ふるさと納税型
成立

幕末の堺事件で殉じた土佐藩兵の慰霊顕彰碑を守り、未来に引き継ぎたい

幕末の堺事件で殉じた土佐藩兵の慰霊顕彰碑を守り、未来に引き継ぎたい

寄付総額

1,936,000

目標金額 1,870,000円

寄付者
50人
募集終了日
2023年12月14日

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プロジェクト本文

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堺事件とは

 

堺事件は、鳥羽伏見の戦いの後、土佐藩が警備を受け持っていた堺において、土佐藩兵がフランス水兵を死傷させた事件です。

 

当時、土佐藩は徳川幕府が撤退した後の堺の警備を朝廷から下命され、慶応4年(1868)1月、まだ鳥羽伏見の戦いの余燼が燻る中を警備に赴いていました。その最中、慶応4年2月15日に事件は起きます。堺港の測量を行っていたフランス軍艦デュプレックス号乗組員の一部が、堺の町に上陸し乱暴を働いているとの住民からの通報を受け、現場へ急行した土佐藩兵は、言葉も通じない中でフランス水兵を連行しようとしました。ところが、フランス水兵がこれを振り切った上で、土佐藩の隊旗を奪って小艇で逃亡しようとしたことから土佐藩兵が銃撃し、多数の死傷者を出すに至ったという偶発的な事件でした。

 

明治新政府は、フランス水兵を死傷させたことが国際問題となり、国に影響が及ぶことを恐れ、事件に関わった箕浦猪之吉ら土佐藩兵 20 人に切腹を申し付けました。切腹は、フランス側の立ち会いの下、堺の妙國寺で行われましたが、その凄惨な光景は、フランス側はもちろん当時の日本社会に大きな衝撃を与えたと思われ、森鴎外や寺石正路、大岡昇平などの小説でも克明に描かれています。

 

結果的に、見るに見かねたデュプレックス号艦長の要請によって、切腹は途中 11名で中止となりましたが、切腹を免れた9名の藩兵たちは土佐に戻され、流刑とされました。堺の治安維持という朝命に殉じた藩兵たちの無念、残されたご家族やご親族のご心労はいかばかりであったか、今の時代を生きる私たちには想像だにできません。

 

明治維新という大変革が成し遂げられ、我が国が近代国家への道を歩みはじめることとなった成果の陰には、こうした新しい日本を見ることなく生涯を終え、時代の礎となられた多くの方々がいたことを、私たちは決して忘れてはならないでしょう。

 

切腹した土佐藩兵の墓は、堺市の妙國寺に近い宝珠院にあり、国史跡「土佐十一烈士墓」として大切に保護されていますが、高知においても慰霊・顕彰するため、明治29年3月、高知県護国神社に「烈士殉難碑」が建立されました。

 

 

 

自己紹介

 

《堺事件・土佐の会》

 会長 宇賀 四郎

 副会長兼事務局長 島﨑 譲

 副会長 池上 良成

 会員 77名

 

「堺事件・土佐の会」は、泉州堺港で発生した土佐藩兵とフランス水兵との偶発的な衝突、殺傷、事後処理に及ぶ事件と、当時の時代背景を次世代に語り伝えていくとともに、土佐藩兵の名誉を守り伝えることを目的として立ち上げられ、主に次の活動を行っています。

 

(1)堺事件の顕彰
(2)事件に関する記念碑や遺品等の保存活動
(3)事件に関係した藩兵の子孫や、関心のある有識者とのネットワークの構築
(4)毎年2月23日(切腹した藩兵の命日)の慰霊祭開催

 

会には、事件に関係して亡くなった藩兵の子孫の方々をはじめ、事件を風化させることなく未来へ引き継ぐという志を同じくする77名の方々にご参加いただき、様々な活動を行っています。

 

【活動実績】

令和3年 5月23日 「土佐・堺事件を語り継ぐ会」設立
令和3年 7月23日 高知護国神社殉難碑洗浄、拓本作成
令和4年 2月23日 堺市妙國寺での法要に参加(オンライン参加)
令和4年10月22日 「堺事件・土佐の会」に名称変更
令和5年 2月23日 高知護国神社において慰霊祭を開催
令和5年 6月19日 講演会(ザ・サンセットライブラリー)
令和5年 7月15日 講演会(宇賀循環器内科院内)
令和5年 8月16日 講演会(三水会(香美市長を囲む会))
令和5年 9月 8日 講演会(高知県高坂学園生涯大学)

