クラウドファンディング終了のお礼とご挨拶
クラウドファンディング終了のお礼とご挨拶

皆さまの温かいご支援により、クラウドファンディング「VRでストーマケアを習得!体感型トレーニングアプリを開発したい!」は、121名の方から総額4,496,000円ものご支援をいただき、無事にその活動を終了いたしました。改めまして、心より御礼申し上げます。今回のクラウドファンディングでは、ご支援をいただいた皆さまをはじめ、オストメイトやその支援者のためにと、コンテンツへのアイデアや活用法について貴重なアドバイスをくださった方々、励ましのお言葉をかけてくださった方々、本当に多くの方々からお力添えをいただきました。皆さまのご厚意とご支援に、心より感謝申し上げます。
VRコンテンツ制作と様々な分野での活用
皆さまからご支援いただいた資金は、全額、ストーマセルフケアコンテンツやオストメイトの日常生活に根差した体験型コンテンツの制作費として使用させていただきました(撮影で使用した備品、VRゴーグル、出演料を含む)。今回、合計7つのコンテンツ(※)を制作し、それぞれに音声と字幕キャプションを付加することで、オストメイトやそのご家族のみならず、これまでストーマについて知識がなかった方々にも理解しやすい内容となるよう編集を工夫しました。
【※制作コンテンツ】① 尿路ストーマ(オストメイト目線)、②尿路ストーマ(介助者目線)、③結腸ストーマ(オストメイト目線)、④結腸ストーマ(介助者目線:臥位)、⑤結腸ストーマ(介助者目線:座位)、⑥入浴体験(オストメイト目線)、⑦専用トイレ使用体験(オストメイト目線)
現在、病院内では試験的にストーマ造設術前の患者さんやご家族への説明に活用を始めています。その結果、ご本人の受け入れやご家族の理解が深まり、サポートへの意欲が高まるといった良い影響を実感しております。さらに、オストメイト当事者が集う患者会や支援スタッフの研究会、看護学生向けの講義、市民公開講座での体験会など、さまざまな場面で活用を試みています。体験者からは「驚き」や「感謝」の声をいただき、このプロジェクトを社会全体に広げてほしいという期待の声も数多く寄せられました。
また、制作したコンテンツを含むVRゴーグルを、JOA宮崎県支部(患者会)、宮崎県介護福祉士会(介護)、延岡市障がい福祉課(行政)に贈呈させていただきました。今後もこれらの団体と連携し、各分野での活用方法を探りながら、社会課題の解決に向けて取り組んでいきたいと考えています。
産・学・民での新たなチャレンジのスタイル
私たちのプロジェクトは、産(県内企業)、学(宮崎大学医学部)、民(JOA宮崎支部)が連携して取り組む、新しいチャレンジのスタイルを体現しています。現場のニーズを抽出し、民間の技術を活用して課題に取り組むこのスタイルは、いずれか一つのグループが欠けていては実現できなかったものです。この多分野が連携したチャレンジは、医療分野を超えて、技術分野や産業分野においても高く評価されています。
特に、日本と比べて退院後のケアが十分でない欧米や、医療指導が行き届いていない発展途上国では、オストメイト関連に限らず、VR技術が患者さんに直接メリットをもたらすツールとして大きな可能性を秘めています。この点について、国際展示会でも多くの高評価をいただきました。
(左:Medical fair asia @ シンガポール、右:Taitronics @ 台湾)
社会実装に向けた次なるステージへ
私たちのプロジェクトのこれまでの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、多くの方々のご支援と励ましの中で、クラウドファンディングで目標としていた活動を無事にやり遂げることができました。この活動を通じて、プロジェクトメンバーはここでしか得られない貴重な経験や新たな出会い、そして皆さまの笑顔に触れることができました。
皆さまからいただいたご支援をきっかけに、私たちのチャレンジはこれからも続いていきます。VR技術を活用し、医療分野の課題解決に取り組むこのプロジェクトは、今回のコンテンツ制作と多くの方々からの期待の言葉を胸に、「県内企業とともに進める宮崎大学発ベンチャー企業」としての体制を整備し、さらなる発展を目指しています。
このたび私たちのプロジェクトでは公式ホームページを立ち上げました。このホームページには、ご支援いただいた皆さまのお名前とともに、感謝の想いを掲載しております。また、プロジェクトへのご意見やご感想などがございましたら、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。
最後になりますが、改めまして、皆さまの温かいご支援に心より感謝申し上げます。今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願いいたします。
OSTrain-VR プロジェクト一同
















