今治里山スタジアムに障害のある子供達の開かれた学びの場をつくりたい

2023年、新たなチャレンジへ！

 

はじめまして、来島会です。私たちは、愛媛県今治市と高知県南国市で障がい福祉サービスを中心に事業を展開する社会福祉法人です。

 

2023年1月29日、今治市に新たなランドマーク「今治里山スタジアム」が誕生しました。今治里山スタジアムはプロサッカークラブFC今治のホームスタジアムとしての機能のみならず、365日の賑わいを創出する地域の交流拠点としてFC今治によって運営されています。

 

（写真提供：FC今治、撮影：川澄・小林研二写真事務所）

 

私たちはそのスタジアム内に、発達に困りごとを抱える子供達と、自立して働くことに課題を抱える方々が通い、地域と交流しながら社会で生活するためのスキルを身につけていく新しい複合福祉施設「コミュニティビレッジ　きとなる」を開設します。

 

 

インクルーシブな社会を体験できる場づくり

 

 

これまで障がい福祉と触れ合う機会のなかった人にとって、障がい福祉を身近に感じてもらうだけでなく、この場所に集まる人々が互いに関わり合いを持つ機会を日常的に創ることで、インクルーシブな環境を体験できる場をつくりあげていきたい。それができれば、あらゆる人が個性を発揮し、互いを尊重し合える社会の実現につながる第一歩になると私たちは考えています。

 

インクルーシブな環境を体験できる場づくりを、ぜひご一緒に実現しませんか？

 

【プロジェクトメンバー】

 

発達にでこぼこのある子供達、自立した生活に困りごとを持つ方々が「自分らしさ」を出して生きられるために

 

「コミュニティビレッジ　きとなる」には、発達にでこぼこがある子供達が人との関わり、自然との触れ合うことを通して、コミュニケーション、身体感覚などを身につけていく放課後等デイサービス、また、知的障がいや精神障がい、発達障がいのため職業生活に困難を抱える方の就労をサポートする自立訓練・就労移行支援事業所を併設します。 

 

来島会が培ってきたケアの知見を活かしながら、感覚統合療育、VRの活用、サービス利用者とともに行う地域へのボランティアなど、新たな活動を展開していきます。 

発達に困りごとを抱える児童の「やりたい」を尊重し、自分らしく「いきるちから」を育む

 

 

自分の体を使ったり、道具を使ったり、人とコミュニケーションを取ったりと、私たちは無意識のうちに周りの環境とうまく関わっています。これは脳に入ってくるいろいろな感覚をうまく整理したりまとめたりすること＝感覚統合がうまくいっているためです。

 

発達にでこぼこのある子供達は、この感覚統合がうまくいきません。やりたいことがたくさんあって、自分では一生懸命やっているのに、それが周囲から見ると不適切だったり、上手く伝えられなかったりして、叱られてしまう経験をたくさん積んできています。その結果、自由に行動することが失敗体験として残り、何かに挑戦する気持ちを奪ってしまっています。

 

私たちは彼らの「やりたい」気持ちを尊重しながら、自然の中での体験や人との関わりをとおして、自分らしく「いきるちから」を育み、自己肯定感を高めていく以下のようなプログラムを実施していきます。

 

●感覚統合療育

ボルダリングや吊り遊具などの器具の活用や、外遊び、里山での自然体験プログラムをとおして、姿勢保持やバランス感覚、集中力へのアプローチなど、身体面の発達を促すだけでなく、情緒面の発達も促し、運動や学びの土台となる感覚をはぐくみます。

●コミュニケーション支援

視覚的支援や様々な情報機器を活用して、自分の気持ちを伝える手段を身につけます。また、ソーシャルスキルトレーニングをとおして、集団生活や他者との関わりを上手に行うためのスキルを身につけます。

●自立就労準備

成人の事業と連携して、基本的な生活習慣、生活スキル、社会性スキル、職業スキルを身につけ、将来の自立生活や就労に向けた準備を行います。  

 

自立した地域生活に困りごとを抱える成人が自信、そして自分を取り戻すために 

 

知的障がいや精神障がい、発達障がいのため職業生活に困難を抱える方は、その障害特性のためにうまく周囲とコミュニケーションをとることができず、幼少期から挑戦をする機会を奪われてきました。その結果、自分の好きなことなど自分自身がわからず、自信をもつことができなくなってしまっています。私たちは、彼らが多様な人と関わる環境での訓練をとおして、社会ではたらく力、自己実現のための力を育む特徴あるプログラムを用意しています。 

 

●自己理解の促進

ご自身がどんなことが好きで、どんなことを得意にしているのか、専門的なアセスメントツール（TTAP、BWAP2）や日々の面談をとおして、自己理解の促しを行います。 

●くらすトレーニング

調理、掃除、洗濯などの家事スキル、障害年金、税、社会保険、貯蓄、買い物などの金銭知識や管理スキル、グループホームなどの居住手段に関するスキルなど、自立生活を送るために必要な生活スキルを講義や実習をとおして習得します。 

●ソーシャルスキルトレーニング

臨床心理士による対人スキルの講義、VRを活用した社会と関わる場面ごとの訓練、ともに通所する仲間同士でのグループワークやボードゲームをとおしたコミュニケーション訓練などをとおして、社会と関わる際に必要となるソーシャルスキルを習得します。 

●はたらくトレーニング

就業に関する各種制度や法律を学ぶ講義や、作業の疑似体験によって作業遂行力の向上を図ったり、興味分野を探したりするためのワークサンプルの活用、様々な企業と連携しての作業体験、職場体験、企業実習をとおして、働くために必要な知識と、職務遂行に必要なスキルを習得しますあわせて、ハローワークへの同行、履歴書作成の支援、面接練習をとおして、就職活動のサポートをしていきます。 

