましたが私はアーティストです。人形遣いモカというタイトルも持っていますが、現在は活動が人形遣いの枠に収まりきらず、いつからか自然派アーティストと名乗るようになりました。

 

1、海外へ飛び出し、道が拓ける。

もともと保育士など社会福祉分野の仕事をしていましたが、ひょんなことから舞台芸術の世界へ足を踏み入れます。2009〜2011年まで札幌で沢則行氏に師事し「フィギュアアート・シアター プロ役者養成講座」のメンバーFAT!S(ファッツ)として作品創造に関わりました。講座修了後は「人形遣いモカ」としてソロ活動を開始。しかし当然プロの世界には微塵も至らず、そんな自分を責めて八方塞がり。一年間鬱状態になりどん底を味わいます。何度もやめようと思うのですがどうしても諦めきれず、死んでもいいと覚悟を決めて人形劇の本場チェコへ飛びました。単身で3ヶ月間自主留学。英語もろくに話せず、しかも生まれて初めての海外です。とにかく自分は学びたいのだと誰彼構わず捕まえては熱弁していると、様々な情報をいただけて道が拓かれていきました。ここから私の人生は大きく動き始めます。

 

2、出来ないなら助けてもらおう。

多様な価値観と柔軟性を得て、帰国後は精力的に作品創りをしました。一人では出来ないと嘆いて立ち止まるのではなく、出来ないなら誰かに助けてもらおうと市民団体を立ち上げました。これがすごく面白くて、特にアートが一般の人々を活性化しその人の人生を豊かに彩っていくことに大きな魅力を感じました。

 

3、次の一歩のために全てを捨てて。

しかし私が目指すのはプロの世界です。これでは食べていけない、自分のブラッシュアップも出来ないという次の壁にぶつかり、大所帯ゆえの日々の雑務に追われて疲労困憊していく日々。そんな時、フランスのカンパニーの恩師から声をかけていただいてまた大きな決断をします。もう一度海外へ行ってブラッシュアップしよう。当選した助成金を辞退し、団体は実質解散して再び渡欧しました。自分のわがままは承知の上です。力をつけてきっと将来恩返しをしますと頭を下げましたが、心に迷いはありませんでした。

 

4、私の人形劇のベースが確立。

フィリップジャンティ・カンパニーのワークショップで素材やモノを使った人形劇をより深く学び、またそこで知り合った同志とともに三ヶ国の手話を取り入れたプロジェクトを立ち上げました。世界最大の人形劇フェスティバルにも足を運びました。その翌年はイタリアのフェスティバルに選抜され、メンバーと共にオブジェクトシアターの作品創造。パペット以外の人形劇の世界で創作活動を行うようになり、それが私の人形劇のベースになりつつあります。

 

5、自由に今を生きるスタイルの確立。

アーティストとしてのセンサーが発達してきたのか、単純に世間離れし始めたのか、私は次第に自由に、身軽に生きられるようになっていきました。

国内では、障害者団体の舞台プロジェクトに呼ばれて一ヶ月間神奈川県に滞在した時、刺激的な関東エリアがすっかり気に入ってしまい、ここに住もう!と決めて、2-3日帰札して全荷物をトランク1つにまとめ、引っ越したことがあります。家も仕事も無かったので、いわゆるホームレス状態。しかし同時に自由を手に入れた私は、心の赴くまま、四国にある元人形劇学校を見に行き、滋賀県の私設人形劇図書館のお宅へお邪魔し、東南アジアに3ヶ月間滞在するなどのびのびと暮らしました。そう言えばこの放浪時期に「今を生きる」という詩を連載で発信していました。今この一瞬を生きること、自分らしく自由に生きることが私のスタイルとして確立したと思います。

 

6、制作拠点となる家が欲しい。

一方で、友人らには毎度「今どこにいるの?」と聞かれる根無し草のような生活になっていたのも事実です。それでも本心では、安定した拠点がほしい、自分の家がほしい、家族がほしい、といつも思っていたのです。

 

7、自分のアートのスタイル確立へ向けて入居。

そんな時に出会ったのがOKARAの家です。ここでは私のアート活動も自由に行なって良いとのこと。地域の方や遠方から通う会員の方も出入りする風通しの良い家であることも気に入り、何か明るい可能性を感じました。ここで私のやりたいことを実験的に行いながら、自分のアートのスタイルも確立しようと思い入居を決めました。

