更年期に備えて、自分の身体の周期を知ろう！生理の話をしよう！

先にご案内した研究会でも発表させていただいたのですが・・・

 

今の性教育で、排卵や基礎体温の変化などについて教えてもられる機会は本当に少なく、記述がある高校の保健体育の教科書でも、「女性は、初経を迎えて数年間は、排卵が起きない場合や起きても不規則な場合が少なくないなど、性機能の面ではまだ未熟さが残ります。」（「現代l高等保険体育（改訂版）」大修館書店より）という記述になっていました。さらに「これらの発達につれて、排卵と月経が周期性をもつようになり、周期性が安定してきます。」と記載されています。

 

確かにその通りです。しかし、栄養状態がよくなり、初経年齢も早まっている現代は、「排卵が起きない場合や起きても不規則な場合が少なくない」などというよりも「初経間もないときもしっかり排卵もある場合が多いので、妊娠の可能性もある」というように記載してほしいと感じました。「望まぬ妊娠」を避けるための避妊方法も。

 

また、「このような時期に無理にダイエットをすると、卵巣や子宮の発達が妨げられ、月経不順や無排卵、無月経を起こすことがあります。」の記載もあり、そこは素晴らしいことですが、もう一歩進んで「月経不順や無排卵、無月経を放置すると将来の不妊にもつながるので、月経周期を見守りましょう。」ということまで踏み込んでほしいです。

 

以下のグラフはRans' Storyユーザーの長年の記録から思春期の4年間を抜粋したものです。不規則ではありますが、決して少ないとは言えない頻度で、高温期が確認できています。

 

 

逆に50代のユーザーの4年間の抜粋では、やはり閉経までの不順な時期にも、高温期らしき状況が観察されます。やはり「望まぬ妊娠」の可能性は、50歳をすぎても残っています。

 

 

 

こうした状況を見守り、自身の身体と向き合うことが大切だとみなさんに伝えたいです。

 

男性にはない、月経周期というリズムについて、男性も女性もしっかり勉強し、次の世代は、不妊症に悩むことなどなくなるようにしたいですね。