 

(講演会の様子)

 

事件の犠牲者の慰霊は、長く妙國寺を中心に執り行われてきましたが、令和3年には、子孫や有識者とのネットワークを拡げようと新たに「土佐・堺事件を語り継ぐ会」を立ち上げ(令和4年10月「堺事件・土佐の会」に名称変更)、令和5年2月23日には碑前において慰霊祭を催し犠牲者を弔いました。

 

(慰霊祭にて撮影)

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

「烈士殉難碑」は、碑文を谷干城、書を成瀬大域らがしたためた高さ220cm、幅77cmの砂岩柱です。撰文には当時の情勢や事件のあらましが簡潔に記されており、子孫の寄る辺としてだけでなく、国際的な相互理解・友好親善の重要性を語りかける歴史文化的にも価値のある石造物となっています。

 

しかしながら、建立から約130年を経て風化が進み、各所にクラック(ひび割れ)も発生していることから、このまま放置すれば文字が判別できなくなるなど、地域の貴重な歴史文化遺産が失われるおそれが生じています。

 

このため、石碑のさらなる風化や損傷を抑える劣化防止処理等を行い、時代が江戸から明治に遷る激動期の中で発生した不幸な出来事を永く語り伝えるシンボルとして適切に保全するため、プロジェクトを立ち上げることとしました。

 

▼各所に見られるひび割れ

 

 

プロジェクトの内容

 

事業期間:令和5年12月15日~令和6年2月23日

 

事業概要:

①「烈士殉難碑」石柱の保存処理

(作業の流れ)

  ・作業ステージの設置      

  ・クリーニング作業       

  ・強化処理及び亀裂充填処置       

  ・劣化防止処理       

  ・作業ステージの撤去

 

②顕彰慰霊祭・除幕式

 

費用の総額:1,870,000円

  ・保存処理業務委託料 1,520,310円(税込)

  ・サイト手数料     349,690円(税込) 

 

※クラウドファンディングでいただいたご寄附は、上記の経費に活用させていただきます。

※プロジェクト成立後、天災等のやむを得ない事情により除幕式が開催できない場合は、延期して開催することといたします。

 

|クラウドファンディングを利用する狙い

当会の活動にかかる資金は、会費や有志による寄附によってまかなわれていますが、石碑の保存処理には専門的な知識や技能が必要となるため、かなり高額の業務委託料が必要となります。このため、クラウドファンディングを活用して広くご寄附を募り、当初の目標を実現しようとするものです。
 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

歴史に「仮に」や「もしも」は通用しませんが、「もしその場に通訳がいたら・・・」「もし、誰かがお互いの言葉を理解できたなら・・・」この事件は防げたのかもしれません。

 

現在も、世界のどこかで紛争が起こっていますが、堺事件は、同じ人間同士として平和に向けたコミュニケーションの大切さを教えてくれる貴重な教訓となっています。

 

また、明治維新の動乱期において、土佐藩兵11名が犠牲になったことで、フランスと明治新政府との関係が悪化せず、徳川幕府から明治という新しい時代への移行が、ある意味円滑に進んだということもいえるのではないでしょうか。

 

このような多くの先人のおかげで、今の平和な日本、暮らしがあるということを私たちは決して忘れてはならないと考えます。その象徴の一つが、今回保存処理作業を行おうとしております「烈士殉難碑」であり、幕末の激動の中で起きたこの事件が、次世代に正しく語り継がれていくよう守り伝えていきたいと考えています。

 

皆様からの温かいご寄附を心よりお願い申し上げます。

 

 

ふるさと納税型クラウドファンディングについて

 

(1)ふるさと納税について

本プロジェクトに対する個人様からの寄附金は「ふるさと納税」の対象となります。ふるさと納税では、寄附金のうち2,000円を超える部分について、住民税の概ね2割を上限に、所得税と合わせて全額が原則として控除・還付されます。例えば、30,000円の寄附をした場合、還付又は住民税からの控除額は28,000円となり、実質負担額は2,000円となります。

