ボランティアの胸のうち　その② 生命を迎えるのは、人間の子どもを家に迎えるのと同じ

今回はボランティアNからのメッセージです。

 

皆さんは、我が家に「人間の子どもを迎える」という決断はとても重いため、簡単には考えないですよね。

 

私は日中家を空けている時間が仕事の都合上長いので、犬を迎えることはできません。家族に動物を苦手な者がいる、在宅していても時間や労力的に犬の世話にかけられる余裕がない、経済的に安定しない、などの場合も残念ではありながら断念せざるを得ません。

 

お店でお金を出して買ってこよう、はさすがに対人間では考えられませんが、洋服や靴を一時の気持ちの高まりで購入し、その後しばらく触っていない、ということは日常の中で可能性があります。

 

「何とかなるんじゃない？そのうち環境が整うかもしれないから、とりあえず今迎えよう」は生命に対してはやっぱりできません。

 

後から、「やっぱり要らないから返す、捨てる、逃げても探さない」も、もちろんあり得ません。

 

人間の子どもにはやらないことを、犬の生命ではありうるのが人間の性質。人間の子どもは先々問題が生じそうとか、犬なら何とかなると思うのか。

 

どんなにシェルターの犬がいっぱいになっても、ボランティア達は、誰でもいいからこの犬を引き受けて欲しいとは思っていないのです。

 

里親になれないならもう知らない、でも無い。ボランティアに通うのは難しいからできることはない、でも無い。その一つの答えが支援であり、クラウドファンディングにあると思います。

 

これを読まれる支援者の方々は、不幸な境遇の犬に思いを寄せてくださり、これまでもきっと生命を大切にしてくださっていたであろうから、犬を捨てる人、必要な世話をしない人のことを言われても、という状態だとはわかっています。

 

でも、

「なぜ保護犬と言われる生命が次々と現れるのか」

「人間に要らないと言われて手放されてしまうとどうなるのか」

「誰かがレスキューするなら自分はどうしたら良いのか」を

 

ちょっと考えてみていただけると、ありがたいのです。

 

いつも本当に本当に感謝しています。

 

私達は、生命を救う活動をまだまだ続けていきたいと思います。犬のお世話に通いながら、考えるのはなぜか人間という生き物の性質になりがち。

 

どうかこのチャレンジを、お近くの方々に知らせていただければと思います！