
支援総額
目標金額 2,000,000円
- 支援者
- 61人
- 募集終了日
- 2019年4月30日
世界の頂点に立つよりも世界の果てまでも旅をする〜その7

クラウドファンディングはスタートから36日め、現在の進捗率は17パーセント。
33名のサポーターの皆さんから36万4000円をご支援いただいています。
ありがとうございます!
引き続き皆さんからのご支援よろしくお願い申し上げます。
こんにちは。「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦です。
1995年2月、自転車でのニュージーランド縦断を走り終えた後、私は飛行機でクライストチャーチからオーストラリアの西端パースに飛びました。
日本を出てから3ヶ月あまり、ニュージーランドでの居心地があまりにも良すぎて、もっと旅を続けていたいという想いのまま、さらにオーストラリアで3ヶ月を過ごすことになりました。
オーストラリアの西半分は砂漠。大陸の内、人が住んでいるところは東の限られた場所だけ。西に暮らす人々は東から運ばれてきた水や食料に頼るところが多く、西の方が物価が高く感じられました。
とはいえ、当時のオーストラリアは日本に比べてかなり物価が安く、特に食べ物がやすいということは旅人にとってはありがたいことでした。
主にスーパーで食材を買ってキャンプ場に寝泊まりし、昼間はただ走り続けるという日々。
自転車で1日100〜150キロを走るのですが、やはり町と町の間隔は遠く、1日走っていても町らしい町も店もないというのはごく普通。
日本のようにコンビニや自販機があちこちにあるということはまず考えられません。
人口密度の低い地域は町があっても鄙びたムードが漂い、大陸暮らしの長いのんびりしたフレンドリーな人々がどこにでもいるもの。

この約20年後にまた同じ大陸を(しかもランニングで)横断するという愚挙を企てようとは、この時点では考えていませんでした。
砂漠が1200キロ続くナラボー平原を初めて横断。自転車で走るにしてもかなり大変なところ。水と食料を大量に自転車に積めば走りはスローなものにならざるを得ません。
100〜200キロごとに道の駅のようなロードハウスと呼ばれる複合施設があります。
レストラン、モーテル、ランドリー、売店、キャンプ場などがあるものの、手に入る食料は限られたもの。レストランで時折食事はしましたが、そんな贅沢ばかりしてられません。
この当時も、毎日毎食クラッカーやナッツ、ドライフルーツ、ツナ缶を食べていました。
運が良ければ手に入る冷凍の食パンを買って、ピーナツバターを塗って食べることもしばしば。
ナラボー平原を横断したら美味しいものをふんだんに食べよう…そんな思いで走り続けること約2週間、ナラボー平原の東端セデューナにようやくゴール。
砂漠での孤独な時間は貴重な体験。テントの中で満天の星空を眺め、時に満月の月明かりの下で文庫本を読んだりもしました。

