材木屋さん

国道42号線を串本から田並方面に走ると、海沿いにやたらと大きな丸太がごろりとしていたり、それを板に引いたものが積み重なっていたりする材木屋さんが目に入る。そこは稲生商店という、木材の価値は樹齢にあることを信念にした、樹齢百年生以上の高樹齢大径木専門工場で、地元紀州産材や国産木材のみを取り扱っている、こだわりの材木屋さんである。

普通の建材に使用するような材木も取り扱っているので、劇場の材木は稲生さんで注文しているわけだが、内装の壁材に使用する薄板を探していると相談に乗ってもらったところ、柱の切れっ端のものがあるので使えそうだったら、ということで薄板を取りに行く。

敷地内は、あらゆるところに木材が積みかさなり、挽きたての檜の香りが漂っている。少し社長さんとお話をしたが、話の端々に木への愛が感じられとても興味深い。大量に出る木っ端とかもあるので、劇場で何か有効活用できたらなとも考えている。

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