高田酒造仕込蔵、第1期修復工事完了のご報告
こんにちは!
高田酒造株式会社 代表取締役の高田です
この度は私達のクラウドファンディング
”鳥取県指定文化財「高田酒造仕込蔵」を修復保存したい!”に
ご支援いただきまして、誠にありがとうございました
こちらの仕込蔵修復クラウドファンディングは
皆様からの暖かいご支援によって目標を達成することが出来ました
また、応援のコメントもひとつひとつ読ませていただいて
私達の仕込蔵を大切に思っていただいていることや
多くのご縁があることを知り、
これから先も末永く
この仕込蔵を守っていかなければいけないと決意を新たにするところです
皆様には重ねてお礼申し上げます
【修復工事完了のご報告】
高田酒造仕込蔵の修復工事は3期計画となっていて
今回は第1期の修復工事を行いました
仕込蔵では毎年、10月末から今期の酒造りが始まり、
来年の3月いっぱいまで続きます
その為、修復工事は酒造りを行っていない
4月から9月までと期間を決めて行っています
第1期修復工事の内容は
腐食した柱と土台を修復し、
斜めに傾いた仕込蔵を水平な状態に戻すところまでです
修復前の仕込蔵はこのように
雨水による湿気や、
水を求めてやってきたシロアリによって柱や土台が腐食し、
ダメージが酷い場所では柱も土台も無くなってしまっていました
また、脆くなっていたいくつかの柱は
地震の影響などで折れてしまっていました
柱が折れたり、土台が無くなると
その分、建物が沈み、
仕込蔵は斜めに傾いた状態で立っていました
このように満身創痍の状態となっていた仕込蔵の柱と土台を
今回の第1期修復工事で全て修復して、
この度、第1期の全ての工事が完了しましたのでご報告いたします
今回の修復工事の方法ですが
仕込蔵は主屋同様に「鳥取県指定保護文化財」に指定されているため
修復工事は”使ってある素材と同じものを使い、元の形に修復”します
その為、仕込蔵建築後に付け加えられた
2階のいくつかの板の壁は取り外され、
奥まで突き抜けた空間となりました
このように、
仕込蔵が建築された当時の状態に修復されています
以前はタンクが設置してあり、
2階から仕込みが出来るようになっていた場所も
タンクがなくなり、2階には落下防止の柵が設けられ
1階からは吹き抜けとなって開放感があります
本町通りから仕込蔵への入り口エリアも修復が完了しています
元々あったタンクなどが無くなって広い空間となっているのと、
このエリアは酒造りには使わないので
これからはイベントスペースとして活用していく予定です
柱が折れ、土台が腐食によってなくなり、
さらに梁も折れていた試験室前の”舟場”エリアも
柱と土台がキレイに修復され、折れていた梁も
修復されました
また、”筋交い”と呼ばれる補強も入れられ、
湿気がこもらないよう、これまで板をはっていた壁も
板をはらず、通気の良い状態で仕上げてあります
このように第1期の修復工事は無事、
期間内に完了して、
これから来年の3月まで、ここで酒造りを行います
しかし、第1期の修復工事に
崩れ落ちている土壁の修復は含まれていないため
壁には応急的にシートを張っています
今後、第2期、3期と修復工事は続いていき、
崩れ落ちている土壁や、
雨漏りの酷い屋根の修理などを行う計画となっています
【収支のご報告】
今回の仕込蔵クラウドファンディングにて
皆様からご支援いただきました211万円は全額、
修復工事費用のために使用させていただきました
ご支援いただきました皆様、ありがとうございました
【収支の詳細】
仕込蔵第1期修復工事費用内訳
・工事費用(柱・土台等の修復)
3,000万円
”鳥取県指定文化財”指定による鳥取県、また倉吉市からの補助
・鳥取県補助(全額の内50%)
1,500万円
・倉吉市補助(全額の内25%)
750万円
・高田酒造(全額の内25%)
750万円
第1期工事費用の3,000万円に対して
鳥取県から1,500万円、
倉吉市から750万円の補助をしていただき、
高田酒造は750万円の支払いをいたします
こちらの750万円に、
皆様からご支援いただきました211万円を使用させていただきます
【リターン商品発送のご案内】
皆様からご支援いただいた際に、
リターンをお選びいただいた方には
これから順次、リターン商品を発送させていただきます
商品到着までもう少し、お待ちください
最後に、
この度の仕込蔵第1期修復工事は
皆様からの暖かいご支援によって無事に完了しましたが
まだ第2期、3期と修復工事は続いていきます
今後も仕込蔵の修復工事を見守っていただきますよう
何卒よろしくお願いいたします
高田酒造株式会社
代表取締役 高田昌樹