【第8話 明治大学レスリング部入部】

【8月に格闘技ジム作ります】

トップインストラクターを務める私のアニマルヒストリーをお話します。


明治大学レスリング部は高校卒業式の翌日からスタートするのが決まりだった。2月末から寮生活が始まった。
高校の卒業式の翌日から始まる寮生活スタートは正直しんどいものだった。

入寮すると大学も春休み期間中。学校が始まるまでは校内合宿をやっていた。
練習がキツイのは予想していたが、寮生活も大変だ。一年生の仕事は主に洗濯と掃除だ。洗濯して乾燥機回して全員分の練習着を仕分けるのが仕事だった。寝ずに朝を迎えることもあった。
朝練、洗濯、午後練、洗濯、週末はそこに掃除が加わる日々だった。人生で一番キツかったのはこの時期かもしれない。

レスリングの練習は先輩が強いからスパーリングが辛い。当時、明治大学は大学レスリング一部の中ではトップ10に入らない大学だったが、そこでこんなにキツイのかと思った。

高校の時とはレベルが違った。
しかし、それでこそ大学に来た意味があるってものだ。「強くなるんだ！」という気持ちで精進した。
夏を過ぎる頃になっても倒しては返されるという落ち着かないレスリングをしていた。監督に「お前のレスリングは猫の喧嘩か？」と笑われるほどだった。私はいたって真面目にやっているのに。悔しいぜ。

ガムシャラにやっていても、限界があることに薄々気づいてきた。当時はまだyoutubeも今ほどいなかったので、レスリングの技術などの情報を得る方法は人に聞くしかなかった。先輩たちとよく話し合い、何が最善か研究しだした。それが結果に繋がるのは、もう少し先だった。


『次回、勝ち方を知る』


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