芸術と学問の神様 サラスワティー女神

インドには年間を通してたくさんのお祭りがあります。 プレマメッタスクールではそれぞれのお祭後とに、学校でお祝いをして過ごします。 児童が毎年とても楽しみにしているお祭りの1つにサラスワティプージャとうい、学問の神様「サラスワティ女神」(日本では名を変え弁財天さまとして知られています。)を祀るお祭りがあります。

お供え物のプラサードをみんなで準備。

お祭の日は司祭さんをお呼びし、ヒンドゥー教の慣わしにそって儀式を行います。

お供えの準備やみんなで食べるご馳走を児童や卒業生、先生たちみんなで準備します。

インドのお祭はとにかく盛大。ミュージックボックスを借り、朝の6時から大音量でお祭の音楽を流し、児童も張り切って登校してきます。

今年も児童は楽しそうにしていましたが、本当はとても残念な事がありました。2015年、2016年と盛大に行っていたこのお祭のイベントですが今年は十分な資金がなく、規模を縮小し、ささやかなプログラムしかできませんでした。

過去2年間はこの日は校庭にステージを作り、児童がこの日のために練習してきたダンスや歌を両親の前で披露していたのです。

過去の様子

プレマメッタスクールの児童のみではなく、近くの学校の生徒にも参加してもらいとても賑やかでした。

はじめてこのイベントを主催した時、観に来てくださいと呼ばれていた児童の保護者はいったい何が行われるのかまったく見当がつかなかったそうです。

後列に座る保護者の方々

舞台に立ち、家族や友人の前で歌ったり踊ったりするという事は児童にとっても初めての事でした。

この日のために毎日毎日なんども練習をしました。

クリシュナ役の女児

そして向かえた当日。

男子児童

先生が作った替歌を歌い、男の子も女の子も踊りました。

お母さんから借りてきたサリーを着て踊る女子児童

替歌の詩にはこんな一説がありました。

「お父さんがお酒を買ってしまうお金で、僕達は学校に行けるよ。」

現在ビハール州では飲酒は法律で禁止されていますが当時はまだ禁酒法がなく、飲酒問題が多くありました。

児童のほとんどの家は農家です。酷暑時期は50度近く、冬は10度以下という過酷な環境での畑仕事は辛いものでしょう。その疲れを忘れるためにお酒を飲むといいますが、飲みすぎてしまう方が多く、せっかくの収入がすべてお酒に消えてしまうという家庭も多かったのです。

替歌では学校で学ぶ事がどうして大事なのかという詩も含まれ、音楽にあわせ懸命に児童は歌い踊りました。

我が子が舞台で踊り歌うのを観て感動して泣いてしまう親御さんや、替歌を聞き旦那様にお酒をやめるように怒りだした女性もいたそうです。実際にこの日から飲酒を止めたお父様たちもいると聞きました。

学校に通った事がない親御さんが多く、そのうちの1人の方がこう言ってくれました。

「自分が学校に行ったことがないから「学校」や「教育」がどういうものなのか理解できていなかった。学校に行くより畑に行けばその日の食べるお金が作れるからその方が良いと考えていた。でも、学校とは子供がこのように変わっていける場所なのですね。これからは毎日通わせます」

このように、児童だけでなく保護者の方も楽しみにしていたお祭のイベントを開催費用が足りずにできないというのは本当に心が痛みました。

今年始めは昨年末のインド高額紙幣廃止、新紙幣の流通による混乱など色々な事がありました。それにより物価があがったり、いままで海外から寄付を受けていた認定されている銀行口座が突然使えなくなるなど不測の出来事も多かったのですが、どんな事があろうと、児童が楽しみにしている祭事は毎年開催してあげたいです。

お祭が終わりサラスワティー女神像を池に運ぶ児童

今月はクリスマス会、そして来年2月にはまた学問の神様、サラスワティー女神のお祭がやってきます。

来年は、舞台で踊って歌う児童の姿を親御さんのみならず、ここで応援してくださっている皆様にも観ていただきたいです。

 

チャレンジの期限まで残すところ35日となりました。

現在83%まで達成していますが、もう少しみなさまのお力が必要です。

上級生の児童とお祭の片付けをしたところをして

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

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