
プロジェクト本文
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2月15日追記
戦後史会議・松江でガイドブック『島根の戦争遺跡』を制作したところ、たくさんの注文をいただき、1月25日のクラウドファンディング開始から2月6日の「戦争を知る、講演会」までの間に、すべて注文済みとなりました。
私達も、これほどの反響があるとは、予想もしていませんでした。戦後75年以上が経過する現在においても、「戦争」を取り上げる意味があるのだなあと、改めて感じたところです。 支援してくださった皆様、本当にありがとうございました!
一旦はクラウドファンディングを中止することも考えましたが、入手に関する問い合わせが引き続きあることから、思い切って増刷し、クラウドファンディングも継続することにしました。期間は2月24日までと短いですが、ご支援のほど、よろしくお願いします。
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2月7日追記
皆様のおかげでネクストゴールを達成することができました。ご支援ありがとうございます。 クラウドファンディングで予約していただいた方は、4月以降発送する予定です。今しばらくお待ちください。クラウドファンディングはこれで終了します。皆様本当にありがとうございました。
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2月1日追記
皆様のお陰で、開始1週間で目標達成しました!!本当にありがとうございます!
お陰様で引き続きご支援が集まっておりますので、ネクストゴールを設定し、2月24日まで挑戦を続けたいと思います!
■ネクストゴールの金額 10万円増額の50万円
■ネクストゴールでいただいたご支援金は
1.ガイドブックを100部追加印刷して、当初松江、出雲、雲南地域の図書館に寄贈する予定を、島根県下の全図書館に増やします。
2.新聞報道にもあるとおり、今後「大社基地・主滑走路」の現地見学や平和学習での活用ができなくなる可能性がありますので、急遽、現地見学会を行うことにしました(日時、場所を発表するまでしばらくお待ちください)、その費用にも充てたいと思います。
新たなネクストゴールに向けて、どうか皆さん、ご支援ご協力のほど宜しくお願い致します!
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▼島根にはたくさんの戦争遺跡があります
はじめまして、私は「戦後史会議・松江」の世話人代表を務めます若槻真治と申します。戦後史会議・松江は、市民が日本の近現代史を勉強するためにつくった団体です。2019年7月に設立し、2020年1月から沖縄に関する映画の上映会や講座などを開催してきました。
近現代史を勉強するためには「戦争」についての知識は欠かせません。島根県にもたくさんの戦争遺跡があります。多くの方にそのことを知ってほしいと思っていますが、それを紹介するガイドブックがこれまで島根県にはありませんでした。そこで松江市、出雲市、雲南市の戦争遺跡について、1冊の本にまとめようと決意しました。あらゆる年代層で講座や朗読会や現地見学会などに活用していただくことを目的としています。
▼戦争遺跡と一口で言っても、実は様々なものがそこには含まれています。
松江連隊の兵営や大社基地のような軍用機の飛行場などは軍事施設ですから分かりやすいのですが、それだけではありません。防空監視哨、防空壕、傷痍軍人が増えたために臨時的に作られた病院、軍用機の墜落場所、空襲を受けた場所、あるいは国策によって操業された軍需工場などの産業施設、大阪からの学童疎開を受け入れた疎開地、兵隊が駐屯した学校、工場になった学校、宗教弾圧があった場所、戦後になりますが進駐軍が駐屯した施設、戦争孤児施設、満州から帰還された方などが作られた開拓村、こうしたものが戦争遺跡には含まれています。
