中尾隆之さん『日本百銘菓』の出版記念パーティー

 8月5日(日)、中尾隆之さんが『日本百銘菓』(NHK出版)を上梓なさったのをお祝いする会が開かれました。

 

100名近くの出席者がみんな和やかに語り合い、同窓会のように懐かしい交流もある会でした

 

 中尾さんとの出会いは、今を去ること32年。この出会いがなければ、私は旅の著述の仕事をしていませんでした。それだけでなく、家族ごと見守っていただいている恩人です。

 

2018年7月10日発行/NHK出版新書 1000円+税

 

 中尾さんは、教師、編集者からフリーの旅行作家になって40年。作家活動だけでなくさまざまな書籍、雑誌、PR誌等の編集も手がけ、私も多くの仕事をいただいています。得意分野は多岐にわたっていて、お菓子はもちろんのこと、日本の古いまち並み、まち歩き、温泉など、実際に歩いている強みを生かしてさまざまな媒体に寄稿しています。

 特にお菓子に関しては、ご自身がお好きということもあり、全国へ取材の度に各地のお菓子屋さんを訪ね、味わい、写真を撮っている積み重ねが膨大です。かつてテレビ東京で放映していた『テレビチャンピオン』の「全国お土産銘菓通選手権」に出演を依頼され、チャンピオンに輝いた経験もお持ちです。

 本の内容については、Amazonのサイトに詳しいので、そちらをご覧ください。

https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%99%BE%E9%8A%98%E8%8F%93-NHK%E5%87%BA%E7%89%88%E6%96%B0%E6%9B%B8-555-%E4%B8%AD%E5%B0%BE-%E9%9A%86%E4%B9%8B/dp/4140885556/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1533593953&sr=8-1&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%99%BE%E9%8A%98%E8%8F%93

 

 ほかのお菓子の本とどこが違うのか、1つだけ言えというなら、私は

「お菓子やお菓子屋さんを語っているだけでなく、それを生み育んでいる人、さらに地域までもが浮かんでくる」

ということだと思います。

 この本を読むと、「これ食べたい」だけなく、無性に「このお店に行って買いたい」と感じてしまうのは、そのためです。

 愛されるお菓子には、材料、風土、歴史、作る人・食べる人の思いなど、多くのことが込められています。お菓子を語るのに、そこまで深く理解し、読み手を引きつけられるのは、中尾さんしかいません。

 

 そんな方を、NHK出版の編集のご担当は、誰かからの紹介とかまして売り込みとかではなく、リサーチして見いだしてオファーしたのだそうです。

 出版業界が出口の見えない苦境にあり、「本を出す」ということの意味が以前とまったく違ってしまっているいま、版元の明確な意図と著者との出会いで良書が生まれることは、ごく稀になっています。

 後に続く者として、中尾さんの『日本百銘菓』の出版は濃霧の中の大きな光明であり、いつかこんなチャンスのために力を付けなければと思いを新たにする戒めともなりました。

 メディアが、この国の文化を下支えしていくのだという気概を忘れずに仕事を続け、自分を磨いていきたいと思います。

 

壇上で私のことも紹介していただいて、身に余る光栄

 

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