※寄附者様の収入や家族構成に応じて、還付・控除額は変わります。詳細は高知県HP

https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/111601/furusato.html)をご覧ください。

※企業版ふるさと納税の対象ではないため、法人様による寄附はふるさと納税の対象にはなりません。

 

(2)本プロジェクトにおける寄附の流れ

本プロジェクトは、高知県の「高知県地域活性化支援事業」の対象事業として認定されています。そのため、このプロジェクトに対する個人による寄附はふるさと納税の対象となり、ご寄附頂いた額に応じて、個人住民税等から一部が控除されます。(企業版ふるさと納税の対象ではないため、法人による寄附はふるさと納税の対象となりません。)

 

寄附金は高知県がふるさと納税として領収し、その寄附金から寄附代行手数料を除いた額が、補助金として当会に支給されます。

 

その他、ふるさと納税の詳しい内容や注意点については、高知県HP(https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/111601/furusato.html)をご参照ください。

※以下のいずれかに該当する場合は、寄附金は「こうちふるさと寄附金基金」に積み立てられます。

  ● 補助金の交付を終了し、その残金が生じた場合

  ● 事業の中止の承認をした場合

  ● 事業の認定の取消しをした場合

  ● 補助金が返還された場合

  ● その他知事が必要と認める場合

 

(3)ワンストップ特例制度の申請をご希望の方へ

ふるさと納税制度の適用において、確定申告が不要となるワンストップ特例制度の申請をご希望される場合は、寄附申込の際に必ず希望有りを選択してください。また、令和6年1月10日(水)(必着)までに、高知県に申請書をご提出いただく必要があります。(期日を過ぎた場合、確定申告が必要になります。)

 

プロジェクトが成立して寄附金額が確定した後、県から領収書とともにワンストップ特例申請書の様式が送付されます。申請にあたっては、マイナンバーに関する添付書類をご提出いただく必要がありますので、ご遺漏の無きようお願いいたします。

 

(4)個人情報の取り扱いについて

本プロジェクトは高知県の「高知県地域活性化支援事業」に認定されたプロジェクトであり、寄附者様の個人情報は、高知県に提供されるほか、高知県を通じて本事業者にも提供されます。この点をご理解いただいたうえで、ご寄附をお願いいたします。

 

プロジェクト実行責任者:
宇賀四郎(堺事件・土佐の会)
プロジェクト実施完了日:
2024年2月23日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

明治元年に発生したフランス水兵との偶発的な衝突(堺事件)により国に殉じた、若い土佐藩士を慰霊顕彰する「烈士殉難碑」を、堺事件・土佐の会が保全し、慰霊祭を執り行います。集まった資金は、石碑のクリーニング、亀裂充填処置、劣化防止処理などの補修費用として使用します。

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プロフィール

堺事件・土佐の会会長/ 医学博士/ 高知県医師国保組合副理事長/ 香美郡医師会顧問/ 医療法人楠会理事

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ギフト

3,000


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感謝のメール

○感謝を込めてお礼のメールをお送りします。
○寄附金受領証明書
※寄附金受領証明書は、入金確認後に高知県よりお送りします。

寄付者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

5,000


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感謝のお手紙

○感謝を込めてお礼のお手紙をお送りします。
○寄附金受領証明書
※寄附金受領証明書は、入金確認後に高知県よりお送りします。

寄付者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

10,000


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感謝のお手紙+プロジェクトのご報告

○感謝を込めてお礼のお手紙をお送りします。
○寄附金受領証明書
○プロジェクト報告書を同封いたします。
※寄附金受領証明書は、入金確認後に高知県よりお送りします。

寄付者
32人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

50,000


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感謝のお手紙+『慰霊祭・除幕式』のご案内

○感謝を込めてお礼のお手紙をお送りします。
○寄附金受領証明書
○『慰霊祭・除幕式』のご案内(令和6年2月23日開催予定)を同封いたします。
○慰霊祭・除幕式へご出席できなかった方には、プロジェクト報告書をお送りします。
※寄附金受領証明書は、入金確認後に高知県よりお送りします。

寄付者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年2月

プロフィール

堺事件・土佐の会会長/ 医学博士/ 高知県医師国保組合副理事長/ 香美郡医師会顧問/ 医療法人楠会理事

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