山陰地方を、生きづらさを抱えた若者が安心して暮らせるふるさとへ。

支援総額

2,043,000

目標金額 2,000,000円

支援者
184人
募集終了日
2024年12月25日

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2025年09月30日 09:17

【活動レポート】9/23活動報告シンポジウムin松江

皆さんこんにちは☺

さんいん若者サポートネットワーク事務局です。

 

9月23日(火・祝)に、島根県松江市で私たちの活動報告を兼ねたシンポジウムを開催しました!

会場とオンラインで、併せて45人の参加がありました。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました✨

 

少し長いですが、3時間を凝縮してご報告させていただきます💌

 

 

民間基金だからできた、制度の狭間への助成/さんいん若者サポートネットワーク

 

さんいん若者サポートネットワークの発足から1年半が経過した今日までの活動をご報告させていただきました。

「さんいんこども・若者おうえん助成」では、地元での就職を見据えた自動車免許の取得支援や職業訓練校での学習・生活支援、体験格差の解消に向けたファミリーホームでの体験活動プログラム、ケアリーバーの第3の居場所づくり、ケアリーバーの独り立ち支援や独り立ち後の支援などに、助成をさせていただきました。皆さまのご寄付があってこそ、こうした支援が叶っていることに、改めて感謝をお伝えしたいと思います。

 

 

逆境を力に変えて/一般社団法人UniVersal Company 多母髪大気 氏

 

脳性麻痺の障害を持って生まれ、障害と社会的養護の当事者として発信活動を行う多母髪さんから、「逆境を力に変えて」と題してご講演をいただきました。

障害者支援の制度に社会的養護の観点が抜け落ちている、家族からの援助がある前提の制度となっているといった制度への指摘や、死にたい気持ちから救いとなったソーシャルワーカーや里親さんの愛のお話、たくさんの逆境的体験をしている社会的養護の若者たちにはたくさんのポジティブ体験が必要である、など当事者の視点、感じていることを踏まえてお話をしてくださいました。

 

「あなたと出会うことで、あなたがかける言葉で、その人の人生を変えることができる」

 

数ある素敵な言葉の中から、この言葉をピックアップさせていただきます。

皆さんの身近にも、親や家族を頼れない子ども・若者がいるかもしれません。彼ら・彼女らと出会ったとき、ぜひこの言葉を思い出して欲しいです。私たちの言葉で、相手を傷つけることも、救うこともできると教えていただきました。

 

 

「世の中に、(顔も知らないのに)自分を支援してくれる人がいるんだ」/助成先の当事者の声

 

シンポジウム後半では、初年度(2024年度)の4つの助成先から、活動の内容と成果をご報告いただきました。

 

【2024年度助成先】

■ 労働者協同組合かけはし(鳥取県米子市)
■ ファミリーホーム伊藤   (鳥取県米子市)
■ 米子みそのらいと        (鳥取県米子市)
■ 里親・NPO法人そら    (兵庫県豊岡市)

 

こども・若者の居場所兼シェルターを立ち上げた労働者協同組合かけはしからは、ワークショップや居場所での体験活動イベントの実施を通して、ひとり親の貧困家庭の子どもたちが多いという現状がわかったとの報告がありました。

 

ファミリーホーム伊藤からは、こどもの学びの保証のために助成金を活用し、ホームで暮らす若者の多額の授業料の補填や、心理士になりたいという夢を応援するべくオープンキャンパスの参加費を支援し、自分で選択する機会の提供を行った報告がありました。

 

米子みそのらいとからは、高卒認定の資格を取って保育士になりたいと夢を持つ若者に、勉強のための教材やパソコン購入費を支援し、現在も親がつくった借金返済のためバイトを掛け持ちしながらも、自分を応援してくれる人の存在が励みになって勉強をがんばっていると報告がありました。

 

