「どんなことを知りたいのか?」という疑問や質問の収集を、これまで時間をかけて白河でやってきたのであれば、そのことを明記した上で、状況の似ている地域を含めて冊子を配布することができるのでないでしょうか?
 

というご質問をいただきました。
 

おっしゃる通り、白河市だけでなく福島県内の他の地域にも参考になると考えています。また、発行した冊子は、白河市の隣りの西郷村への配布も検討しています。
 

是非福島県内の他の地域にとっても、お子さんをお持ちのご家族の生活に役立てていただきたいと考えています。

もし、この冊子発行後、他の地域からもご要望があればさらに増刷を考えたいと思います。
 

一方で、まずは白河市のお母さん、ご家族を対象にした理由が3つあります
 

1つには、福島県内と言っても地域ごとに大なり小なり放射線量に違いがあるためです。
 

福島県内にお住まいの当事者の方々にとっては、ご自分のお住まいと違う地区のことは参考にはなるものの、すべての方が信用できるというほど単純な状況ではないと考えています。
実際に、専門的な書籍や行政からの放射線量のデータなど多くの情報が提供されており、容易に手にすることはできます。しかし、すべての方が信用し、納得されているわけではありません。
いくつか理由があると考えますが、地域ごとの放射線量に違いが一つの要因と考えています。


2つ目は、これまで福島県を対象に書かれた冊子、書籍は結果として無難な内容に止まっていると考えているためです。
 

福島県全体を対象にした冊子はこれまでにも作られてきました。しかし、色々な地域の事情を踏まえ回答することは容易でなく、結果的に教科書的な内容に落ち着いてしまうしかなかったと考えています。

子どもが泥だらけでけがをしたり、井戸水を飲んでしまったり、河で遊んだりすることを白河市に限定せず、いくつか具体的な地域に絞って公に回答することは専門家でも容易ではないと考えています。
たとえそのような複数の地区をまとめて対象にして回答した冊子を発行したとしても、十分には信用されないのでないかと予想しています。
 

3つ目は、佐瀬氏は、行政とともに4年間にわたり白河市内の様々な地域の放射線量を実際に測定され、白河市内の現場を熟知されている専門家だからです。


座談会で質問に答えていただいたのは、徳島大学福島支援プロジェクトのサブリーダーの佐瀬卓也氏です。
震災直後から、徳島大学福島支援プロジェクトのグループは白河市と協力して白河市内の放射能に係る環境の調査、除染、広報に取組み4年になります。
福島県内は地域ごとに放射線に係る環境が大きく異なりますが、佐瀬氏はこのプロジェクトを通じて、白河市内の環境を熟知しているお一人なのです。


以上のように、是非とも福島県内の他の地域にとっても、お子さんをお持ちのご家族の生活に役立てていただきたいと願っています。
また、他の地域からもご要望があればさらに増刷も考えたいと思っておりますが、この3つの理由から、まずは主に白河市のご家族を対象に冊子を発行しようと考えています。

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