サンカクオフィスへの思い／クラウドファンディング実施に向けて①

社会サンカク事業担当 宮本緑

クラウドファンディングをご支援いただきありがとうございます。

サンカクシャ設立5年の集大成ともいえる本プロジェクト。

ここまで来るにも、スタッフはじめ、たくさんの方々のご協力なくしては成し遂げられませんでした。

若者たちの居場所ができ、住まいが確保され、様々な大人と交流し、遊んだり学んだりしながら、若者が優しく受け入れられる。そんな「サンカクシャらしい」活動が続けられてきたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、これからがサンカクシャの新時代の幕開けともいえます。

私は仕事体験プログラム「サンカククエスト」を運用してまいりましたが、ほとんどの若者たちは「何を」ではなく「誰と」働くかを重視しています。

サンカクオフィスの作戦会議をしても「今まで会ったことのない人と出会いたい」という声がありました。

私たちも同様かもしれませんが、年齢を重ねれば重ねるほど、プライベートで人付き合いを広げることは難しい。だからこそ、ゆるやかな目的でつながれる場所が必要です。

サンカクオフィスではその目的をしごとにしました。

しごとと言っても、バリバリ働く場所というよりは、言葉の通りゆるやかに、その子の頑張りたい気持ちに合わせてレベルを調節できる場所にしたいと考えています。そして若者だけでなく、街の人にとっても若者がいるからチャレンジできる、そんな場所になったらと願うばかりです。

たとえば一人では大変だから、手を貸してくれる子はいないかな～と頼りにしてほしい。失敗しても許してもらえたら、なお嬉しいです。

もうひとつだけ欲張ってお願いしたいのは、若者の変化を一緒に見ていただくこと。

私は3年前まで全くNPOと関係ない仕事をしていましたが、若い人が頑張る姿を見ることがどうしようもなく好きなんだと気づきました。

それは彼らのためというよりは、もしかしたら自分のためなんじゃないかと思うぐらい、感情が揺さぶられる体験です。いいことばかりではなく、怒ったり悲しんだりもありますが、若者の目の色が変わる、言葉が変わる瞬間を前にしたら、こちらも本気で向き合わないと、と思わされます。

サンカクオフィスはそんな瞬間がたくさん生まれる場所になります。

どうか、みずみずしい20代前後の若者たちの変化を見逃さないでください。そして、その変化をもたらすのは、若者たちがこれから出会うみなさんです。

ぜひ本プロジェクトを成功へと導き、完成したオフィスで一緒に若者たちと過ごしていただけるよう、引き続き応援よろしくお願いします。