豊岡市の里親・NPO法人そらからは、但馬の地域に合った社会資源をつくるべく、様々な施設に視察に行き検討したほか、活動する中で里親の重要性を感じ、里親に関する講演活動を行ったと報告がありました。

 

皆さんの報告から、こども・若者の応援団を地域に増やし、また当事者の夢を応援するきっかけとなっていることを感じられ、心から嬉しく思いました。

 

 

支援が必要な人ほど繋がりにくい/座談会にて

 

シンポジウム最後は、多様なセクターの方々と座談会を行い、若者支援への課題や自分に何ができるか?といった視点で意見を交わしました。

 

【登壇者】

■ 島根大学 法文学部 教授 宮本 恭子 氏(運営委員)

■ 一般社団法人UniVersal Company 代表理事 多母髪大気 氏

■ 社会的養護自立支援拠点事業所 米子みそのらいと 支援コーディネーター 高本 司 氏

■ ワーカーズコープ連合会 理事長 古村 伸宏氏

 

日本の福祉制度は「申請主義」「家族主義」であり、制度の狭間を補完する役割として家族への期待が大きいといった問題意識が共有され、イギリスでは「ケアリーバー法」があり、個別の伴走支援者の必要性が位置付けられていることが紹介されました。

日本でも「人生」という単位で助け合える支援者の必要性、ピアで集まれる場所をたくさんつくる必要性が語られ、当事者が依存先をたくさん持てるような支援をどのようにしていくかが課題であると感じられました。

 

また、私たちに何ができるのか?という視点では、「支援は、一緒に考え、一緒に行動し、一緒に解決するというスタンスで。」といった意見が上がり、ただ話を聴いたり、ただ一緒に買い物に行くだけでラクになることがあるという、深いけど深くない支援の奥深さに触れた瞬間も。さらに、困っても相談しない人は、話をしても助けられた経験がないことが多く、話を聴きっぱなしにしないこと、分からなくても一緒に考えることが、次の相談に繋がるという話がありました。

 

 

子どもたちを気にかける輪をどう広げていけるか/豊岡短期大学 大西清文 先生(運営委員)

 

座談会をまとめていただいた大西先生からは、フランスでは「虐待」という言葉の使用をやめて「危険な状況」と呼んでいることが紹介され、「虐待」が連想させる親や児童相談所への怒りではなく、子どもたちに矛先を向け、「心配だ」と気にかけ、助けようとする市民をいかにして醸成していくかといった問いかけがありました。

 

大人は意見表明できているのか、できる社会を創っているのか/労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 竹森鉄 専務

 

シンポジウムの閉会では、さんいん若者サポートネットワークの事務局団体である労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団から竹森専務より、子どもの権利として意見表明があるが、そもそも私たち大人は意見表明ができているのか?意見表明しやすい社会を創れているのか?といった問いかけがあり、参加者一人ひとりを一気に当事者に引き込むまとめの言葉をいただきました。

 

 

~~~~~

 

以上、シンポジウムの報告でした!

ご参加いただいた皆さまの心に何か1つでも残るものがあったのではないでしょうか。

 

ご講演いただいた多母髪さんより、京都府亀岡市での講演の案内をいただいております。

お近くの方は、ぜひ直接パワフルな講演を聴きに行ってみてください♪

 

 

リターン

3,000+システム利用料


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3千円|応援コース

●お礼のメールをお送りします。
●活動報告(PDF)をお送りします。

申込数
111
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

10,000+システム利用料


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1万円|応援コース

●お礼のメールをお送りします。
●活動報告(PDF)をお送りします。
●HP・活動報告書にお名前掲載(希望制)

申込数
71
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

3,000+システム利用料


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3千円|応援コース

●お礼のメールをお送りします。
●活動報告(PDF)をお送りします。

申込数
111
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

10,000+システム利用料


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1万円|応援コース

●お礼のメールをお送りします。
●活動報告(PDF)をお送りします。
●HP・活動報告書にお名前掲載(希望制)

申込数
71
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月
1 ~ 1/ 7


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