【第12弾】開場100周年、大阪松竹座の歴史を紐解く資料を未来へ。

支援総額

2,687,000

目標金額 2,500,000円

支援者
196人
募集終了日
2023年10月25日

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2024年02月09日 14:01

ニューズレター2月号&閲覧室ミニ展示「劇作家・川村花菱 いまふたたび―― 生誕140年」開催

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤祥子です。

 

本日、ニューズレター2月号を発行いたしました。


https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pdf/newsletter_no311.pdf
当館HPより、上記PDFファイルでご覧いただけます。

 

2月号では、
・第101回所蔵資料ミニ展示「劇作家・川村花菱 いまふたたび―― 生誕140年」開催中
・讀賣新聞(関西)で松竹座ニュースデジタル化の取り組みをご紹介いただきました
・歌舞伎座筋書「レトロ写真館」連載:2月「階上から…」
・資料紹介「今月の芝居から」
・資料提供
・新着資料案内
・新規登録資料案内
・公益財団法人松竹大谷図書館へのご支援のお願い
・春期休館のお知らせ
・松竹大谷図書館へのご来館に関しましてのお願い
・利用案内


以上を掲載しております。


さてニューズレターでもお知らせしておりますが、閲覧室ミニ展示「劇作家・川村花菱 いまふたたび―― 生誕140年」が先月1月26日より始まっております。

担当スタッフの佐々木より、川村花菱展示についてお知らせいたします。

 

 

本年は大正昭和期に活躍した劇作家・川村花菱(かわむらかりょう)の生誕140年にあたります。


川村花菱は主に新派を活躍の場とし、歌舞伎の新世話物や映画作品なども執筆した劇作家です。

当館は花菱に関する資料を多数所蔵していることから、花菱が残した数々の作品資料を通して、多くの新作脚本や翻案劇が上演された日本の近代劇の世界に改めて触れていただこうと、今回の展示を企画いたしました。

 

本日の活動報告では、花菱が新劇人として出発した明治末期から大正時代にかけての資料を中心にご紹介いたします。

 

花菱は明治17[1884]年2月21日に東京府東京市牛込区、現在の東京都新宿区牛込の裕福な家庭に生まれました。本名は川村久輔。早稲田大学在学中より、劇評家・伊原青々園の知遇を得て、雑誌『歌舞伎』に劇評や戯曲を発表していました。

 

image.png

大正末期の川村花菱(『随筆 松井須磨子』より)

 

卒業後は東京日日新聞に入社が決まっていましたが、俳優・藤澤浅二郎が私財を投じて開校した東京俳優養成所(のちの東京俳優学校)から声が掛かり、俳優学校の教師となって、新劇勃興時代の演劇の道を進むことを決意します。

 

こちらは花菱が俳優学校の主事をしていた明治44[1911]年頃、挨拶文の下書きをしたり、資料を張り付けたりしていた手控帳です。

 

image.png

「東京俳優學校主事手控 明治四拾四年壹月起」

 

image.png

手控帳の貼り込み「試演劇場約束」主事 川村花菱と名前が記されている

 

明治44[1911]年2月、俳優学校第二回試演会にて、座付作者の立場として上演した『女一人』が花菱初の上演作品とされています。


こちらは、手控帳に張り付けられていた試演会の番組です。

花菱作『女一人』の上演が記されています。

 

image.png
第二回試演劇場番組 川村花菱作『女一人』初上演

 

『女一人』は大正12[1923]年に発行された『川村花菱脚本集』にも収められている花菱の初期代表作となった作品で、当館には花菱自筆原稿が所蔵されています。

 

image.png

『女一人』川村花菱自筆原稿

 

踊りの師匠が主人公のこの作品は、花菱が初めて若き日の女優・松井須磨子と出会ったという早稲田近辺の稽古場が舞台となっています。

 

さて花菱は明治45[1912]年、新劇を興行として成り立たせようと、有楽座で近代劇の定期興行「土曜劇場」の創設に乗り出します。

花菱は劇作家としてのみならず、演劇の興行面でも手腕を発揮するプロデューサーとしての才を持ち、いくつもの劇団に脚本を提供し、経営にも携わりました。

 

大正期には、島村抱月が主宰する芸術座で、脚本部員兼興行主事として活躍します。

芸術座では、女優・松井須磨子が人気を博していました。

 

大正6[1917]年10月明治座で、花菱はトルストイ作『生ける屍』の翻訳・脚色を手掛けます。

劇中歌「さすらいの唄」は、須磨子が唄った『復活』の劇中歌「カチューシャの唄」に劣らぬ大ヒットとなりました。

 

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台本『生ける屍』、劇中歌「さすらいの唄」楽譜

 

大正8[1919]年1月には、有楽座でメリメエ(メリメ)作『カルメン』を脚色。

『カルメン』は、須磨子最後の舞台となったのでした。

 

image.png

大正8[1919]1月有楽座上演台本『カルメン』

 

花菱没後の昭和43[1968]年に刊行された『随筆 松井須磨子』は花菱の遺稿をまとめたもので、須磨子や抱月、芸術座を中心とした若き日の新劇時代の想い出も書き記されています。

劇作家・川村花菱の人となりや作劇の在り方への想いを知る手がかりとなる重要な一冊です。
 

image.png

『随筆 松井須磨子』

 

こちらは展示中ですがもちろん閲覧もできますので、花菱に興味を持たれた方は、ぜひご一読ください。

 

今回の展示では、貴重な自筆原稿や演出台本、舞台写真など約25点を展示しております。

現在、資料のご利用は予約優先となっておりますが、展示企画はご予約なしでご覧いただけます。

ぜひ、いまにつながる劇作家・川村花菱の作品世界に触れにいらしてください。

お待ちしております!

 

閲覧室ミニ展示「劇作家・川村花菱 いまふたたび―― 生誕140年」
開催期間:令和6(2024)年1/26~3/1  平日:10 ~17時
(休館日:土日祝日、毎月最終木曜日)
開催場所:(公財)松竹大谷図書館 閲覧室 / 入館無料

 

 

リターン

3,000+システム利用料


alt

活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2024年4月末に送信予定)

申込数
29
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

5,000+システム利用料


松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー

松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー

3,000円のリターンコース内容に加え、
■オリジナル文庫本カバー 松竹大谷図書館開館65周年記念ロゴのデザイン2枚1組

申込数
50
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

3,000+システム利用料


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活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

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■報告書(2024年4月末に送信予定)

申込数
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制限なし
発送完了予定月
2024年4月

5,000+システム利用料


松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー

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