【第11弾】蘇る六代目の舞台、小津安二郎『鏡獅子』を次世代へ。

支援総額

4,494,000

目標金額 4,000,000円

支援者
290人
募集終了日
2022年10月26日

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2023年11月10日 11:27

第36回東京国際映画祭『鏡獅子』鑑賞ご報告

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤祥子です。
 
令和4(2022)年に当館が実施したこの【第11弾】クラウドファンディングのご支援により4Kデジタル修復を行った小津安二郎の『鏡獅子』が、10月25日に、4Kデジタル修復版として初めて映画館のスクリーンで上映されました。本年は、小津安二郎の生誕120年にあたることから、第36回東京国際映画祭では小津安二郎生誕120年特集上映が行われ、その特集の中の一作品として『菊五郎の鏡獅子 4Kデジタル修復版』という上映タイトルでお披露目されました。

 

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当日は、最初に特別映像「SHOULDERS OF GIANTSメッセージムービー(2分)」「ヴィム・ヴェンダース小津を語る(8分)」が流れ、続いてまず今年のカンヌ映画祭で4Kデジタル修復版としてワールドプレミア上映を行った『長屋紳士録』が上映されました。『長屋紳士録』は昭和22[1947]年に撮影された小津監督の戦後第1作で、戦争の傷跡が色濃く残る東京の風景のなか、飯田蝶子や笠智衆ら魅力的なキャストの表情が4Kデジタル修復された鮮明な映像で映し出されました。

 

 

『長屋紳士録』が終わると拍手があり、続いていよいよ『鏡獅子』の上映が始まりました。『鏡獅子』は記録映画であるということや約24分と短いこともあり、これまでもなかなか上映される機会が無かった作品です。当日の映画館はほぼ満席の状態でした。今回は英語字幕版の上映でしたが、字幕を制作して頂いた際に、元のキャプションや字幕に字が被らないように、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスの字幕担当の成田幸司氏に、表示位置を細かく調整していただいたお陰で、大きなスクリーンでも非常に見やすく感じました。

 

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音に関しては劇場で聞いているような奥行を感じる一方で、楽器の種別に音色がクリアに聞こえてきて三味線の糸や撥音などの細かい音も非常によく聞こえました。

 

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映像については、デジタルスキャンを行った素材のフィルムの状態がかなり悪かったにも関わらず、キズや汚れが修復により無くなったことで、映像のなかで六代目尾上菊五郎の動きが浮き彫りにされて、動きに従ってライトを反射する着物や、獅子の毛がきれいに波打つ様子がはっきりと見えました。いつしか何も考えずにただひたすらに六代目の踊りを眼で追っていました。

 

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そして最後に「終 THE END」の字がスクリーンに映ると、場内は一瞬静かになったのちに拍手が鳴り、明かりがついてもなお拍手を続けてくださった観客の皆さんの反応に、4Kデジタル修復版を映画館で上映するという成果を遂げたことを実感しました。

 

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上映終了後には、市山尚三プログラミング・ディレクターの司会により、クリスチャン・ジュンヌ氏(カンヌ映画祭代表補佐 映画部門ディレクター)とカルロ・シャトリアン氏(ベルリン映画祭 アーティスティック・ディレクター)のお二人によるトークショーが行われました。

 

フランス人であるジュンヌ氏は『鏡獅子』について、次のように感想を述べていました「日本人の観客にとっては恐らく、私がサラ・ベルナール(1844-1923)の映像を見ているのと同じような感覚だったのではないかと思います。伝説的名優がスクリーンで息づいているのを観るわけですから。私にとっては、日本人と同じというより好奇心に近い感覚でしたが。もちろん六代目菊五郎は非常に有名ですから、この会場の日本人の観客は深い感銘を受けたように見受けます。時を超えて大きな感動を与えてくれた映像表現だったのでしょう。」

 

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今回デジタル化にあたってのひとつの目標であった『鏡獅子』のスクリーンでの上映、それも国際的な場での初上映という機会を得たことは、大きな喜びと励みとなりました。今回の上映をきっかけに公開や活用がさらに進む事をスタッフ一同願っております。

 

今後も上映や放送などの予定が決定いたしましたら、活動報告でのご報告やメッセージでのご連絡を致しますので、活動報告更新のお知らせやメッセージが届きましたらぜひご覧ください。どうぞ宜しくお願い致します。

リターン

3,000+システム利用料


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活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2023年4月末に送信予定)

支援者
57人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年4月

5,000+システム利用料


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー『鏡獅子』完成台本表紙デザイン

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー『鏡獅子』完成台本表紙デザイン

3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー
当プロジェクト限定!
当館所蔵『鏡獅子』完成台本(昭和25年編集版)表紙デザイン

支援者
93人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年4月

10,000+システム利用料


オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ

オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ

5,000円のリターンコース内容に加え、
■台本カバーに支援者様のお名前をお入れします
【歌舞伎・新派台本】【映画台本】【寅さん台本】の3つの作品リストより、ご希望の1作品の「台本番号」と「タイトル」を応援コメントかメッセージでお知らせください。

※作品リストはプロジェクト本文「リターンについて」の台本カバーの説明部分にリンクがございます。
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします。

支援者
54人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年4月

10,000+システム利用料


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【1万円 全力応援コース】

こちらのコースは、いただくご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせていただきます。

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2023年4月末に送信予定)

支援者
30人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年4月

30,000+システム利用料


『鏡獅子』フィルムしおり

『鏡獅子』フィルムしおり

10,000円のリターンコース内容に加え、
■ 『鏡獅子』フィルムしおり
デジタル原版から名場面9コマを選び、ネガを起して、本物のフィルムを使ったプロジェクトオリジナルのフィルムしおりを作りお贈りします。

※ デザインは全て同じです。画像はイメージです。

支援者
26人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年4月

50,000+システム利用料


『鏡獅子』4Kデジタル版初号試写会にご招待又は松竹大谷図書館ガイダンスにご招待

『鏡獅子』4Kデジタル版初号試写会にご招待又は松竹大谷図書館ガイダンスにご招待

30,000円のリターンコース内容に加え、
■『鏡獅子』4Kデジタル版初号試写会にご招待
2022年12月 2日(金)15:30開始 無字幕版
2022年12月15日(木)19:00開始 日本語字幕版
2022年12月20日(火)10:30開始 英語字幕版
の3回を予定(各回25名程)
ご支援時の質問でご希望の回をお選び下さい(先着順)

※試写会に参加できない方には予約制で、松竹大谷図書館ガイダンス(『鏡獅子』講座付き)への参加券をお送りします。有効期限:2023年1月~7月の平日(開館日及び整理休館中)
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、ご案内の範囲や期間を変更させて頂く場合がございます。
※詳細はプロジェクト本文「リターンについて」をご確認ください。

支援者
24人
在庫数
50
発送完了予定月
2023年4月

50,000+システム利用料


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【5万円 全力応援コース】

こちらのコースは、いただくご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせていただきます。

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2023年4月末に送信予定)

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年4月

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