
シリアの子ども達が学校に通わなくなった理由
大きく報道はされていませんが、実は先週、私たちの支援する幼稚園のあるエリアで、小学生16万人が教育を受けられなくなった、とパートナーから連絡がありました(他の報道では35万人とも)。
それ以外にも、戦争によって教育の機会を奪われてしまった子ども達が多くいます。今回は、その理由を紐解いていきます。
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笑顔は真実を知る「ものさし」ではない
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UNHCR難民映画祭 にて「難民キャンプで暮らしてみたら」を見てきました。
映画の中で、あるシリア人の少年Raouf君が、
難民キャンプ内の学校に2年間行っておらず、
監督であるアメリカ人の青年が、なんとか学校に通うように促します。
「将来の夢は医者。そのためには学校に行かなくちゃ」と言いつつも、
「シリアに帰るまでは学校に行かない」と、通学を拒むRaouf君。
なんとか一緒に行くことで、学校への一歩を踏み出します。
しかし、次のシーンで校舎横でうずくまり、教室に入れないRaouf君の姿が。
Raouf君の父親に話を聞くと、
「戦争の前まで、Raoufは始業前に学校に行くほど、学校が好きだった。
しかし、3年生になったとき、通っていた学校が空爆されたんだ。
彼は、トラウマを抱えている…」
いつも笑顔で元気なRaouf君、という印象を持っていた監督は、
「僕は表面的なものしか見れていなかった…」とショックを受けます。
Our friend Raouf has spent nearly half his life in Za'atari Refugee Camp. Though he has had trouble recieving a formal education while residing in the camp, he hopes to be a doctor someday. When you hear his story, it's impossible not to #LoveAMuslim pic.twitter.com/9sQ0c3Dztf
— Salam Neighbor (@SalamNeighbor) April 3, 2018
かつて僕はフィリピンにいた時、「笑顔が貧困のものさしにならない」と
現地スタッフに教えてもらいました。
「笑っているから、問題がない」のではなく、
「たとえ、問題があったとしても、そこに日常があるなら笑うことはできる」のです。
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かつては当たり前だった「教育」
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戦争が起こる前、シリアの就学率は97%、大学まで無料で、
経済的に豊かでない家庭であっても、教育は「当たり前」のものでした。
(僕の友人は、低賃金の仕事についてはいましたが、
子ども5人が大学・短大を含めて学校に行き、
日本なら大豪邸と言っていい大きさの彼の家で、
たっぷりのご飯をご馳走してくれました)
しかし、戦争が始まって以来、学校に行くことは難しくなり、
一時期、「6%の子どもしか学校に通えない」というシリア国内の地域があったと報道もありました。
現在も「国内外のシリアの子ども達の約半分が学校に通えていない」と聞いています。
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学校に戻りたくない子ども達
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学校に行かなくなる理由は様々です。
シリア国内では、治安の悪化が一つの理由で、通学する際に空爆や武力衝突が起こりえる場合、
親も学校に通わせたくありません。
あるいは、先生がいなくなる(徴兵・家族のための出稼ぎなど)ことがあれば、
学校自体が運営されなくなってしまいます。
周辺国の場合。例えばトルコなら、シリアと言語が違います。
語学力が学力と直結し、学校の授業についていけなくなる場合があり、
留年したり、学校に行かなくなったりします。
ヨルダン・レバノンのように同じ言語であっても、学校内のいじめを理由に行かなくなるケースもあります。
(その背景には、受け入れ国の大人達の差別が反映されていると思われます)


様々な理由で学校に行かなくなる子ども達。
しかし、「行きたいのに行けない」という状況が数年間続き、
行けるようになった後でも「授業についていけないから行かない」と
学校に行かなくなるケースがあります。
例えば「体は5年生だけど、学力が一年生。クラスメートも一年生。それは恥ずかしい」と。
こうした子ども達は「スキマの世代」「失われた世代」と表現されています。
戦争を理由に、子ども達が学校に戻るチャンスを失わせないよう、
「勉強を続ける習慣」を身につけることが大切です。
私たちが支援するシリアの幼稚園の子ども達からのメッセージ
今回のプロジェクトでサポートするには200人の子ども達の未来です。
是非、この記事をシェアするところから、ご支援いただけませんでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します!
リターン
10,000円

