南魚沼市・近隣市町村の多頭飼育現場の猫達に去勢避妊手術と救済を

 

　はじめに

 

魚沼アニマルサポート 共同代表の青木淳と申します。

 

私たちは新潟県南魚沼市を中心に動物愛護活動をしているボランティア団体です。

 

『地域の問題は地域で解決しよう』をコンセプトに発足、平成21年より活動を開始。

 

今日では、先代代表より引き継ぎ、新たに3人の共同代表体制として活動の場を広めています。日々保護猫活動に勤しむ最中、私は大きな壁に突き当たりました。

 

 多発する多頭飼育崩壊現場の問題です。

 

私たちの住む地域は山々に囲まれ、冬には厳しい環境へと変貌します。積雪の多い年は３〜５メートルを超えることもあり、そんな過酷な雪国の山間地域の片隅から、多頭飼育崩壊が静かに進行して、それらが次々と発覚しています。

 

餌を与えたことから始まり、手に負えない数にまで増え。不妊去勢手術もできず、為す術もなく溢れる猫たち、荒れ果てた不衛生な環境で、猫たちは悲惨な生活を余儀なくされます。

 

栄養不足に低体温、ウイルスの脅威など、保護したばかりの子猫が息を引き取ることは少なくありません。そして、現場の家主さんも悪環境での生活を送ることになります。

 

この問題を解決するには、全頭不妊去勢手術の徹底と、地域猫として、その代限りの生涯を過ごせるよう地域の皆さんの認知と合意を得ることです。

 

「誰かの責任論」という議論で誰かのせいにしたとしても解決することはありません。

 

『地域の問題は地域で解決しよう』の精神を呼びかけると共に、手術費用の工面のため初のクラウドファンディングを試みる事とにしました。

 

挑戦してみるだけの価値があると信じて、今回のプロジェクトはその第一歩になればという思いから始めました。

 

 

　私たちの主な活動として

 

飼い主の居ない猫の不妊・去勢手術のお手伝い。捕獲器の貸出・使い方の指導。保護猫に必要なゲージ用具等の貸出。その他に毎月第3日曜日にAEON六日町店1階西口イベントスペースにて猫の譲渡会を開催しています。https://uas.localinfo.jp/

 

 

 

その他に、私たちの活動には、乳飲み子猫専門（ミルク・ボランティア）のメンバーが活躍しています。生後1〜3週間くらいの子猫に授乳を日に何度も与えながら、体温の維持から陰部を刺激して排尿排便まで、母猫の代わりを夜も昼も問わずお世話をするボランティア活動を行っています。

 

そして現在、各シェルター（預かりさんのお家）に計猫23匹。少し成長した若い猫から成猫まで、白に黒、三毛に茶トラ・キジトラ、サビなど雑種がほとんどです。その他に犬1匹（ミニチュアダックスフンド）もいます。

 

保護された子猫から成猫まで、預かりさんの皆さんは、愛情を注ぎながら大切に育ています。

 

 

現場班は主に猫の保護を行います。

現場に捕獲器を仕掛けて猫を捕獲する活動です。捕獲には観察力と根気が必要です。

 

多頭飼育の現場となるとさらに難易度が高くなります。現場が終了する頃には、ご依頼者さんの表情も緩みます。とても報われる瞬間です。

 

（南魚沼市の現場②より）

 

 

　プロジェクトのきっかけ

 

永遠と終わりのみえない多頭飼育問題。

 

ある地域で野良猫が増える、鳴き声がうるさい、糞尿被害。

 

餌をあたえる人、住民、行政との相互不信。

 

その間に猫の生息数は増し地域の状況はますます悪化。

 

解決するためにはTNR活動。

 

しかし、資金調達が困難。

 

 

この一連が頭の中で繰り返し回転するだけでした。

 

この悪循環を何とかしたいと思ったのがきっかけです。

 

 

 

 

南魚沼市の多頭飼育現場①

成猫13頭　　子猫14頭

 

 

南魚沼市の多頭飼育現場②

成猫8頭　　子猫9頭

 

 

南魚沼市の多頭飼育現場③

成猫9頭　　子猫9頭

 

 

南魚沼市の多頭飼育現場④

成猫47頭　　子猫18頭

 

 

　課題として

 

今回のクラウドファンディングの目的として山間部の集落でのTNR活動を計画しています。

（既に現場での捕獲許可は得ています。）

 

『地域の問題は地域で解決しよう』　

多頭飼育現場の全頭手術完了後に地域猫の認知と合意が必要です。

 

多頭飼育崩壊現場でTNR活動を開始するにあたり、現場の家主さんや住民の協力者さん、区長さんに自治会での話し合いの場に参加する機会も提案していただきました。さらに理解を深めていきたいと思います。

 

去年、隣の市街で近隣住民の方々の協力のおかげで、子猫を救出できた嬉しいエピソードがありました。

 

ある日、コンビニエンスストアの駐車場に車を止めたら、隣の自動車のエンジンルームの中に一匹の野良の子猫が閉じこもって出てこないと、店員さんと夜勤明けの消防士さんが自動車のボンネットに手を入れて救助をしているところに偶然にも遭遇しました。

 

子猫は狭いエンジンルームの隙間から、わずかにしか見えない状態でした。その日は気温も高く、子猫は暑さで弱っているようでした。自動車整備会社の社長さんも駆けつけてジャッキアップするなど、四苦八苦の末、社長さんは指を嚙みつかれましたが、ようやくその子猫を救助することに成功しました。

 

幸い子猫は元気で健康状態に問題ありませんでした。その救助の最中にも大勢の人から励ましていただきました。私は、ほとんど役に立ちませんでしたが、夜勤明けの消防士さんと社長さんの懸命な救済活動で小さな命を救った瞬間に居合わせた、私の保護活動で最も嬉しかった瞬間でした。人と人が協力しあえば必ず問題は解決できると確信しています。

 

 

 

 

 

　プロジェクトの内容

 

TNR活動に関するスケジュール

 

南魚沼市地区の集落で多頭飼育崩壊が発覚し、19匹～程の猫に不妊去勢手術を急がなけれならない事態となっています。

 

現場は古民家の住居を中心に、屋外にも猫の分布が確認されています。

 

計画では、日に猫を１匹〜２匹程度（合計19匹～程）承諾を得た動物病院の予約日に手術をします。その後の体調を確認してから元の場所へ戻します。

 

この一連の作業をおよそ1ヶ月間かけて行います。

 

 

私たちの地域では動物病院の数は少なく、現場から動物病院へは離れた場所に点在しています。

 

一度に多くの猫の手術に対応できる動物病院はありません。現場から出来るだけ近い動物病院に手術予約の了承をいただける事ができました。

 

計画通りに捕獲できなかった場合には、捕獲を継続して実施し、いただいた支援金は継続するTNR活動費用に充てさせて頂きます。

 

皆さまからのお力添えをお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

　プロジェクトの展望・ビジョン

 

私も含め、魚沼アニマルサポートには、県の動物愛護推進員として活動している者がいます。

 

福祉関係者からの報告を受け、多頭飼育崩壊現場が発覚することから、情報を共有し合う体制を

さらに築き上げたいと考えています。

 

そして、今回のプロジェクトが成功しますと、他の多頭飼育現場の解決に繋がります。

未然防止のポスター・チラシなどを直接配分するなど、啓発活動と併用しながらクラウドファンディングを活用出来たなら、きっと素晴らしい結果になると信じています。

 

 

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

 

何卒皆様からの温かいご支援をお待ちしております。