引きこもりの方々にアルランティア（バイト＋ボランティア）を作りたい

▼自己紹介

 

鹿児島県の進学校を卒業し、

1年浪人して19歳で京都大学工学部電気電子工学科に入学。

 

2回生の時に自分の髪の毛が大量に抜けているという妄想に取り憑かれて、

このままいくと若くして禿げてしまうのではないかという恐怖に襲われました。

今思えば醜形恐怖症だったのかもしれません。

 

周りの人が自分の後頭部をジロジロ見ているような気がして、

毎日が落ち着かず、なんとも言えない思いをしていました。

 

当初は大学院への進学を考えておりましたので、

大学院受験勉強にも身が入らず、

心を崩したままの状態が続いてしまい

望んでいた大学院試験に落ち、

23歳で大学を卒業しましたが、

就職が怖くて実家に戻りそのままひきこもりました。

 

引きこもっている時初めて死にたいと思いはじめました。

メンタルクリニックに通院したがあまり行かなくなりました。

薬も飲まず24歳の時はずっとひきこもり状態でした。

ずっと死ぬことばかりを考えていました。

 

 

25歳の時に心理学や精神医学を学ぶことで

自分の引きこもり状態が解決できるのではないかと考え、

精神保健福祉士の資格を取得し就職しようと決意しました。

 

ところがせっかく国家試験に合格するも卒業後就職できず

またもひきこもってしまいました。

26歳の時も確かひきこもっていたがこの時の記憶はあまり無いです。

 

当然のことながら親も心配し、このままじゃいけないと思いたち、

ご縁のあった方のフリースクールにスタッフとして27歳の時に従事し始めました。

 

スタッフとして務める傍ら通信教育で数学と情報の教員免許を取得し

33歳の時私立学校の数学の教諭となりました。

この時はじめて正社員となったのです。

 

京大の同期の友達よりも約１０年も遅い社会人デビューとなりました。

それでも初めて正社員になることができ、

給料から毎月実家にお金を入れることができるようになり、

これで親孝行もできると当時は思っていました。

 

しかし、いざ教員をやってみるも教えるのがとことん下手で

自分は戦力外なんだなということをヒシヒシと感じていました。

そんな戦力外教員生活を5年続け、

36歳の時に薬剤師の妻と奇跡的に結婚しました。

 

 

37歳の時に獣医師をしていた義父の勧めもあって薬学部に編入しました。

妻も薬剤師だったので最初は戸惑いながらも背中を後押ししてくれました。

 

薬学部在籍中の成績は抜群であったにも関わらず、

薬剤師国家試験のときプレッシャーのためまたも精神のバランスを崩し

現役のときに薬剤師国家試験に見事に落ちました。

周りの同級生からもまさか重畠さんが落ちるなんて...

と言われたことを覚えています。

 

この時すでに2児の父親でした。

家族を養うことや国家試験の合否のことを考えすぎ鬱病のようになりました。

この時またも死にたいと思うようになりはじめたんです。

心が辛すぎたので精神科に通院しはじめました。

 

試験に落ちて死にたいと思ったのはこれでおそらく人生で2度目です。

もう人生詰んだ、もう駄目だと思い詰めるようになりました。

夜もほとんど眠れず、睡眠薬や抗うつ剤、抗不安薬を色々と飲み続け

相当苦しいながらも1年間国家試験浪人をした後に43歳でやっと合格しました。

 

これで普通の人と同じ人生が歩めると思い

44歳の時に公立の病院薬剤師として働き始めました。

この病院では薬剤師が私一人だったので、

私は新人にも関わらず薬剤部長もしくは薬局長という

立場になったんです。

毎日膨大な仕事に追われ、仕事が追いつかず、

仕事が全くできず、看護師さんや助手さんに毎日怒らえる

日々が続き、またも眠れなくなりました。

この公立病院時代は殆ど寝ていない状態で

仕事に出かけていました。

 

