殺処分されてしまう引退馬に生きる道を。肥育場の馬たちを救い出したい

クラウドファンディングも残り4日となりました。
1121名もの方々に賛同していただけて、感謝の気持ちでいっぱいです。
それと同時に、たくさんの方々の想いを背負っていることに、改めて身の引き締まる思いです。
最後まで頑張っていきますので、よろしくお願い致します!


前回の続きです。

この企画を成立させるためには「肥育場の方が公に出ることを許可してくれること」と「引き取って生きる道を繋げてくれる方」の協力が必要です。
野口学長が協力してくれることになったことで、生きる道への希望が繋がりました。
残るは最難関の肥育場の方の協力でした。

社長にアポを取り、現地でお会いさせていただくことになりました。
紹介者の方が心配して、再度ご同行してくださいました。
まずは面識のある紹介者に私のことを紹介してもらってからお話をすることになりました。
紹介者曰く「悪い人がたくさん寄ってくる世界でもあるので社長は人を見ます。最初は怖いかもしれませんが、堂々と自分の想いを話してください」とアドバイスをしていただきました。

約束の時間になり、肥育場に向かいました。
社長は昔から現場主義とのことで、作業着で馬のエサを用意していました。
第一印象は「怖い・・」でした。
顔つきだけでなく、今までにない雰囲気を感じました。
しかし、私も半端な気持ちでここまで来たわけではないので、駆け引きなしに直球で交渉に入りました。
前回来た時に感じた想い、それからの活動、今後どのようにしていきたいか、などをとにかく必死で説明しました。
社長はその間、ずっと真剣にこちらの話しを聞いてくださいました。
私の話しが終わると社長が
「実は紹介者から大まかな内容を説明されて、『一人で必死に頑張っている人だから話だけでも聞いてあげてくれないか』って頼まれたから会うことにしたんだ。
でも、リスクのある話だから〇〇さんの顔を立てるために、話を聞くだけ聞いてから断るつもりだった。
ただ、そんな話は聞いたことないけど夢のある話だから協力させてもらうよ!」
と、言ってくださいました。
正直、何回か足を運んで交渉するつもりだったので、驚きと喜びと色々な感情が溢れました。

後で社長と二人になった際に
「林さんとは初対面で信用できる人間かどうかはわからない。でも、〇〇さんのことは信用してるからこの話を受け入れた。〇〇さんの顔に泥を塗るようなことだけはしないでくれよ」
と言われました。
社長と紹介者は知り合ってから数年だそうです。
大人になってからここまで信頼関係を築けるのは凄いことですし、そんな大事な関係の中に私を受け入れてくれたお二人に感謝しました。
その後「場所、馬の名前、馬主名や調教師の名前」を絶対に表に出さないことを条件にすることや、細かい注意点をお聞きして、協力を得ることができました。


社長の話は皆様に知っていただきたいので、次回に続きます。