マダガスカルの障がい者を支えたい。彼女達の居場所を作ります！

プロジェクトを立ち上げて約5か月。首都アンタナナリボにてミシンを購入し、製作所に設置し終えました。

耳の聞こえないお母さんたちが、刺繍の図案を描いている様子。(写真下)

慣れた手つきでミシンを動かす身体障害を持つ女性達。(写真下)

去る6月16日にはGraphav Vmsvのメンバーたちによって開所式が行われました。

 

 

アトリエを設置した村の村長さん、地方局をも招き、私もメンバーの前で少しお話をさせていただきました。

以下、開所式にてお話させていただいた内容です。

 

「本日、無事製作所が完成したお祝いが出来ることを大変うれしく思っています。

11月からこのプロジェクトを立ち上げ、メンバー達と協力の力をしながらここまでたどり着きました。

 

さて、このプロジェクトには目的が2つあります。

まず1つ目は、障がい者に自信を持ってもらうこと。初めて「Graphav Vmsv」のメンバーとお話をしたときに、「マダガスカルでは障害があるという理由で仕事が見つからない」という話を聞いてとても悲しくなりました。そして、耳の聞こえないお母さんたちの手芸品を見て、こんなに素敵な手芸品を作る才能があるのに、仕事が見つからないのは惜しいことだと思いました。そこで、このプロジェクトではただ支援金を募るのではなく、支援をしてくれたスポンサーに対し、手芸品をお礼の品としてお送りしています。日本のスポンサーから早速、御礼品について喜びの声が沢山来ています。

このプロジェクトを通して、障害を持ったお母さんが、自分たちの技術や才能に自信を持ってくれたら嬉しいです。

 

また、2つ目の目的は、日本の人々にマダガスカルの現状について知ってもらうことです。日本には、途上国の人々に支援をしたいけれど、自国での仕事が忙しく、機会を逃している人が沢山います。そんな人々が、今回、「マダガスカルでは障害者が差別を受け、仕事を見つけづらい」という現状を書いた記事を読んで、沢山協力してくれました。

このプロジェクトを通して、日本とマダガスカルの距離が少しでも近くなったらとても嬉しいです。

 

これから、「Graphav Vmsv」のメンバーには、この製作所で沢山素敵な手芸品を作って、生き生きと働いてほしいと思います。そして沢山の人の手に、その手芸品が渡ることが私の夢です。」

 

この度は、クラウドファンディングという自分にとって初めてのシステムを用いて資金を募るにあたり、自分の今までの人生で携わってきた本当に色々な方からご支援、ご応援頂いて、凄く力づけられる思いがしました。
また、上記の多くの方々がシェアしてくださった投稿やReady forのページを見て、今回私のプロジェクトを知り支援してくださった方々には、直接お会いしたことはないにも関わらずプロジェクトにご賛同いただき応援して頂いていたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

皆様の温かいご支援・ご協力を請けたまわり、製作所の完成までたどり着くことが出来ましたこと重ねて御礼申し上げます。

 

また、拙いマダガスカル語でのコミュニケーションだったにも関わらず、短い期間で素敵なリターンを作ってくださったメンバー達、忙しい中二人三脚でサポートしてくれた人事・管理責任者のティナさんに対しても、大変ありがたく思っています。

 

恐縮ながら、サプライズでプレゼントまでご用意いただきました。(写真上)

 

製作所は完成しましたが、プロジェクトとしてはまだ始めの一歩に過ぎません。

今後は彼らの手芸品が多くの人の手に渡るよう、またそのことがマダガスカルの障害者の地位向上に繋がるよう、更に方法を模索しながらメンバー達と頑張っていきたいと考えています。