讃岐国分寺【空海の大日如来像】史上初の完全再現にご参加を！｜最終章

大日如来堂の正面に掲げる幕を大川原染織本舗様に依頼いたしました。高松城下で染色業を営んで２００年以上の歴史を持つ老舗の染織屋さんです。

この画像はボツ案です。当初、この当山のロゴマーク（国という字をもとにデザイン）をシンプルに配置して作ろうと思ったのですが、改めてレイアウトを見てみるとしっくりきませんでした。私の中でこれじゃない感がどうしても拭い去ることが出来ず、改めて私の求める理想の幕を一からデザインすることにしました。

試行錯誤して描き上げたのがこちら。金剛界、胎蔵界、それぞれの大日如来の種字を表す梵字を八葉の蓮華座の上に配置するデザインです。絵というほどのものではありませんが、この程度は描けますので、これを本日、大川原さんの所へ持っていき相談したら、これで作ってくれるとのこと。このデザインには、これで間違いない、これしかない！という手ごたえを感じております。

そして、阿字の右側には「一切衆生 抜苦与楽」、バン字の左側には「十方施主 滅罪生善」という字を染め抜くことにしました。前者は、「すべての生きとし生けるものの苦を取り除いて楽を与える（ 抜苦とは、悲をあらわし、 与楽とは、慈をあらわす）。」という意味、後者は、「今回の仏像作りにご参加・ご支援いただいた皆様が、現世および過去世でのすべての罪障を消滅して、この先、来世まで良い果報を生じさせる」という意味です。

どちらの言葉も、今回の仏像づくりの基本理念として１０年間取り組んできた思いです。それをそのまま表現致しました。

出来上がりが楽しみです。皆さんもお楽しみに。お参りの際にはこの幕にもご注目ください。