こんにちは。tranSMS代表の瀬戸です。多くのご支援、本当にありがとうございます!

今回は、ぼくの自己紹介と、発展途上国の「物流」という、たぶんマイナーな問題に対して取り組むようになったきっかけを改めてお伝えいたします。



ぼくは長崎大学を卒業した後、東京都内の「ウインローダー」という物流会社に就職しました。それはこの会社が変わったエコビジネスをやっていたからで、正直なところ、物流にはぜんぜん興味がありませんでした。

興味がないというより、気づかなかった、と言うべきかもしれません。たとえば、いまぼくの目の前にはノートパソコンとテーブルとコップがあります。それが、誰かが運んだ結果だということを、ふだん、意識するでしょうか? 

ちょっとだけ、ぼくがそういったことに気づけるようになったのは、この会社での仕事のおかげでした。東京の多摩地区でいつも配送しているドライバーさんのひとりが「あの家は俺が建てたんだよ」と誇らしげに言った言葉が忘れられません。工事の間、家の部品の、すくなくともかなりの部分を、彼が運んだのです。


(2011年3月19日、宮城県多賀城市へ救援物資を運びました)

あたりまえのように欲しいものが欲しい時に手に入る。それが特別なことだということは、2年前の3月11日2時46分が教えてくれたことでもあると思います。

そういった経験をふまえて、ぼくは、東ティモールでもトラックとどれくらいの頻度ですれちがうか? 何を運んでいるか? 物流会社の収益はどうなっているか? といった事を何とはなしに調べていました。

そして、調査をほぼ終えたときのことです。大使館の方とランチをしていたのですが、前職のことを話したとたん、相手の顔色が変わりました。そして、すぐに電話を取りだして、こう言ったのです。「鈴木君! 物流の専門家が来たよ!!」と。


(東ティモールの店に並ぶ輸入米)

青年海外協力隊のプロジェクトとして、東ティモールの地方の農業を効率化する取組が行われていたのですが、いくらつくっても、運ぶコストが高いため、市場で競争に負けてしまう、という悩みを聞きました。じつは、東ティモールにはインドネシアからお米を大量に輸入しており、安く販売していたのです。国民の7割が農民なのに。

ぼくは、その時はじめて、途上国における物流という問題の大事さを理解したのでした。

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