お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

毎日暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。当館のある東銀座も、一歩外に出ると日差しと照り返しが肌に痛い位の暑さですが、ビルの空調が改修されたお蔭で、図書館のスタッフは、例年の夏よりも涼しく過ごしています。

 

さて、7月25日と26日に、京都の立命館大学ARC(アート・リサーチセンター)で開催された「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」のイベント「ARC Week 2015」に参加し、第2部での発表と、第3部でのワークショップを行って参りましたので、ご報告いたします。

 

以前よりお伝えしておりますが、立命館大学ARCでは、平成26年より文部科学省 共同利用・共同研究拠点に認定されたことを受けて、日本文化の有形・無形文化財のデジタル・アーカイブを研究テーマとする共同研究を募集し、当館は「演劇上演記録のデータ・ベース化と活用、ならびに汎用利用システム構築に関る研究」という研究内容で、平成26年度より採択され、本年度も引き続き活動しております。

 

この共同研究のプロジェクトで、当館は演劇上演記録の過去のデータの精度を上げるための考証作業を行っています。


7月25日(土)に行われたARC Week 2015[第2部]国際シンポジウムでは、主に2014年度の成果と本年度の進捗、そして演劇上演記録の活用例や考証作業の概要や例についてお話しました。

 


発表の会場には、各研究活動に関連した資料が一部展示されていました。当館の所蔵資料からは、今回の【第3弾】プロジェクトで募集した資金により、立命館大学ARCでデジタル化を行なっている「芝居番付」のうち3点が展示されていました。

 

 

また、7月26日(日)の[第3部]ワークショップでは、当館スタッフが演劇上演記録データを加工して、図書管理システムにインポートし、資料の書誌データを作成するという作業のデモンストレーションをしてまいりました。

 

 

また、このデモンストレーションに関連して、当館の所蔵する歌舞伎の台本、筋書(公演プログラム)、舞台写真を、少しですが展示し、ワークショップの参加者に資料の特徴について説明を致しました。上演に際し訂正された訂正書込台本や、大道具を記録するための写真である「舞台面」など、参加者の皆様も普段目にする事のない生の公演資料を、手に取って大変興味深げに見ていました。


 

当館以外の場所で、資料の登録を行うのは職員にとって初めての経験で、アート・リサーチセンターの方々に様々ご協力頂きながら、進めてまいりました。
他館の発表やワークショップを拝聴し、その高度なデジタル・アーカイブ技術に大変感銘を受けました。


当館のデジタル化は、ようやく始まったばかりで、まだ子供のようなレベルですが、当館が後世に伝えていくべき貴重な資料や、情報の蓄積を所持している事は間違いありませんので、今後も皆様のご指導を受けながら、一歩一歩地道にデジタル化を進めてまいりたいと思っています。

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