引換券の中にも入っている「いのちのミートソース」

森林ノ牧場の牛のお肉を使ったミートソースです。

 

 

長文になりますが、お肉についての想いを読んでいただけるとありがたいです。

 

森林ノ牧場で飼育するジャージー牛はいわゆる「和牛(黒毛和種)」のように脂がのったお肉ではなく、全体的に赤味の多いのが特徴です。食べてみると癖が無く、さっぱりとしているけれど味がしっかりしていて、そのまま食べるよりも加工した方がその特徴を活かせるのでは、というお肉です。

 

いのちのミートソースのお肉になるのは、森林ノ牧場の牛のなかでも「廃用牛」と言われる牛のお肉で、廃用牛とはどういうものかお話します。

 

ジャージー牛の場合、生後1年半くらいで種付けをして、280日前後の妊娠期間の後にお産をし、ようやくお乳を生産出来るようになります。お乳を出す期間はお産から約10ヶ月間(その間に次の種付けをして次の妊娠をします)で、その後に2-3ヶ月のお乳を出さない「乾乳」という期間があります。

 

 

お産➡搾乳➡種付け➡乾乳
       ↓
      妊娠➡お産➡搾乳➡種付け➡乾乳
                ↓
               妊娠➡お産➡搾乳➡種付け➡乾乳

 


この周期を繰り返していくと、種付けをしても妊娠をしなかったり、お産をしても質の良い乳を出さなかったり「家畜」としての生産性が悪くなってきます。生産性が悪くなった牛は次の種付けはせずに「廃用牛」としてお肉として出荷されてしまうのです。

 

 

残酷かもしれませんが、
人間のために育てられ乳を生産してくれた牛たちも、
ペットのように飼い続けることは基本的にありません。

 

この廃用牛のお肉は「国産牛」として流通いたしますが、森林ノ牧場の場合、これまで出荷をした先はどこで誰がどのように食べられているかは分からない状況でした。

 

そして、赤味の多いジャージー牛は一般的なお肉としての価値が低く安価なお肉として扱われることは間違いなく、どう活用されるか分からない上に安価に流通してしまう状況に「もどかしい」気持ちを抱えていました。

 

「もどかしい」という気持ちは、多分、情からきているものです。
家畜に情を移すことは誤りかもしれません。
情の移った牛を肉にしてしまうことも矛盾していると思います。

 

僕は、飼っている牛が可愛いし、名前だってつけます。
けれど、私は牛を「家畜」として飼育していて生産性についてはシビアに考えます。
その牛たちが二束三文でモノとして扱われることに
経営的な面だけではない「もどかしさ」という感情がついて回ります。

 

自分たちが育てた牛たちの価値を最後まで高めてあげること、
これが今のところの私の考えです。

 

お肉にするからには、納得感を持って最後まで自分たちで責任を持ちたい。
自分たちで育てたからこその価値をお客様に提供したい。
そして、しっかり商品として家畜としての役割も全うしてもらう。
矛盾は承知ですが、これが僕の考えです。

 

可愛い牛の前でお肉を食べるという矛盾、けれどここには僕なりの納得があります。

 

こんな難しい話の前に、まずはミートソースの美味しさを味わっていただきたいです。

和牛とは違う、赤味のお肉の美味しい食べ方の一つとして、自信作です。

廃用牛の肉の商品化、昔からやりたかったことの一つです。

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