お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

本日1月11日より通常開館致しました。皆様のご来館を心よりお待ちしております。

 

さて当館では、閲覧室内の展示ケース内で所蔵資料のミニ展示を行っております。2ヶ月に一度テーマを変えて展示しておりますが、本日より新しい展示が始まりましたので、お知らせいたします。

 

平成30年最初の1-2月の閲覧室ミニ展示は、「高麗屋三代同時襲名披露」展です。本年1月2日より歌舞伎座で、「壽初春大歌舞伎」高麗屋三代同時襲名披露興行が幕を開けました。昭和56年10月の歌舞伎界で初となる直系の親子孫三代(初代松本白鸚、九代目松本幸四郎、七代目市川染五郎)の襲名以来、37年ぶりに松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎、松本金太郎改め八代目市川染五郎へと、それぞれ父が名乗っていた名前を受け継ぎます。歌舞伎はもちろん、ミュージカルや現代劇、そして映画、テレビなどジャンルを超えて幅広く活躍し続けている高麗屋三代の魅力に、所蔵資料から迫ります。

 

閲覧室の展示ケースの上には、三代襲名口上の2枚の大きなカラー写真(複製)があります。上は37年前の襲名時のもの、下は今回の三代襲名の写真です。襲名を記念して発行された『初代松本白鸚 九代目松本幸四郎 七代目市川染五郎襲名披露』、『二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎 八代目市川染五郎襲名披露』にそれぞれ掲載されていますので、カウンターで請求していただければ、お手に取って読むことができます。ぜひあわせてお楽しみください。

 

今回の新着情報では、選定する過程で残念ながら展示スペースの都合で展示できなかった台本を、一部ご紹介いたします。

 

まずは演劇台本『アマデウス』です。昭和57年6月にサンシャイン劇場で初演してから35年、昨年10月2日に同じくサンシャイン劇場で上演450回を迎えました。同じ作曲家として類まれな才能の持ち主・モーツァルトに嫉妬し苦悩するサリエーリを、二代目白鸚が全公演でつとめています。平成5年からは、モーツァルトを十代目幸四郎が演じ、平成16年まで親子で共演しました。当館では全てではありませんが、初演から最新の上演のものまで、多数の『アマデウス』の台本を所蔵しています。

 

上の写真では、その歴代の台本を並べてみました。お手に取って読み比べてみるのも、また楽しいかもしれません。

 

続いては映画台本です。演劇に限らず、テレビや映画などの映像でも活躍している高麗屋。下の写真では、数多くの出演作品の中から『笛吹川』『遙かなる走路』『蝉しぐれ』の3作品をご紹介します。

 

『笛吹川』(1960年/木下惠介監督)は、戦国時代を舞台に、笛吹川のほとりに住む貧農の五代にわたる物語です。初代白鸚、そして二代目白鸚と二代目中村吉右衛門の兄弟が出演しているほか、十七代目中村勘三郎も共演しています。

 

『遙かなる走路』(1980年/佐藤純弥監督)は、現在のトヨタ自動車を築いた豊田喜一郎が国産自動車を作り出すまでの苦闘の人生を描いている作品で、展示ケースではプログラムとスチール写真を展示していますが、台本も所蔵があります。二代目白鸚主演というだけでなく、十代目幸四郎の記念すべき初映画出演作品にもあたります。

 

『蝉しぐれ』(2005年/黒土三男監督)は、作家・藤沢周平の最高傑作の一つである同名時代小説の映画化作品です。一人の武士が人生の逆境に立ち向かい成長していく姿を十代目幸四郎が演じました。

 

演劇・映画、二つのジャンルから名作の台本をご紹介しましたが、ご覧になった作品はありましたでしょうか?いずれの資料もご来館の上、カウンターにご請求いただければ書庫からお出しして閲覧室でご覧いただけますので、お気軽にお声がけ下さい。


今回の展示期間は、2月21日までとなっております。お近くまでお越しの際は、是非当館へもお立ち寄りください。

 

松竹大谷図書館の開館日はこちらのカレンダーでご確認ください。
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pdf/2018_calendar.gif

新着情報一覧へ