▼戦争について知る。身近にある戦争遺跡、それは何を物語っているのでしょう。
戦争は歴史の暗部です。だからできれば知らずに済ませたい。75年前のことですから、忘れてしまうのは当然。学校教育でも詳しく教わらなかった。…だからでしょうか、戦争については本当に知らないこと、或いは知らされていないことが多いように感じています。そもそも日本がなぜ戦争を起こしたのかきちんと説明できる人はいますか?僕はまだうまく説明することができません。
それと、原爆を投下された世界でただ一つの国家であること、沖縄戦の悲劇など、戦争は悲劇として語られることがほとんどです。もちろん悲劇であることには間違いありません。しかし歴史的に見ると、あるいは世界的に見ると、日本は被害者ではなくて、加害者としての側面がずっと強いのです。310万人の日本人の犠牲者と2000万人に及ぶ外国人の犠牲者。こうしたことを私たちは一体どう考えればよいのでしょう。
75年が経過しても、戦争のことにはまだまだ分からないことがたくさんあります。考えないといけない問題もたくさん残されていると思います。その意味では戦争は終わったわけではありません。戦争遺跡は戦争の証人です。戦争遺跡とは何なのか?なぜそのようなものが身近にあるのか?それを考えると戦争そのものに近づくことができます。
▼歴史の教材としての戦争遺跡
戦争遺跡は地域の貴重な文化財(文化遺産)です。ガイドブック『島根の戦争遺跡』は、松江市、出雲市、雲南市の戦争遺跡を7分野、32項目に分類してまとめます。世界の歴史や日本の歴史を知るためにも、地域の歴史を知るためにも活用できます。 それに、戦争のような極限状態には、ふつうは眼にみえない奥の奥にあったようなことが目に見える形で現れることがあります。発見したり気づいたりすることがたくさんあります。しかし、時間がたつと歴史的な事実が風化することは避けられません。教訓も忘れてしまいます。だから思い出す必要があります。その時に役立つ1冊の本を作りたいと思います。どうぞ個人でも、サークルでも、学校でも使ってください。様々な教育に役立つと思います。 わたしたちも、この本が作れたら、講座や朗読会や現地見学会など、今後いろいろと役立てていきたいと思っています。
▼『島根の戦争遺跡』の制作や事業活動を継続するための資金が足りません。
戦後75年が経過し、戦争遺跡は草に埋もれ、記憶も薄れ、戦争を体験なさった方もどんどん少なくなってきました。戦争当時の史料は終戦のどさくさの中で、過去を隠ぺいするために多くが燃やされてしまって既にありません。戦争遺跡のことを調べるためには、郷土誌などを丹念に読んで捜すことと、古老の方達からお話を聞いて、自分の足で探すしかありません。たくさんの遺跡を調査してそれを本にするのにはお金が必要です。 また戦後史会議・松江では、このような戦争遺跡に関する講座や現地見学会、そして戦闘体験を語り伝えるための朗読会なども開催したいと考えています。
『島根の戦争遺跡』は書店での一般販売はしません。私達には資金もスポンサーもないからです。これまで作られたことがなかった戦争遺跡のガイドブック製作事業に、意義があると感じていただける方、そしてそれを手にとって読んでみたいと思われる方にクラウドファンディングなどで支援をいただき、一定額以上の支援金をいただいた方に(すいません2000円以上です)、お礼としてこの本をお渡ししたいと思っています。朗読会などの事業活動を続けるためにも協力をお願いします。
(★コロナウイルスの影響によりリターン配送に遅延が発生する場合があります。)
▼支援金はガイドブックの製作費につかいます
今回の事業では、ガイドブックの製作のほかに、戦争体験に基づいた朗読会や動画制作を予算90万円で行う予定です。「しまね文化ファンド」の助成金対象になりましたが、残り40万円の資金が不足しています。クラウドファンディングで支援をいただくことによって、ガイドブックの製作費を賄いたいと考えています。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
