- 支援総額
- 220,000円
- 目標金額
- 200,000円
- 支援者数
- 22人
- 残り日数
- 終了しました
このプロジェクトは
2017年4月5日(水)23:00 に成立しました。
プロジェクト概要

こんにちは!「公益社団法人上越青年会議所 上越の雪ブランディング委員会」の立入真太郎です!上越青年会議所は、1965年に旧高田市・旧直江津市の青年会議所が合併して誕生した、歴史ある団体です。年間を通してさまざまな活動を行っていますが、中でも4月の観桜会前後の高田公園清掃活動や、8月上旬の「オクトーバーフェスト上越inはすまつり」は毎年恒例で、市民の方に親しんでいただいています。
そんな私たちがいま模索しているのが、より「上越らしさ」を生かした活動です。議論の末、着目したのは「雪」と「桜」。毎年いやというほど降る雪と、市の名物・桜を掛け合わせたイベントを開催できないか……。
そこで今回、初の取り組みとして、「雪の冷却機能で季節外れの桜を咲かせ、その花でいっぱいに飾った茶屋」を期間限定で運営します!しかもその桜は、一度雪の重みで折れてしまった枝を使います。雪で折れてしまった桜を、ふたたび雪の力で咲かせるのです。
ただ、その運営資金がまだ20万円ほど不足しています。せっかくならば、上越の魅力を広く知っていただく機会にもなればと思い、このたびクラウドファンディングへの挑戦を決めました。雪にちなんだおいしいリターンもご用意しております。皆様からの温かいご支援を、どうかよろしくお願いいたします。

新潟の雪は水分を多く含んでいるためとても重く、
毎年たくさんの枝が折れて花を咲かることなく処分されています。

私たちの住む上越市には、平野部で約1メートル、山間部では3メートル以上の雪が降ります。一般に、雪は「見た目がキレイ」「ウィンタースポーツが楽しめる」などポジティブな印象をお持ちの方が多いかもしれません。しかし雪国に暮らす者にとっては、住宅や庭木の囲いをしたり、スタッドレスタイヤに交換したり、山間部では食料を買い込んだり……。さらに道路事情は悪化し、除雪や屋根の雪下ろしも一苦労。私たちにとって雪は、体力的にも経済的にも、非常に厄介なものなのです。
一方で、そんな雪を何とか「生活のために利用する」方法はないか、ということも昔から研究されてきました。代表的なのが「雪室」です。雪国では、『日本書紀』の古代から、電気冷蔵庫が普及する昭和30年代ごろまで、雪を集めて茅や藁の屋根で覆い、天然の冷蔵庫として利用してきました。
寒い冬の作業は大変でしたが、
食料を保存できえる天然の冷蔵庫として
雪深い山々の暮らしには大変重宝されてきました。(提供:雪だるま財団)
最近では、そんな昔ながらの知恵と現代技術を組み合わせた「新しい雪室」も活躍しています。雪室内は、温度2〜3℃、湿度90%前後に維持することができるため、冷蔵庫と比べて、貯蔵品にストレスを与えない鮮度保持が可能です。そこで、野菜や穀物やお酒を貯蔵し、素材の旨みや甘み、食味をより引き出して、付加価値をつけて販売する動きが進んでいるのです。

使われなくなった古い施設を改修して今年また新たな雪室が造られました。
徐々に雪室の活用がひろがっております。(提供:雪だるま財団)
雪の中で育てる野菜といえば、「雪下にんじん」を思い浮かべる方も多いかもしれません。実際には、この他にも米、そば、キャベツ、白菜、いも類、みそ、日本酒……さまざまな食材に適性があります。
そんな雪の新しい活用法を、もっと探っていきたい。さらに開拓できる分野があるのではないか。そこで私たちが考えたのが、雪と桜を組み合わせることでした。


上越市には、「日本三大夜桜」の名所・高田城址公園があります。ここに限らず、駅前、公園や河川敷などいたるところに桜が植えられており、桜にちなんだ観光が盛んです。しかし実は、雪が溶けてつぼみが膨らみ始める頃、誰にも見られることなく、ひっそりと捨てられてしまう枝木が山のようにあるのです。

上越には湿った重たい雪が降るため、その重みに耐えられなくなった桜の枝は、折れ落ちて、花を咲かせることなくその役目を終えます。そんな枝は、これまであっさり処分されてきました。でも、折れてしまった枝でも、水を与えれば枯れることなく生き続けることができます。そこで私たちは、折れた枝を拾って雪室に寝かせ、開花時季の調整をすることで、季節外れの花を咲かせることができれば面白いのではないかと考えました。
開花調整とは?
桜は、一定期間低温にさらされることで花芽が眠りから覚め開花の準備を始めます。そこで、真冬のうちに雪室に入れておくことで、開花の準備を遅らせます。その後、満開希望日を逆算し倉庫やビニールハウスに移して室温を少しずつ上げていくことで、希望日に咲かせることができるようになるのです。
とはいえ、そうして生まれ変わった桜も、広くみなさまに観ていただかなければ意味がありません。そこでこのたび、高田城址公園に期間限定で茶屋を新設し、その中で「雪で咲かせた桜」をいっぱいに展示するイベントを企画しました。
茶屋の中は、桜がいろいろなところに飾られ、華やかな空間になります。そこでは、ゆっくりお茶を飲んだり、雪の効果的な利用法についてのパネル展示を見ていただいたり……桜の美しさとともに、雪の新しい魅力も知っていただく機会にしたいと思っています。

*開催概要*
日程:2017年4月15日(土)・16日(日)
場所:高田城址公園

今回のプロジェクトでは、「雪にちなんだ上越の味覚」ということで、桜の枝と一緒に雪室に入っていた地元産の野菜、お米、お酒をお贈りいたします。
しかもすべて、特製ゆきだるま型の発泡スチロールに、雪も一緒に詰め込んで、クール宅配便でお送りします!!
特製ゆきだるま型発泡スチロールとは?
なかなか可愛いくておしゃれです!夏の行楽におでかけになる時、このゆきだるまに氷と飲み物を入れて持ち歩けば、人気者間違いなし!?
どんな野菜が届くの?
上越市安塚産の野菜(大根1本、人参3本、じゃがいも3個)の詰め合わせを雪で冷やしながら配達いたします!
どんなお米が届くの?
平成28年度産のコシヒカリ5キロ(上越市安塚区産)です。一般的な冷蔵庫保管と比べると、収穫直後の鮮度が維持されている上、粘りや甘味が増すと言われています。あえて真夏の暑い時期にお贈りします。
どんなお酒が届くの?
「雪中梅 本醸造原酒」の4合瓶をお贈りします。もともと希少価値の高いお酒ですが、雪室貯蔵の限定ラベルでお届けします!雪室で5ヶ月間貯蔵した、「雪中熟成酒」!一層まろやかになったお酒をぜひご賞味ください。

ゆくゆくは、私たちは、雪室貯蔵にとどまらない、雪の新たなビジネスモデルを軌道に乗せたいと考えています。例えば、飲食店のカウンターに置かれているような一輪挿しに、年間を通して桜の枝を提供することもできようになるかもしれません。あるいは、雪の冷却エネルギーを利用して、真夏の屋外イベントなどで熱中症予防のミストシャワー空間作り出すことも可能かもしれません。
いままで邪魔者扱いされてきた雪で、上越市を活性化する。今回はその可能性の第一歩だと思っています。みなさま、どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします!