さすがに周りの方々も私の調子がおかしいので、

公立病院からの紹介という形で精神科の受診を

勧められました。

 

元々国家試験浪人時代に通っていた精神科に受診に

行ったのですが、下された診断名は軽度発達障害とのことでした。

ああ、やっぱり私は普通の人とは違うんだなと改めて認識しました。

 

この公立病院は4ヶ月勤めて退職し、

現在の精神科に転職しました。

私自身精神科への通院歴もあり、

精神保健福祉士の資格もあるので、

何かに導かれるがごとく精神科領域へと

踏み込んでいきました。

 

45歳の時に頑張って勢いで家をなんとか建て

住宅ローン地獄に追われながらも

現在薬剤師として勤務中です。

子供が二人いますが、長男が言葉の発達に遅れがあることがわかりました。

 

現在も自分自身精神的な不調を感じながらも

言葉の遅れのある長男の子育てや仕事にと必死に毎日を生きています。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

クラウドファウンディングを立ち上げようと思ったきっかけは、

私自身も引きこもりだったので就職する際に

履歴書の空白期間を説明するために本当に苦労しました。

 

就職で相当苦労しましたので、

不登校や引きこもりの方々が

自宅に引きこもったままでも、

自分の力でお金を得る環境を作ろうと思い

クラウドファウンディングに申し込みました。

 

現在は就労移行支援事業や

就労継続支援A型事業所、

就労継続支援B型事業所

といった制度が既に確立されていますが、

まだその支援制度にもたどり着いていない

方々こそ工賃を得るチャンスを作ろうと思ったのです。

 

不登校や引きこもりの方々は

昼夜逆転していることが多く、

またパソコンやスマートフォンで

インターネットに興じている傾向が

とても高いです。

 

親御さんから見ると昼夜逆転して

インターネットばかりしている状況に

苛立ちを感じるかと思いますが、

そういった傾向を悪いものと捉えるのではなく

 

むしろ肯定的にとらえ、

オンライン上で仕事をしてお金を得ながら

カウンセリングを受けることができれば

良いのではないかという考えに至りました。

このお金を得ながらカウンセリングというのは

他を探してみてもなかなか無いはずです。

 

カウンセリングを受けようと思ったら

普通はお金を払うものだと思います。

このクラウドファウンディングでは

クラウドワークス上で仕事を発注しますが、

メッセージ機能を使うと受注者はカウンセリングを

受けながら工賃を得ることが可能となる画期的な手法です。

 

私自身の経験からも引きこもりの方々は

正社員で働きたいと思っていることがとても多いと思います。

 

しかし、先程述べたように就職の面接に行くにも

履歴書の空白をうまく説明しないといけないので

なかなか就職できません。

 

それに引きこもりからいきなり正社員になるのは

相当ハードルが高く私自身の経験からも無謀だと思います。

いきなりアルバイトも厳しいと個人的には思っています。

 

引きこもりから立ち直るには

ステップバイステップで

少しずつ成功体験を積み重ねていかないと

いけないと思っています。

 

まずは外に出ることを兼ねて

フリースクールや色々な支援団体が

やっている場所に通うことに慣れることからが大事です。

 

それから次にボランティアスタッフとくるのが

王道パターンだと自分では思っているのですが、

 

ボランティアスタッフから次は

アルバイトをという流れが多いのが現状です。

 

しかし、ボランティアスタッフからいきなり

アルバイトも難しいと個人的には考えています。

 

アルバイトも最低賃金以上をいただくからには責任がのしかかります。

ボランティアに責任が無いということでは決してないのですが、

賃金を頂くということは無給のボランティアとはわけが違います。

 

正社員となればなおさら責任は重くなっていきます。

そこで私が考案したのがこのボランティアとアルバイトの中間のような

就労場所をインターネット上と現実世界の２つの場所に作りたいと思っています。

このようにアルバイトとボランティアの中間のような存在を

「アルランティア」と名付けました。

 

▼プロジェクトの内容

 