寝袋で寝ていて、いきなり「ドシンドシン」という地震のような振動を感じ、目覚めて外を見るとカンガルーの一家が運動会を楽しんでいたり…。
幸いオーストラリアには毒蜘蛛や毒蛇、サソリ以外危険な生き物はいなかったし、アラスカやユーコンのようにグリズリー・ベアに出くわすこともなかったので、夜のキャンプも大した不安はありませんでした。
ナラボー平原の奥地に入って行けば行くほどいろんな方々に声をかけられ、水や食料を頂けたり励ましの言葉をかけられたり…。やはり、この約20年後にも同じことをやっているなんて、その当時には当然思いもしませんでしたが…(笑)。
オーストラリア横断の旅、アデレード、メルボルンやシドニーなどの町も楽しかったのですが、ナラボー平原でのワイルドな旅の方が忘れがたいものがあります。
その日の終わりに道路地図の走った箇所を赤鉛筆で塗りつぶすルーティーンが楽しみのひとつでもありました。
1日塗りつぶせるのはわずかな部分、それも1ヶ月、2ヶ月と経つうちにまとまった一本の線となっていく。
積み重ねってやはり大切。続けていくことで形になって結果となる。マラソンと同じ、単純ではあるけれど地道な努力を継続することが成果を生み出すのだということを学びました。
走りながらラジオを聞き、地元のFMでかかる音楽を楽しみにしていました。
アナログからデジタルに移行する時期、FMでかかる流行りの曲の入ったCDを何枚かお土産で買って帰りましたが、今もそれらの曲を聞く度に、オーストラリア走行中の思い出に浸っています。
2013年のオーストラリアランニングの旅でも、約20年前の曲をヘッドフォンステレオで聞きながら走っていました。それらは今、私の中ではオーストラリアのテーマソングになっています。
アデレードのバックパッカーズホステルでたくさんの日本人のツーリストやワーキングホリデーの若者たちと出会い、一緒に観光を楽しんだりパーティをしたりして1週間ほど共に過ごしたこともいい思い出。
メルボルンを過ぎてしまえばもうゴールは間近。
紅葉に染まるキャンベラの町を通過する頃には最低気温もひと桁の日が多くなり、暑かった夏の旅が妙に恋しくもなりました。
5月8日、ついにシドニーのオペラハウスでゴール。オーストラリア横断の実質の距離は5556キロ。
本当は、この後、世界一周の旅に出ようかとも思っていたものの、実際は旅に疲れてしまって、もうしばらくはのんびりしようという気持ちにさせられました。
その後、日本に帰国。
結婚、再就職、そして、子どもができて、20年余りは海外の旅に出ることもなく、どっぷりと現実の生活につかるだけの日々。
当然のことながら、こんな旅を続けてきた旅人にとっては、ひとつの場所にじっととどまっていることは考えられません。
いつかチャンスが来たらまた海外に飛び出そう…そんな気持ちは決して消えることはなかったのです。
世界を夢見ていたアドベンチャーサイクリストが、アドヴェンチャー・ランナーとして復活するのに20年もかかってしまいました。
2010年に仕事を辞めて、再度海外を走ることになるのですが、懲りもせず自転車での旅のルートを繰り返し走ったのには理由があります。
移動手段が自転車からランニングに変わったのも大きな変化ですが、自分自身の成長と世の中の変化を照らし合わせつつ、旅人としての変わらぬ生き方も貫き通したかったというのがまずひとつ。
アナログからデジタルへ…。世の中は目まぐるしい変化を遂げてきました。
しかし、時代がどれだけ進んでも、旅人の旅に対する思いは何一つ変わらない…私自身は少なくともそう考えています。
世の中は相変わらずスピードを求め、人々は競争に精を出す。お金を稼ぐことに必死になるあまり自らを省みることもなく、本当に大切なものを見失ってしまう…そんなことにはなりたくないし、世の人々にも気づいてもらいたい。
このシリーズのタイトルは「世界の頂点に立つよりも世界の果てまでも旅をする」でした。
人はみなナンバーワンになりたがるものですが、決してナンバーワンになれなくても、オンリーワンであればいいのだと思っています。
私は世界の果てまでも走り続けるつもりで旅を続けています。自分なりの思いで、自分なりのスタイルでできることを続けていくことに価値があるのだと信じているがゆえに、還暦を前にしてなお走り続けられるのでしょう。
人生は一度限り。今この一瞬が何のためにあるのかを常に考えながら、前へ前へと進んでいくために私たちの人生はあるのでしょう。
過去は過ぎ去ってしまった時間、もう戻ってくることはありません。
今を楽しむ、今にフォーカスする。
世界は今も私を待ってくれていて、私と出会うのを心待ちにしてくれている人たちがきっといるはず。
そんな人たちの笑顔を見るために、彼ら/彼女たちに会いに行きます。

*ご支援頂いた皆さんのお名前(Readyforで使われているお名前)をPEACE RUN公式サイト内に掲載させて頂きました。こちらをご覧ください。
*「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」公式サイト
リターン
3,000円

3000円のリターン
1)公式サイトにサポートメンバーとして名前を掲載
http://www.peace-run.jp/
2)サンクスメールを送ります
- 申込数
- 38
- 在庫数
- 62
- 発送完了予定月
- 2019年5月
10,000円

10000円のリターン
3)上記1)2)に加え旅の終了後に現地で撮影した写真とサイン入り色紙を送ります
4)旅先から直筆の絵葉書(1通)を送ります
- 申込数
- 27
- 在庫数
- 72
- 発送完了予定月
- 2019年10月
3,000円

3000円のリターン
1)公式サイトにサポートメンバーとして名前を掲載
http://www.peace-run.jp/
2)サンクスメールを送ります
- 申込数
- 38
- 在庫数
- 62
- 発送完了予定月
- 2019年5月
10,000円

10000円のリターン
3)上記1)2)に加え旅の終了後に現地で撮影した写真とサイン入り色紙を送ります
4)旅先から直筆の絵葉書(1通)を送ります
- 申込数
- 27
- 在庫数
- 72
- 発送完了予定月
- 2019年10月

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