結紮後発作症候群とは･･･

結紮後発作症候群とは･･･

手術をした後に起こる発作のこと。門脈シャントの結紮手術のあと２～３日（72時間以内）でおこる発作のことをいいます。
犬では５%～１８%、猫ではそれよりも高く８～２２%の発生率との報告があります。

※発生頻度は施設によって異なります

なぜ結紮後発作症候群が起こってしまうのかはまだ原因不明です。

この結紮後発作症候群の予防策として術日1週間前より抗てんかん薬の服用をしてきました。

※ 術前に抗てんかん薬を服用することで門脈シャントの術後に起こる術後発作を抑えると報告例があったため。

しかし、抗てんかん薬を服用していても発作が起こることは充分あるそうです。


●結紮後発作症候群が起こってしまった場合●

症状は多岐にわたり、運動障害、視力障害、認知障害など思い後遺症が残るケースが多いく、最悪の場合は死に至ってしまいます。



●結紮後発作症候群を起こさせないために●

発作の起きる原因が不明なた為できることは少ないですが分かっていることは

･術前の抗てんかん薬の服用

･門脈シャントを1.2回の手術で段階的に結紮すること

がとても重要になってきます。