シリアでがんと闘う2人の少年。さらなる支援で目の前の命を救いたい!

シリアでがんと闘う2人の少年。さらなる支援で目の前の命を救いたい!

支援総額

953,500

目標金額 700,000円

支援者
139人
募集終了日
2021年9月13日

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2021年09月01日 20:26

家がない!

シリアでは2011年の内戦勃発以来、数千万人の命が奪われ約660万人以上が国外に避難しました。 現在も約670万人が国内避難民となっており、約1,160万人のシリア難民が人道支援を必要としています。(* 2020年10月現在)
UNHCR協会のサイトより
 

 

UNHCRの広告がなかなか強烈だった。
僕たちが支援してきたサラーフ君も国内避難民である。
アレッポの内戦が激しくなると、サラーフ君の家族が暮らしていた飛行場の近くの貧困地域は、反体制派が占拠し、激しい戦闘に巻き込まれる。家族はアレッポ大学に避難することになった。


約3万人がアレッポ大学の学生寮などに避難していた。
2013年1月、大学では、試験が行われていた。ちょうどそのときロケット弾が飛んで来て、学生だけでなく、避難していた人たちも被害に合い、80人以上が死亡した。
サラーフ一家は無事だった。
しかし、当時4歳だったサラーフの様態が悪くなった。
検査を受けると、骨が変形していてがんの可能性があるという。
 
 
 

アレッポのがん専門病院、キンディ・病院はイスラム過激派が爆破してしまった。
サラーフのお母さんは言う。
「それで、ダマスカスのがん専門病院に連れていく必要がありました。しかし、ベイルーニ病院は、東グータ地区にあり、周辺は激しい戦闘が続いて、夫は病院までたどり着けませんでした。
そこで、ダマスカス中心部にある「子ども病院」の方に行きました。
私は、残りの6人の子どもたちの面倒をみ、夫がサラーフをダマスカスまで連れていきました。サラーフの入院中は、夫は2-3日病院のロビーで寝泊まりして息子の退院を待っていました。
 
2016年のことです。運転手として働いていた夫は、ダマスカスへ向かう途中に、消息を絶ちました。誘拐されたのか、投獄されたのか、殺されたのか?何んら情報はなく、時は過ぎていきました。
私はとても怖くなり、絶望しました。
小さな子供たちを7人抱え、そしてサラーフをダマスカスまで連れて行かねばなりません。
夫が誘拐された同じ道をサラーフと二人で行くのは怖かったのです。たとえ、彼が、投薬が必要になったり、様態が悪化しても、私は怖くてダマスカスに行けなかったのです。
それで、アレッポの大学病院で治療をすることにしました。
しかし一年間して、サラーハは再発してしまい、医者は言いました。ここではもうなすすべがありません。ダマスカスに行くしかありません。
私は、勇気を振り絞ってダマスカスに行く決心をしたのです」
 
 
当時、ダマスカスまでの道のりは、いろいろな勢力が支配しており、10時間ほどかかったが、2019年には、政府が高速道路を完全に手中に収めたために5時間くらいで通えるようになった。治安は著しくよくなった。
 
 
 
 

再発がわかったころのサラーフ君
 
2016年の暮れには、政府軍がアレッポの市中を解放した。しかし、自分たちが住んでいた家はボコボコに破壊され、地域全体がゴーストタウンとなっていた。
お母さんは、いろんな人たちや団体からの支援を受けて何とかやりくりするしかなかった。幸いにも、攻撃を免れた住居が空き家になっていたので、そこで暮らすことになった。大家は、お金を要求することはなかった。
 しかし、この家族にかかわらず、シリア人を苦しめているのは、経済制裁である。
2020年からは、アメリカがシーザー法を適応して、さらに厳しい経済制裁を発動したのである。

アサド政権にシリア国民に対する虐待を止めさせ、シリアが法の支配、人権と隣国との平和共存を尊重するよう図ることで、そのために包括的な制裁を課すとした。シリアの通貨は急落(最近だけで3分の2下落)し、医薬品などの生活必需品の輸入がさらに困難になるとともに、物価が急騰し、国民生活の困窮は一層強まった。また石油・ガスが制裁の対象とされたことも日常生活に一層支障をもたらすことになった。さらに建設業が制裁の対象とされたことで、戦闘が行われた地域の瓦礫の撤去が進まず、国民の生活の基礎である住の確保が進まない状態にある。このように国民のためであるはずであったシーザー法はかえって国民の生活を一層脅かす結果を招いてしまっているのだ。

 

「ガソリンは少ししかなく、料理のためのガスもうちにはもう3ヶ月間もありません。ガス・ボンベは、もし買おうと思えば、50000SP(2500円くらい)します。でもそれだと15日もすれば無くなります。あらゆる燃料の値段が高いんです。とても大変です。だから時々(ガスがないので)料理しないんです。」

 当然タクシー代も値上がりする。

今年の3月お母さんは、「ガソリンがびっくりするほど値上がりしました。タクシーの運転手は、16万SP(シリアポンド)要求してきましたが、13万SPしか渡しませんでした。タクシーの人に言ったんです、こんな値段で行けません!って。次はもっと値段の安いところを探さないといけません。」と言っていた。

ところが、今では、18万SPまで値上がりしてしまった。ちなみに一年前は6万SPだった!

