「原爆の後 黒い雨にあたった人間は、有益なサンプルだ」

米軍の医療組織、ABCCで働くドクターが、検体データーを眺めます。

昨日 神戸の野瀬病院で、ABCCのシーンの撮影を行いました。
ドクターを演じてくれたのは、「のだめカンタービレ」などの映画や、「天皇の料理番」にも出演する在日フランス人俳優、ジリ・ヴァンソンさんです。
http://www.van-son.net
ABCCの組織に疑問を持つアシスタントを、スイス人俳優のロレンゾ・マッザさんが演じてくれました。スタッフ、キャスト、そして病院や手術室、メスなどの医療器具など貸してくれ全面的に協力してくれた野瀬病院に感謝します。


原爆を落とした米軍では、爆心地の近くで生まれた赤ん坊や、健康被害があった人々など被爆者の方の健康データーを採集していました。健康無料調査は戦争直後だけではなく、現在も被ばく二世の方などにたいして続いています。


広島のウラン型と、長崎のプルトニウム型、二つの爆弾を落としたのは、それらの核種の健康や環境への影響の違いを調べるためでした。
しかし、どのような方法で米軍が被爆者の体内データーを集め、何にそのデーターを使ったのかはほとんど知られていません。
現在の二世の方への無料健康診断はもっと人間的な方法で行われていると思いますが、原爆投下直後のABCCの調査は、
全裸にして写真を撮る、性器の形を調べる、血を抜く、レントゲンを撮るなどひどい状況で行われていました。


しかもその場で薬を渡す、病状を説明するなど治療行為は行いませんでした。
ABCCの研究は、”白血病を治る病気とした”などの医学の発展に寄与している部分もあると思いますが、その検査方法やデーターの公開などに被人道的な部分がなかったのか、歴史検証が必要だと思います。

 

ドラマでは、収集作業に従事する医学者、被爆者の方に申し訳ないな、と思うアシスタント、同じ広島人だけれど組織の中で働かざるをえなかった受付の男性、自分たちをモルモットとされたことに腹を立てるサダコの隣人、中山さんなど様々な立場の人たちの想いを、ドラマという形で盛り込む事が出来ました。 


現場で資料としていたのは、はだしのゲンの漫画です。作者の中沢啓治さんが、「はだしのゲン」を描くきっかけになったのが、中沢さんのお母さんが亡くなったときABCCの職員がやってきて、遺体解剖をすすめられた事がきっかけだったそうです。

 

戦争は、このような人権を踏みにじる状況を作ってしまいます。絶対に起こしてはならない。戦争法案にも強く声を上げ、
もう二度と戦争だけは繰り返さないようにしよう。
まだ、止められるはずです。

 

実は、撮影最終日に出演の予定だった佐々木禎子さんのお兄さん、佐々木雅弘さんが体調不良により入院されるすることになりました。
被爆者の方々がご高齢となる中、何が起こってきたのか、歴史を語り継いでいく事がとても大事だと感じます。
サダコの鶴、歴史を記録し未来につなげます!



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