この「アルランティア」で

実際に何をするかと申し上げますと、

自分たちの住んでいる街にスーパーのチラシがあると思います。

 

新聞を購読している方は折込チラシが入っていますが、

現代ですとLINEチラシとかシュフーチラシといった

電子媒体でチラシを見ることが多いかと思います。

 

私も買い物に行くのですが、

チラシがたくさんあるとお目当て商品が

どのスーパーで安いのか自分で

探さないといけませんよね。

とても面倒だと思います。

 

そこで電子チラシを解析して

似たような品物は一つにまとめて

価格.comのような値段の比較サイトが

あると便利だと思いました。

電子チラシから商品名と価格を

自動で抜き出すことは今の技術でも不可能でした。

 

私は薬剤師ですが、元々は電気電子工学科出身なので

自分でも自動化をやってみましたが、やはり無理でした。

出来たとしても認識率が悪くとても使い物になりません。

 

そこで電子チラシから手作業で商品画像を切り取りして

私のfacebookマーケットプレイスに出品します。

 

本プロジェクトではfacebookマーケットプレイスの

規約違反にならないことを確認しています。

 

なぜfacebookマーケットプレイスかと申し上げますと、

手数料が要らず無料でネットショップを運営できるからです。

さらにクラウドファウンディング第2弾でこの

facebookマーケットプレイスから配達業を始めようかと計画しています。

 

まずこの電子チラシから商品名と価格を抜き出して

facebookマーケットプレイスに商品を登録するという

現時点ではAIにも出来ず、絶対に人手でないとできない

作業をクラウドワークス上で

不登校や引きこもりの方々限定で作業を発注します。

こうすることで不登校・引きこもりの方々が工賃を得ることが可能となります。

 

不登校や引きこもっている方々にクラウドワークス上で仕事を発注し、

画像の切り抜き作業をしていただいた方に工賃を支払うことが出来ます。

インターネット上で完結して仕事を得ることが可能です。

これが私の目指すアルバイトとボランティアの中間の世界「アルランティア」です。

 

ボランティアとアルバイトの中間のような概念で

ボラバイトというものがありますが、

ボラバイトは農作業やリゾート地での宿泊を伴う

ものが多く、不登校や引きこもりの方々が

いきなり宿泊と労働をともなった作業を

遂行するのはとても難しいことだと思います。

 

続いて就労移行支援事業や

就労継続支援A型事業所、

就労継続支援B型事業所

といったものが既に存在していますが、

 

このような支援事業でも

パソコンを使ってオンラインでの仕事に

従事することは可能ですが、

どの支援事業も通所が多く、

 

これもまたどこかの場所に通うという

ことに慣れていない方々にとっては

とても緊張を伴うことです。

 

私の目指す「アルランティア」は

クラウドファウンディング第1弾としてまずは

インターネット上で仕事を完結することを目指し、

 

続く第2弾でfacebookマーケットプレイス上で

展示されている商品を実際に配達するという

外に出る訓練を兼ねた2段構成を考えています。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

このクラウドファンディング第1弾を成功させることで

同じ手法を用いて全国にこの手法が広まって欲しいと思います。

 

アルランティア上でお金を得る喜びを体験してもらい

そこから就労継続支援B型事業所に行けるようになり、

続いて就労継続支援A型事業所、

更には就労移行支援事業に行き、

実際に就職が出来て就労定着支援を

受けることで就職を定着していただきたいと

考えております。

 

将来的な展望・ビジョンとしましては、

現在のプロジェクトではfacebookマーケットプレイス上に

陳列商品の展示を行うだけですが、

その商品を実際に配達をするという計画をしております。

 

配達を担当していただく方も

不登校や引きこもりの方々に

お願いしようかと考えています。

 

こうすることでインターネット上で

画像の切り抜き作業をしてたり、

商品を実際に配達することで工賃を得るという

インターネット上と現実世界の２つの場所で

真の「アルランティア」を目指したいと考えております。