日本円にすれば、1万円を超える。毎月4回ほど病院に通うから交通費だけで4万円近くかかってしまうのだ。Team Bekoでは、交通費と薬代の支援のために昨年クラウドファンディングを行ったが、一年で物価が3倍ほどに跳ね上がってしまった。一方で為替レートは固定せれており、ようやくポンド安が今年の3月から反映され円高のメリットが生かされることになったが、物価上昇には追い付かない。

 

食費の補助も行っている。    

 

 
サラーフ君が暮らしている町を案内してくれる。送られてきた写真は瓦礫だらけの街である。アレッポのスークなどの中心部はずいぶん復旧が進んでいると聞いていたのだが、この地域は2016年からほとんど変わっていない。
おそらく多くの人たちは、アメリカが言う「アサド大統領の人権侵害をやめさせるため」に行っているという経済制裁が効果のあるものだと信じている。一般の市民、特に家を失い、夫を失い、そして子どもが癌という病に侵されている人達が一番経済制裁で苦しんでいる事は思いもよらないだろう。
 イラクの経済制裁を思い起こす。1990年から2003年まで続いたサダム政権を崩壊に追いやろうとイラクに課された経済制裁は、そこに群がるハイエナ企業や、国連職員すら巻き込んだ汚職の温床と化した。「バグダッド・スキャンダル」という映画にもなった。シリアの経済制裁では、一体だれが儲けているのだろうか?イラクと違って石油がほとんどとれない国だから事情は違うのだろうが、その少ない石油を米軍は管理下に置き、イラクへ運んでは米軍基地で使っているというのだ。

 

UNHCRの高等弁務官は、以下のように述べた。
「人々の状況はあまりに過酷で、緊急に人道支援が必要です。水にも問題があり、電力供給も不安定です。薬を買えてもとても高かったり、食料もそうです。そして新型コロナウイルスによって状況はさらに深刻化しています」それでも国際社会は、動かいないのはなぜ?
 
せめて、私達にできることは、サラーフ君の治療を続けさせてあげる事だ。
 
なんとか、クラウドファンディングが成功するように皆様のお力添えをお願いします。

 

   

 

 

リターン

1,500


【学生さんへ】1,500円コース

【学生さんへ】1,500円コース

◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがき1枚

支援者
15人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

3,000


3,000円コース

3,000円コース

◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがきセット

支援者
42人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

5,000


5,000円コース

5,000円コース

◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがきセット

支援者
31人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

10,000


10,000円コース:アレッポの石鹸とオリジナル・ステッカーをお届け

10,000円コース:アレッポの石鹸とオリジナル・ステッカーをお届け

◼︎アレッポの石鹸(エクストラ)
◼︎オリジナル・ステッカー
◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがき1枚

支援者
29人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

10,000


10,000円コース

10,000円コース

◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがきセット

支援者
17人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

30,000


30,000円コース:アラブの音楽を奏でる国際派ユニットchalchal のCDまたはシリア人学生が書いた本お届け

30,000円コース:アラブの音楽を奏でる国際派ユニットchalchal のCDまたはシリア人学生が書いた本お届け

AコースかBコースを選択していただきます。
Aコース:chalchalのCD
Bコース:アフマドさんの本(『ぼくらはひとつ空の下シリア内戦最激戦地アレッポの日本語学生たちの1800日』)

全員にお届け
◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがき1枚

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

30,000


30,000円コース

30,000円コース

◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがきセット

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

50,000


50,000円コース:シリアの子ども達の絵で作ったストールをお届け

50,000円コース:シリアの子ども達の絵で作ったストールをお届け

◼︎YDYの商品ストール(カラフル5枚・グレー4枚)
エシカルな商品を制作するYDYとコラボ。ダマスカスの子ども達の絵をデザインしました。
◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがき1枚

支援者
0人
在庫数
9
発送完了予定月
2022年2月

50,000


50,000円コース

50,000円コース

◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがきセット

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

100,000


100,000円コース

100,000円コース

◼︎感謝の気持ちを込めた絵はがきセット

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

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