スタッフ内藤れん:LGBTQの課題を当事者以外が支援する意義

みなさんこんにちは。QWRCでコミュニティスペースのスタッフと、研修講師、LINE相談のシステム担当などをしている、れんと申します。

LGBTQのコミュニティに来るようになって今年で11年になります。今は京阪神間であちこちの団体に所属していて、いろいろ活動している人です。

私の経験から、今回のクラウドファンディングで運営するLINE相談事業の必要性について、書いてみました。

私たちの活動を、LGBTQの当事者のためだけだと思っていませんか？そう思っている方もぜひ最後まで読んでほしいなと思います。

私は2010年にインターネットでQWRCのことを知りました。
当時、私はセクシュアリティや家族のことで悩んでいて、追い詰められた気持ちでいました。その頃QWRCは月に一回電話相談をしていました。しかしカミングアウトしていない家族と同居していた、16才の私は、電話をかけることができませんでした。

「電話ができないので、メールで悩みの相談にのってもらえませんか？」と連絡をしたところ、「メールでの相談は受け付けていないですが、よかったら参加費無料のイベントもあるので、遊びにきませんか？」と誘われたのが、私のQWRCに行ったきっかけです。

イベントに参加して、いろんな人と交流していくうちに、自分のセクシュアリティを受け入れることができました。また、様々な手助けをしてもらって、実家を出ることもできました。
そして今は「少しでも誰かの助けになれば」という思いで、スタッフとして活動しています。

今、私はQWRCのLINE相談「にじいろQ LINE」のシステムを担当しています。

電話相談だと家族など周りのひとに聞かれる不安から話せないことでも、LINEのチャットでの相談だと話せる人がいます。

追い詰められた状況で、ひとりで決断をするのではなく、だれかに相談して他の選択肢を知れる環境がほしいとずっと思ってきました。

昨年始めたQWRCのLINE相談「にじいろQ LINE」は私の理想に近いものです。

今、毎月一回開催しているLINE相談には、時には受けきれないほどのメッセージが届きます。せっかく勇気を出して相談しようとしてくれているのに、それを受け付けきれないのはとても心苦しいです。

また、一度相談してある程度落ち着いたとしてもその人が再び困ったときにどうするのかも心配です。次に相談できるのが一ヶ月後になるというのが、その人の絶望にならないかと懸念しています。

これからもLINE相談を継続する。受けられる件数を増やし、相談したい人が気軽に相談できる環境を整える。深く悩んでいる人が確実に相談できるように予約制を導入する。そのためにこのクラウドファンディングで資金を集めることが重要です。

セクシュアリティの課題で悩む人が、人生をサバイブする際のひとつの資源としてLINE相談は必要です。
にじいろQ LINEの拡大・継続にお力を貸していただけませんか？

LGBTQの課題はひとごとではありません。もしかしたらあなたにも「自分もそうかも？」と思うきっかけがあるかもしれません。もしかしたら、あなたも明日だれかからカミングアウトされるかもしれないのです。
そんなとき、ひとりで抱え込まず、相談できる窓口があれば心強くありませんか？「にじいろQ LINE」はそんな相談も受け付けています。
ご支援よろしくお願いいたします。

内藤れん
1994年神戸生まれ。
大学の福祉系学部に通う二年生。社会福祉士と精神保健福祉士のダブル取得を目指して勉強中。
2011年にQWRCのイベントに初参加。2012年頃よりスタッフとなる。2012年よりれいんぼー神戸という集まりを主宰。他にG-FRONT関西スタッフ/神戸IDAHOスタッフ/一般社団法人にじーず 関西チームリーダー/関西学院大学非常勤講師
趣味は料理で、お酒、スイーツも好き。他にはアニメ、落語、サスペンスドラマの鑑賞。
和風なものとスキウサギが好き。