ガイドブック『島根の戦争遺跡』を用いた講座や現地見学会などを行い、十五年戦争に関する認識を深めるための活動を行います。また学校などでもぜひ活用してほしいと考えています。
▼ガイドブック『島根の戦争遺跡』内容紹介
タイトル:島根の戦争遺跡―満州事変、日中戦争、アジア太平洋戦争期の松江市・出雲市・雲南市― (A4版 約150ページ)
巻頭論文:「日本近現代史と島根の戦争遺跡」竹永三男(島根大学名誉教授)
(1)軍事遺跡
①松江連隊遺跡群
②大社基地遺跡群
③湯町基地・玉造基地遺跡群
④今市周辺本土決戦用陣地遺跡群
⑤七類水中特攻基地遺跡
⑥防空監視哨遺跡群
⑦海洋道場滑空訓練所遺跡
⑧在郷軍人等射撃場遺跡
(2)その他の軍事遺跡
①防空陣地遺跡
②国民防空遺跡
③戦時病院遺跡
④戦時学校遺跡
⑤進駐軍遺跡群
(3)空襲遺跡など
①空襲遺跡
②軍用機墜落遺跡
(4)産業遺跡
①旧松江市の軍需工場遺跡群
②旧東出雲町の軍需工場遺跡群
③旧出雲市の軍需工場遺跡群
④旧平田市の軍需工場遺跡群
⑤旧木次町の軍需工場遺跡群
⑥旧大東町の軍需工場遺跡群
⑦その他の軍需工場遺跡
⑧学校の軍需工場遺跡
⑨金属供出遺跡
⑩松根油等の採取と生産遺跡
(5)居住・生活遺跡
①学童疎開遺跡群
②満州帰還者等の開拓村
③戦災孤児等養護遺跡
(6)宗教・思想遺跡
①奉安殿遺跡
②宗教弾圧遺跡
③その他の宗教・思想遺跡
(7)忠魂碑、慰霊碑など
(付)『島根の戦争遺跡』リスト
出雲大社 神門通りにある「松ヤニ」の採取痕
▼プロジェクト終了要項
・製作物
A4版
・出版完了予定日
2021年3月30日
・著者
戦後史会議・松江
代表 若槻真治
・発行部数
600部
プロフィール
戦後史会議・松江 代表若槻真治 島根県芸術文化センター・グラントワ前劇場館長、専門は日本古代。 雲南市(三刀屋町)出身。1957年生まれ。立命館大学大学院修了。33年3か月の県庁勤務の後、しまね文化振興財団に2年間勤務。現在は年金生活。古代史で『倭国軍事考』塙書房2019刊行するほか石見銀山調査研究も継続中。 近現代史のことを市民が学ぶ場を作りたいと考えて「戦後史会議・松江」を2019年7月に立ち上げました。近現代史に関する様々なテーマを、講座や映画上映などを通じて掘り下げる予定です。
リターン
2,000円

私も『島根の戦争遺跡』を読んでみたい
御礼のメール送付
ガイドブック『島根の戦争遺跡』1冊
- 支援者
- 206人
- 在庫数
- 41
- 発送完了予定月
- 2021年4月
4,000円

もう1冊は家族や友人に贈りたい
御礼のメール送付
ガイドブック『島根の戦争遺跡』2冊
- 支援者
- 24人
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2021年4月
10,000円

全力応援 場所等を相談のうえで代表 若槻が現地ガイド。(有効期間1年)
御礼のメール送付
ガイドブック『島根の戦争遺跡』3冊
場所等を相談のうえで代表 若槻が現地ガイド
- 支援者
- 19人
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2021年4月
プロフィール
戦後史会議・松江 代表若槻真治 島根県芸術文化センター・グラントワ前劇場館長、専門は日本古代。 雲南市(三刀屋町)出身。1957年生まれ。立命館大学大学院修了。33年3か月の県庁勤務の後、しまね文化振興財団に2年間勤務。現在は年金生活。古代史で『倭国軍事考』塙書房2019刊行するほか石見銀山調査研究も継続中。 近現代史のことを市民が学ぶ場を作りたいと考えて「戦後史会議・松江」を2019年7月に立ち上げました。近現代史に関する様々なテーマを、講座や映画上映などを通じて掘り下げる予定です。