保護も医療も乱雑にされた猫の末路

この子は茶豆(チャマメ)といいます。

茶色くて豆サイズなので茶豆です。

なぜ豆サイズなのかと言いますと、小さい頃にお腹に寄生虫がいた影響で、体が大きく育ちませんでした。

甥っ子との近親交配で子供を3匹産んで、1匹が目の前でひどく苦しんで死にました。

その後残りの子達は育児放棄しました。

口内炎が酷くなり、餌やりさんが抗生剤を飲ませていて、その後治療をすると仰っていたので安心していました。

それから半年ほど犬のボランティアでバタバタしていて様子を見に行けず。

半年後に行ってみたら、まだ抗生剤を飲ませていたのと(抗生剤は長くても3週間程度しか飲ませてはいけないそうです)、また寄生虫がいるようでガリガリなのにお腹がぽんぽこりんなので、これは保護しなきゃだねぇという結論に。

そこに通っていた女性が信頼出来るかかりつけの病院で抜歯を受けさせ、自分の自宅で養生させるとのことだったので安心していたのですが…

突然 「保護団体に茶豆を任せてそこの保護団体が病院で事前検査一切無しで麻酔して抜歯した、次の日には外に返す」
という話がその女性から舞い込んできて。

事前検査無しで麻酔するのも危険すぎるし、寒い中次の日には外に放り出すなんて、と衝撃を受けて慌ててうちで保護するという話を持ち出したのでした。

うちに来てからご飯を全然食べないのでかかりつけの病院に連れて行ったところ、抜歯の処置が中途半端で口の中が炎症でぐちゃぐちゃとのこと。

血液検査したところ、炎症マーカーと白血球の数値が高く、その他も内臓の機能が落ちているので再抜歯のために麻酔するのは厳しい状態との判断でした。

そもそも1軒目の病院でも血液検査したら同じ結果だっただろう、麻酔をかけられる状態ではなかったのに麻酔をかけたのだろうと。抜歯から生還したのは奇跡的だったようです。

抗生剤は長くても3週間程度しか飲ませてはいけないからもう使えないとのことで、痛み止めの注射を打ってもらい、自宅で飲ませられる痛み止めももらって帰りました。

それでも口が痛くてご飯を普通に食べられず、モンプチのテリーヌとカルカンパウチとキャットミルクをミキサーでスープ状にしたものだけは、一日5食ほど、毎日ごくごく飲んでくれました。

ところが食欲が落ち始め、再度通院した際には血液検査の結果と症状からFIP(猫伝染性腹膜炎)ウェット型を疑われました。

保護のストレスに加え、生命がギリギリの状態で麻酔をかけ抜歯、その後もずっと口が痛いのでは、仕方なかったのでしょう。

どうしても苦痛しかなくなったら安楽死することも提案されました。

毎日ただ荒い息の合間にゴロゴロ言いながら甘える茶豆をひたすらに愛すことしかできませんでした。

最後は腕の中で永い眠りにつきました。

餌やりさんは突然「茶豆を抜歯した。明日ここに返す。」とだけ言われて、しかしその後茶豆が帰ってこないので

茶豆はどうしたのか？
どんな処置をしたのか？
今どんな状態なのか？
なんで亡くなったのか？

話し合いをしようとしてもその女性も保護団体の人も適当な言い訳をしてまともに応じなかったそうです。

4年ぶりに猫の集会に行ったら、茶豆になにがあったんだ、とひどく心配していました。

まさか、毎日お世話していた猫を餌やりさんに無断で保護して、4年もの間だれも本当のことを話さなかったなんて、思ってもみなくて。

当時、猫たちを避妊去勢、保護譲渡したい私たちと野良猫賛成派(気に入った猫に何度も外で出産させる)の餌やりさんとで、敵対関係になっていましたが、それでも正当な話し合いは行われるべきだったと私は思ったのでした。

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何卒よろしくお願いいたします。