●ピアサポート活動

実際に障がい者雇用で一般企業等ではたらく、ご自身の少し先を進む先輩たちとの定期的な交流会をとおして、社会ではたらくイメージをふくらませていきます。  

 

すべての人が「障害」を感じることなく自分の意思で質高く暮らすことのできる地域社会へ

 

私たち来島会は1993年の法人設立以来、知的障がい、精神障がいのある方の生活支援・就労支援に携わってきました。その経験のなかで、障がいだけでなく、様々な違いを理由に社会で生きづらさを感じ、苦しんでいる多くの方々と出会ってきました。この違いによる生きづらさは、適切な支援と社会の受容があれば、感じる必要がないものだと確信しています。 

 

だからこそ私たちは、多様性を受容し、一人ひとりの個性を生かすことのできる社会をめざして、障がいのある方が社会のつながりの中で暮らしていくための取り組みを進めていきます。

ただ、これは私たちだけでできることではありません。ぜひ、想いを同じくする多くの方々と一緒に実現していきたい大きな挑戦です。今回のクラウドファンディングプロジェクトを通じて、一緒にこの挑戦をしてくださる方々の輪を広げたいと思っています。よろしくお願いいたします！ 

 

クラウドファンディングで募集する資金の使途について

 

●目標金額：3,000,000円

●目標金額の使途および実施内容：感覚統合療育で使用する、ボルダリングウォールおよび遊具を設置する費用に充てさせていただきます。設置後、放課後等デイサービスを2023年6月までに開所し、継続的に発達にでこぼこのある子供達への療育を実施いたします。

※本プロジェクトは、期日までに集まった支援総額に応じて、実行内容の規模を決定します。

マットならびにボルダリングウォールの設置費用に支援総額が不足する場合には、不足分を自己負担する等して設置を実施します。しかしながら、マットとボルダリングウォールを除く遊具については、支援総額に応じて、吊り遊具、大型ブロックの順に設置をしてまいります。

 

皆様の支援によってボルダリングウォールと各種遊具の設置ができれば、発達に困りごとを抱える子供達の感覚統合療育を実践するうえで大きな助けになります。もし目標金額が集まらない場合ももちろん、私たちはファンドレイジングを続けてこのプログラムを実現できるよう努力を続けますが、皆様の支援によって子供達の実践の場を早期に整えることができます。また、私たちの取り組みを事例として広く知ってもらうことで、発達障害に関する療育を充実化させていくことに貢献できると考えています！ 

 

【使途詳細】

・ボルダリングウォール資材費 400,000円

・設置作業費 100,000円

・吊り遊具 800,000円

・大型ブロック 400,000円

・マット(落下時の安全用など) 700,000円

・READYFORへの手数料(税込) 396,000円

・支援者様へのリターンのための費用(送料等) 200,000円　

 

 

応援メッセージ

 

【利用者様】

「就労移行を利用したきっかけは、短期大学を卒業してから就職が決まらず、自分がなにをしたいのか、就職に向けてどう行動したらいいのかわからず自宅で過ごしていました。そんな時就労移行サービスがあるということを知り、利用しました。就労移行を利用して、様々な作業の体験をする中で、自分のやりたい仕事が見つかりました。就職に向けて面接の練習をしてくれたり、面接本番に同行してもらえたのはすごく助かり、安心しました。いろんな人と関わりながら過ごすことで人と話したりするのも以前よりできるようになったと思います。自分みたいになにをしたらいいのかわからない人が仕事を探しやすくなるから、就労支援サービスはこれからもあったほうがいいと思います。今回新しい就労支援施設ができるということで、働くことに困っている人の助けになればと思います。 」

 

【利用者様ご家族】

「特別支援学校に通う息子。3歳児検診をきっかけに発達障害の診断を受け、療育を受けるようになりました。現在も社会福祉法人来島会が運営する放課後等デイサービスに週6日通い、療育を続けています。ありがたいことに息子は少しずつ周囲とのコミュニケーションが取れるようになり、自分でできることも増えてきました。しかし一方で、できることが多い分、求められるハードルも高く、ほめられることが少なくなっていたのです。それですぐに自分のことを責めてしまうし、失敗する可能性のあることには挑戦したがらなかったんです。そんななか、息子が通う放課後等デイサービスでは、親でも気づかないような小さなことでも息子のことをほめてくれるので、どんどん自信をつけていることが目に見えてわかり、本当にうれしいです。親としてこれからは萎縮することなくのびのび育ってほしいと思っています。今回、里山スタジアム内に子どもたちのために設立する放課後等デイサービスでボルダリングなどでの遊びや周囲の自然のなかでの体験や人との関わりを通して、運動や学びの土台となる感覚を育んでいくというプロジェクトについてお聞きし、この新しい施設がたくさんの「できた」を経験しながら地域でのびのびと育っていく場所になることを期待しています。」

 

本プロジェクトを通じて行う寄附に関する税制優遇について

 

特定寄附金による税制優遇について 本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、

以下の税制優遇を受けることができます。

＜内容＞

・個人の場合：3,000円以上の寄附をされた方は、寄付金受領証明書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「所得控除」を受けることができます。お住まいの市区町村により一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

・法人の場合：「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。

※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

＜寄付金受領証明書の発行について＞

寄附をされた方には、後日「寄付金受領証明書」を送付致します。

証明書名義：READYFORアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します

証明書発送先：READYFORアカウントにご登録の「リターン／ギフトの発送先ご住所」にお送りします

寄附の受領日（証明日）：READYFORから実行者に入金された日となります。

証明書の発送日：2023年6月ごろから9月を予定しています。

発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。