レーベンっ子のご紹介②山口県周南市で野犬と言われた「葵」

葵は2017年8月8日生まれの7歳女子。

 

もはや可愛くても子ども扱いは似合わず、立派な大人です。

 

インスタフォロワーさん達の中にもコアな葵ファンは多く、限定グッズを作ってもらったり、葵ちゃんにとおやつが届いたり。もちろん、みんなに分けてあげるのですが。

 

みんな、葵先輩にお礼を！ボラにしてみれば、そんなファンの方はお目が高い！という同志的な感動を覚えます。

 

山口県周南市で保護され、誕生日がわかっているということは保護下で生まれたと思われます。慎重さもたくましさも目力も、周南の野犬ってこんな感じなのかも（まる子もそうですが、女子同士そんなにいちゃいちゃしない、むしろライバル？）と思わせます。以前はレーベン号の座席の一番いいところは葵の指定席でした。

 

とにかく賢い女子。静かに若い男子達の騒ぎを監督し、ボラの手際を査定、外を見て警備。時に知らせたり、いさめたり、もっと私のこと可愛がってくれてもいいんだけど？と近づいてきたり。おやつも投げられたらキャッチ、差し出されたら静かに食べます。基本的に葵に話しかけるなら、敬意を表して。

 

人の都合で距離を詰めることは、望んでいないようです。軽々しく褒めるより、尊敬とお礼モードになるくらい。おそらく、レーベンを統治しておられるのでしょう。

 

そんな葵にも、トライアルに出た過去がありました。犬達はご家族との相性が良くないことに気付いて、人を気遣うことが良くあります。葵を迎えに行った代表は、その表情を見て不憫になったそう。いいんだよ、あなたが我慢しなくても。

 

でも、レーベンで永住権を獲得しなくてもいい。

 

 

葵が次に行ってみようかな、と思うご家族を決める時は、自分で選んで伝えてくるんだろうな、と誰もが思っていて、その日を私達も静かに待っていようと思う、深い深い瞳の奥です。

 

里親さん達はどうしても仔犬に目を向けがちですが、まだどういう方向に成長するかわからない仔犬よりも、身体の注意点も性格もわかりやすくなり、人との暮らしに慣れている成犬の魅力はとても大きいものです。

 

譲渡会や面会では、どうかその落ち着きと深みに関心をもっていただきたいです。