お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

プロジェクトも折り返し点を過ぎ、あと22日となりました。現在85名の方から、141万7千円のご支援を頂き、少しずつ目標額に近づいてまいりました。

スタッフ一同まだまだ頑張ってまいりますので、引き続き応援を宜しくお願い致します!!!

 

さて、今回のプロジェクトでは「組上燈籠絵」の復刻を予定していますが、復刻版にはぜひ組上げ作業の手順や解説を新たに作成して別刷りで付けたいと思っています。と、いうのも実は「組上燈籠絵」自体には詳しい作り方が記載されていないからです。

 

そこで、手元のデジカメで撮影した画像をもとに試作品を作り、実際に組上げ作業を行って手順を探ってみようという事になりました。

今回試作するのは、1枚ものの『石橋』(明治26年5月15日 片田長次郎発行)です。

組上げるには、まず各パーツをハサミで切り出さなくてはなりませんが、むやみに切ってしまうと、作り方が記載されていないため、後々組上げの時に苦労することになります。そこで、切る前に確認しなくてはならないポイントをご紹介します。

 

その1:「出来上がり図」を確認する

組上げ作業で1番手掛かりになるのは、出来上がり図です。組上燈籠絵の中には、非常に簡単ですが、出来上がり図が描かれています。

これが本当に手掛かりなの?と、言いたくなるような単純な絵ですが、この「組上燈籠絵」の作者が描いたゴールなので、これを目指すのが1番の近道なのです。この出来上がり図と各パーツを見比べて、配置などを確認します。

 

その2:「合印」を確認する

出来上がり図でパーツの配置を確認した後は、いよいよ切り出し作業に入ります。でも、切り出し作業の前に確認しなくてはならない事がもう1つ。それは合印です。各パーツの近くには、よく見ると小さな図形や模様のようなものが描かれている事があります。

左端にある白い毛の近くには「串」の字のような図形が描かれています。また、右上の獅子の近くにも同じ形の図形が描かれています。そこで、この離れている二つのパーツが、「串」の字の図形の部分でつながる事がわかります。これが合印です。

そこで、確認した合印をパーツに付けて切り出します。

並べてみると、パーツのつながり方がよく分かります。

 

このように、主要なパーツがどこにつながるのか、どこに取り付けられるのかを「出来上がり図」で確認し、「合印」のペアを見つけながら切り出さないと、組上げ方を見失ってしまうので、注意が必要です。現在のようにマニュアルやヘルプがしっかりしている玩具とはまるで違いますね。しかし、たとえ失敗してもまた別の方法を考えれば良いわけですから、遊び方は人によって無限です。この創造力と推理力こそが、実は遊びの原点なのではないでしょうか。そう思うと、とても高度な玩具に見えてきますね。

 

さて「組上燈籠絵」は、組上げられて完成すると「組上燈籠」となります。
組上げ作業は始まったばかりです。完成して「組上燈籠(絵)」から(絵)がとれて「組上燈籠」になるまで、まだまだ続きます!次回もお楽しみに!!

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