《遍在する音楽会》改めての御礼、そしてVOL.7へ!
ご支援いただいた皆様
桜の花がほころぶころとなりました。
落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクトVOL.6《遍在する音楽会》は、先月2月25日のDVD発売をもって、ようやくほぼすべての事業が終わりました。
今回も皆様のお陰で、さらに大きくプロジェクトは成長することができました。本当にありがとうございました。
今年も皆様と共に「オーケストラのアップデート」を。
このプロジェクトの目標、達成できたかなと思っています。
ダイジェスト映像
今回取り組んだ新たな試みです。
1. 映像も音楽もライブで共演する、画期的コンセプトの新作を生み出す
音楽が耳だけのものではない、共感覚的な全身体験の音楽会を目指すという考えのもと、ロンドン在住の藤倉大さんと、VOL.4《双生する音楽会》で培った信頼関係をもとに、落合陽一のメディアート×オーケストラというコンセプトの画期的作品「for null」を委嘱初演しました。
2. ひとりひとり違う聴き方で「遍在」を楽しむ
圧巻の時間をお届けできたジョン・ケージの「ミュージサーカス」。
開演前のカラヤン広場から、ホールでの土器、ウルトラマンやサトちゃんやLOVOT、そして琉球、アイヌ、声明…。もちろん日本フィル楽員も、いつものオーケストラ演奏と違った音楽を。そして”DJトラーズ”も登場し、さまざまな”音楽”が遍在する、唯一無二の時間を皆さまと共有できました。
3. 縄文の「焔」をテーマとし、音楽の持つ身体的な祝祭性を問い直す
縄文の「焔」をモチーフとした演出により、空間だけではなく時間軸でも「遍在」もお楽しみいただきました。まさに「時空を超えて」!
演出の落合が繰り返し伝えていた「喜び合いたい」というメッセージ。音楽を受け取る人間の身体性と喜びの感情こそが、時空間を超えた「人間らしさ」かもしれないと感じる音楽会となりました。
事前、事後にお届けしたリターンアイテムなどとともに、本当に楽しく、身体に熱いものを感じられる体験をお届けできたのではないか、と思っています。
長期化するコロナ禍で、コンサートの開催も大きな制約が続いていました。3年にわたり、このプロジェクトもwith コロナの開催となりました。しかしそんななかでも、応援していただいている多くの支援者の皆様の存在に励まされ、私たちはチャレンジを継続してこられました。皆様の存在が私たちの原動力です。本当にありがとうございます。
プロジェクトは年々規模が拡大していっています。
今年も、北海道から、沖縄から、そして広場のミュージサーカスにも、多くのアーティストが駆けつけてくださいました!
また、テクノロジーを用いた演出ももちろん、公演を事前事後にお楽しみいただける工夫としてのDVDの再編集も行うことができました。
DVD情報
これらのチャレンジに要した費用はおよそ5,000万円となりました。
クラウドファンディングによるご支援約530万円のほか、チケットや配信、DVDの売上(見込も含む)などの事業収入としておよそ620万円をいただき、また、「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業」の補助金を活用して約2,850万円のサポートをいただきました。しかし、消費税相当額や楽団人件費などは補助の対象外となるため、これらを活用しても構造的に約1,000万円の赤字となりました。不足分は公演主催者である日本フィルハーモニー交響楽団が負担いたします。
利益を生むことができない公益財団法人である日本フィルにとって、かなり大きな負担となりますが、音楽の聴き方のアップデートというチャレンジは楽団にとっても大切なもので、今後も継続していきたいと考えています。そのためにも、さらに多くの方に私たちのチャレンジを応援いただきたいと考えています。
これまで我慢していたいろいろなことも取り組んでいきます。どうぞ皆様、引き続きの応援をよろしくお願いいたします。
感染症対策も収束しつつある2023年は、音楽会の更なる飛躍のチャンスの年です!
この終了報告とともに、次回公演の決定をいち早くご報告させていただけることになりました!!!
開演
東京オペラシティ コンサートホール
演奏会情報(日本フィルのサイト)
今後の公演情報は、READYFOR新着情報のほか、上記の演奏会情報ページやプロジェクトTwitter @ochyaijapanphil でもお伝えしていきます。
どうぞ今後とも、落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクトを応援してください。
よろしくお願いいたします。
そして皆様の生活が、音楽によって、喜びに満ち溢れていることを願っています!