プロジェクト終了報告
増え続ける薬剤耐性菌のバイオマーカーを探索し、迅速診断への第一歩を
にご支援いただきありがとうございました。
簡単ではございますが、本プロジェクトの進捗状況を以下にご報告させていただきます。
本邦で分離された約300株の強毒型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のゲノムデータを解析したところ、単一のバイオマーカーの特定は困難であったため、代替として3種類のバイオマーカーを選定しました。これら全てを保有している菌株は強毒型MRSAのみであり、バイオマーカーとしての有用性が示されました。これらを同時に検出する実験系を構築し、前処理していない臨床検体から強毒型MRSAを検出したところ、特異度は1.00を示しました。さらに、作製したマイクロ流路PCR装置の試作機において、蛍光色素が検出できることを確認しました。
クラウドファンディングで得られた研究資金を活用し、次世代シーケンス解析に必要な研究人材を雇用し、円滑に次世代シーケンス解析を進めることができました。そのため、予定よりも順調に研究が進行し、PCR装置の試作機を作製することができました。
特許出願前のため、具体的なバイオマーカーやPCR装置について述べることはできませんが、本研究成果は、強毒型MRSAによる皮膚感染症の迅速診断に活用できると考えます。
本クラウドファンディングのリターンの発送状況は以下のとおりです。
・寄付金領収書:発送済
・ご支援の感謝のメール:送付済
・研究成果の報告レポート:送付済
・研究成果の報告レポートにお名前の掲載:希望者のみ掲載
・研究室にご案内:希望者のみご案内
この度はご支援いただきありがとうございました。
今後、実用化に向けてさらに研究を進めてまいります。

















