ロヒンギャの歴史3

前回の続きです。

ミャンマーは1962年のクーデターにより、軍事政権となります。これをきっかけに、ロヒンギャはさらなる差別と弾圧を受けることになります。

1962年、仏教至上主義を掲げる軍事政権は、イスラム教徒であるロヒンギャを「違法な移民」と位置付けました。そして、1982年の国籍法で、ロヒンギャは国籍を失ってしまいました。これにより彼らは「stateless」な人々とされてしまったのです。

その後、1991年と96年にも大規模な衝突が発生し、約30万人の難民が発生しています。


また、2012年にも、事件をきっかけにイスラム教徒であるロヒンギャと仏教徒のミャンマー人による衝突が発生しています。

さらに、2016年にも、警察官殺害事件をきっかけに、軍による弾圧が行われ、約7万人がバングラデシュに逃れています。

簡単な説明となってしまいましたが、彼らの差別と弾圧は50年以上に渡る長い歴史をもっていることがわかります。

これだけ問題が続いてきた以上、今すぐ解決することは難しいです。しかし、まずは彼らが安心して生活できる環境を整える、それが必要です。