 

【OKARAで私が大切にしていること】

現在は運営スタッフ3名とボランティアの方3名でシフトを組み、このメンバー6名で力を合わせて回しています。

私のモットーは「無理しない」「楽しくやる」です。そしてそれぞれがありのままで互いの持ち味を認め合い「リスペクトしあう」こと。集団でクリエイティブなことを行う時はこれに尽きます。

 

また、今まで散々無理をしてその結果疲れ果て、好きなことすら楽しめなくなった自身の辛い経験のおかげで、よりよく生きること、自分を大切にすること、愛することを、私なりに深く理解していると思います。生きる上で一番大切なことって、そういうことではないでしょうか。勿論お金では決して買えないし、そんなことするなと周りから止められる場合もあるかもしれません。でも一切のしがらみを捨て、世界には無限のものさしと価値観があることに気がつけば、自分にとって心地よいもの、愛おしいものは何なのかが少しずつ見えてくると思うのです。

 

私はこのOKARA の家で、新しい価値感や自分らしい生き方の提案をしたいと思います。違いを認めあい、どうすれば平和的に共存できるのかを探して行きたいです。そしていつの日か、家族や友人たちも心から応援してくれる日が来ると信じています。

 

 

【OKARAの家にある豊かな暮らし】

とにかく落ち着ける家がほしい、と願い続けて出会ったOKARAの家。

私にとってこの家は、アーティストとしての活動拠点であり、私のアートのスタイルを確立するための実験場です。

 

私はこれまで大きな舞台にも何度か立たせていただきました。表向きには美しい舞台でも、その舞台裏は壮絶なものがあります。お客様の感動のために、寝食を削って制作や稽古に全身全霊を捧げること、そうして少しでも質を高めていくこと。それは素晴らしい体験でした。しかしそのために自ずと家庭や生活が二の次になっていく現実があり、それだけはどうしても納得がいきませんでした。

 

舞台人である前に、私たちは一人の人間だ。人間らしい生活、あたたかい家庭や豊かな生活がベースであるべきではないのだろうか。そういった生きる土台がしっかりあれば、自然とその人が持つ本来の美しさが開花し、それがすでに芸術ではないのだろうか。いつしかそんな自論を持つようになったのです。

 

ところで豊かな暮らしとは何でしょうか。私が思い描く豊かな暮らしは、あたたかい家族、ご近所さんとのたわいのない会話、友人と語りあう未来、子供の笑い声、体に優しい旬の食べ物、座り心地のよい椅子、深呼吸したくなるような空間、手作りの小物や衣類、ぐっすりと眠れること、静かに一人の時間を過ごすこと、好きな音楽を聞くこと…そんな日常のかけらで出来ています。

 

OKARAの家にはそんな暮らしがあります。ご近所さんが足を止めて立ち話をされていかれます。手作りのお漬け物やおにぎりをいただきます。座り心地のよいソファやロッキングチェアに、気持ちのいい畳の部屋。レコードで好きな音楽を聴くことも、一人時間を気ままに過ごすこともできます。常連のご近所さんや寝食を共にする住人たちが集まると、まるで大きな家族のようです。

 

こんな素敵な家に住んで豊かな暮らしを楽しめるならば、今までよりも心穏やかに、元気に、のびのびと創作活動に没頭できるのではないかと思います。また札幌で市民団体を立ち上げた時のように、アートが人々を活性化して豊かな人生を彩るエッセンスとなるならば、この家で何かを仕掛けていくのも面白そうです。そしていつの日かアーティストである私の存在そのものが一つのアートになって人々を幸せにしていくことができたとしたら、これほど嬉しいことはありません。

 

 

あなたの大切な命の時間を、時々、東長崎の地にあるOKARAの家で一緒に過ごしてみませんか。一緒に笑ったり、怒ったり、泣いたりして、そうやって日常を楽しみ、今日もいい一日だったね、と微笑んで眠りにつく。そんな心豊かな暮らしをしてみませんか。コミュニティのメンバー一同であなたが来てくれる日を、コミュニティの一員となって下さる日を楽しみに、のんびりとお待ちしています。

 

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