支援総額
目標金額 1,100,000円
- 支援者
- 235人
- 募集終了日
- 2020年11月5日
まると私(7)「手づくり絵本の会と私の絵本作品」
私が手づくり絵本の会に入ったきっかけはというと……
今から9年前友達に誘われて、何かの講演会で教会に行きました。
講演会が終わると、そこにピアノのM先生が偶然いました。M先生はうちのすぐ近くに住んでいて、お子さんもうちの子たちと同じ幼稚園でした。M先生はこの教会で毎週合唱を教えているとのこと。知り合いもいたので、ちょっと気になって私もその歌の会に行ってみる気になりました。
行くと賛美歌だけでなく、クリスマスソングも歌っていて難しい曲もあったけれど、楽しかった。大きく息を吸って吐く。自分の声を楽器のように響かせるのは、とても気持ちよかったです。
歌の会の後に、M先生がある女性を紹介してくれました。「今村さん、あなたは絵を描かれるのよね。このTさんは絵本を描くの。『四街道手づくり絵本の会』に入っているのよ」。私は“絵本”にすぐさま反応しました。
「絵本をつくる」、私の中にずっと眠っていた想いです。自分でも忘れかけていたその想いが目を覚ましました。私はその会がどんなものか何も分からないのに、「私、その会に入りたいです!」と叫んでいました。
Tさんは少し戸惑って、6月の展覧会がちょうど終わってしまったこと、でも9月からまた新しい年度が始まることなど教えてくれました。こうして、誰一人知っている人もいないその会に、いきなり入会することになったのです。
●『四街道手づくり絵本の会』の活動
よくよく聞いてみたら、「四街道手づくり絵本の会」はすでに25年以上も続いている会で、会の人たちはみなさん年上でした。母と同じくらいの年齢の方もいました。普段どんなことをしているのか、絵本に関係のないことはあまり話しません。なので、どんな方たちなのかいまだに私はよく存じ上げていません。
月に1度の「定例会」は主に講師のO先生のお話を聞くのみで、絵本そのものは、先生のアドバイスに基づいて自宅で描き、製作します。O先生はどうやらすごい人らしい……お話もとても専門的だ。ところが私は、みなさんが先生のお話に相槌を打ち、感銘を受けられていても、全く反応できません。これは、とんでもないところへ来てしまったのかもしれない。ちょっと焦りました。でも、私の好きな作品の話をしてくださるときは、メモをとる手もよく走りました。
間もなく、製本の仕方を教えてくださることになりました。TさんとSさんがわざわざ自宅に招いてくださり、やり方を一から教えてくださいました。少し聞きかじってもいたのですが、実際はやはり違っていました。「正確に紙を切る」「貼る」「(紙を切るとき)何度もカッターの刃を替える」など、私の知らないノウハウをたくさん教えていただきました。その日、試しに製本した本を手にして、とてもトキメキました。私のためにお二人が、こんなに懇切丁寧に対応くださることにもすごく感動しました。
年に1回の展覧会に向け、いよいよ作品づくりが始まりました。絵がある程度描けるから何とかなると思っていたら、とんでもない。使い古しのカレンダーの裏に4×4の16マスの折り込みをつけて、そこに扉から終わりまでラフで描いていくのですが、何も浮かんで来ません(「絵コンテ」と言って、絵本の設計図です)。みなさん毎年毎年よくつくれるものだと、ますます会員の方々を尊敬するのでした。
●自分のことを描いた作品
実家の近くに、桐の木のあるとても好きな風景がありました。畑にぽつんと立つその木を、私は何度も日本画の作品に描いています。最初に描いた頃はまだ細くしなやかな木でしたが、今から10年ほど前に描いたときには大木になっていました。それもそのはず、最初に描いたのはもう30年以上昔です。私はまたその木を絵本の中に登場させたいと思いました。
考えた末、自分が小さいときに十五夜の夕暮れにススキを探して歩いたときのことを思い出しながら、うちの愛犬アキと小学生の息子(作中では“キリタ”)がススキを探しに行く話にしました。そして、アキとキリタの散歩道の風景に、桐の木の風景を重ね合わせました。こうしてできたのが『アキいくよ!』、第一作です。
2作目は『さくらさくらこ』です。これは、母が私の娘(つまり孫)のために、娘が小学生になったときに描いた絵本です。ペラペラのコピー用紙に描いた手づくり絵本でしたが、物語が温かくて娘への愛情を感じさせ、とても好きでした。いつか私の絵で蘇らせたいと思っていました。
3作目『アキ』では、愛犬アキと家族の話を描きたいと思いました。いつも家から逃げ出すアキ。絵も色鉛筆でカラフルに描いてみました。古き良き時代の家族の物語です。
絵本をつくり分かったのは、絵本には、絵の表情、文字や表紙のデザイン、物語の構成などいろんな要素があって、それらが相まって出来上がるのが絵本なのです。絵の部分なんてほんの2割くらいです。だから、古くからの会員の方々が何十冊とつくり続けても、飽きることなく表現できるのではと思いました。
4作目にして、初めて家族ではない、くまの“もりおくん”が登場します。“もりおくん”はかつての自分でした。その“もりおくん”に自分のやりたいことをやらせてみました。それが『もりおくん』です。
5作目『もりおくんの朝』は、“もりおくん”の心の闇の部分と脳天気なところを混在させて人間性を描いた作品です。
6作目に、赤いネコが登場する物語を考えていた矢先に、事故に遭いました。
リターン
3,000円
お気持ちコース
■サンクスメール
■自分で印刷できる「まる」のオリジナル電子ポストカード(1枚)
- 支援者
- 12人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
5,000円
絵本『まる』+名入れ
■出版された『まる』1冊をお送りいたします。
■希望者には、巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます。
『まる』を書店売りする場合も、応援してくださった方のお名前入りで発売いたします。
- 支援者
- 95人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
6,000円
絵本『まる』+オリジナルポストカード(5枚) +名入れ
■描き下ろし2枚を含めた、オリジナルポストカード(5枚)
+
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■出版された『まる』1冊
■希望者には、巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます。
『まる』を書店売りする場合も、応援してくださった方のお名前入りで発売いたします。
- 支援者
- 74人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
10,000円
出版お祝いコース
■サンクスメール
■自分で印刷できる「まる」のオリジナル電子ポストカード(1枚)
■希望者には、巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます。
『まる』を書店売りする場合も、応援してくださった方のお名前入りで発売いたします。
- 支援者
- 46人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
30,000円
出版お祝いコース
■サンクスメール
■自分で印刷できる「まる」のオリジナル電子ポストカード(1枚)
■希望者には、巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます。
『まる』を書店売りする場合も、応援してくださった方のお名前入りで発売いたします。
- 支援者
- 7人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
50,000円
出版お祝いコース
■サンクスメール
■自分で印刷できる「まる」のオリジナル電子ポストカード(1枚)
■希望者には、巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます。
『まる』を書店売りする場合も、応援してくださった方のお名前入りで発売いたします。
- 支援者
- 7人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月