プロジェクトを全力で応援!(1口=1人の子どもが1年間幼稚園に)
① 子ども達からの感謝の手紙
② 活動報告書
③ オンライン活動報告会にご招待
(日時は後日、連絡いたします)
●2口以上のご支援も歓迎です!
●経費を除いた全額を、シリアの子ども達のために大切に使わせていただきます。
- 支援者
- 68人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
3,000円
【学生・イベント参加者限定】プロジェクトを全力で応援!
①子ども達からの感謝の手紙
②報告書(メールにてお送りします)
③次回イベント参加時にポストカード1枚をプレゼント
●学生の方、今までにPiece of Syriaのイベントに参加されたことにある方、限定になります。
●経費を除いた全額を、シリアの子ども達のために大切に使わせていただきます。
- 支援者
- 29人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
5,000円

シリアの子ども達とつながろう!
① 現地の子ども達が幼稚園で遊ぶ動画
② 子ども達からの感謝の手紙
③ 報告書
●経費を除いた全額を、シリアの子ども達のために大切に使わせていただきます。
- 支援者
- 69人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
15,000円

グッズを買って応援!(アレッポの石鹸、アラブの珈琲、ノート)
① アレッポの石鹸「エキストラ40」
② 絵本作家 陣崎草子さんの絵のノート
③「アラブの珈琲」ドリップパック×3
④子ども達からの感謝の手紙
⑤活動報告書
⑥オンライン活動報告会にご招待
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①オリーブオイルと月桂樹オイルを原料としたアレッポ石鹸「エキストラ40」(「株式会社 アレッポの石鹸」の皆さんからご提供)
②絵本作家・児童文学作家、陣崎草子さんが今回のために書き下ろした、シリアをモチーフにした絵を用いたノート
③シリアなど中東で飲まれているカルダモン入りのアラビアンコーヒーのドリップ版「アラブの珈琲」(鬼丸武士さんご提供)
- 支援者
- 29人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
30,000円

子ども達から感謝のお手紙をお届けします!
① メッセージをお預かりして、シリアの子どもにお渡し、子ども達からのお返事を届けさせていただきます(ご支援者様のお名前入り)。
② グッズ(アレッポの石鹸、アラブの珈琲、ノート)※リターンなしも選べます
③ 報告書にご支援者様のお名前を掲載させていただき、お送りします。
④ オンライン活動報告会にご招待
- 支援者
- 7人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
50,000円

教室の壁にあなたのお名前をお書きします!
① 新しく設置する教室の壁に、ご支援者様のお名前をお書きし、教室の写真をお届けします。(法人名・飲食店名も対応可)
② メッセージをお預かりして、シリアの子どもにお渡し、子ども達からのお返事を届けさせていただきます。
② グッズ(アレッポの石鹸、アラブの珈琲、ノート)※リターンなしも選べます
③ 報告書にご支援者様のお名前を掲載させていただき、お送りします。
④ 中野貴行が、お礼報告やシリアの活動の講演にお伺いします
●旅費、宿泊費は別途ご負担ください。時期ご相談、2020年4月まで。
●オンラインでも対応可能です
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 26
- 発送完了予定月
- 2020年3月
100,000円

プロジェクトを全力で応援!(1口=10人の子どもが1年間幼稚園に)
① メッセージをお預かりして、シリアの子どもにお渡し、子ども達からのお返事を届けさせていただきます(ご支援者様のお名前入り)。
② 報告書にご支援者様のお名前を掲載させていただき、お送りします。
③ 中野貴行が、お礼報告やシリアの活動の講演にお伺いします
(交通費、旅費は実費となります。時期別途相談。オンラインでも対応可能です)
●経費を除いた全額を、シリアの子ども達のために大切に使わせていただきます。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月