寒河江市を訪問予定の上野さんが、参加の動機を語ってくれました。

 

「私がこのスタディツアーに参加したいと思った理由は二つあります。 
 第一には、地域経済への興味からです。私は東京出身で、親戚が長野県に住ん
でいます。そのため幼い頃から「都市」と「地方」の違いを比較できる環境にあ
りました。経済に興味を持ってからは、必然的に地域が抱える活性化の問題に目
を向けるようになり、高校時代には簡単な研究も行いました。ただ、本格的に行
政を含めた現地の話を聞くことはできず、歯がゆい思いをしていたので、今回現
地の話を聞きながら自分自身で体験もし、さらにインバウンド推進・地域活性化
に参加できるというのは大変魅力的なプランだと感じました。
 第二には、「地方」を「海外」の視点を通じて学んでみたいと思ったからです。一般的な日本人が「何もない」と見なしてしまいがちな「地方」には本当に何もないのか、以前から疑問に思っていました。私は海外には日本人とは異なるニーズがあり、ターゲットを日本人から広げれば、新しいビジネスチャンスが無限大にあると思っています。しかしそこには障壁となるものがあるはずだということも考えています。その障壁にはどんなものがあり、解決にはどんな対処が必要なのか。また私は日本人ですら魅力ある各地域の特色を十分に理解していないところがあると思うので、海外に目を向けることで発見されたニーズは日本人には適用され得ないものなのか、ということを学べたら自分の糧になると考えています。
 地域活性化は、過疎化社会が大きな問題となっている今、欠かすことのできな
いものだと考えています。しかし、例えばそのために観光資源をPR・造営し、集
客に成功したとして、それが持続するのか、またそれによって住民の生活環境に
悪影響はないのか、など課題があると思います。あるいは移住者を募るにしても
国外から募るのか国内から募るのか、ファミリー層なのかリタイヤ層なのか、な
どの問題も多くあり、急務でありながら簡単に進めることのできない、個々のケ
ースで十分な検討が要される問題であると認識しています。また、その重要性が
叫ばれながら、なかなか解決しない問題になっている理由の一つには、解決策の
手詰まりがあると思っており、新しい観点からのアプローチが必要だと考えてい
ます。
 先に述べたように私は経済に興味があり、今後の学習もそれを基軸としたいと
考えています。また、専攻するロシア地域は日本と同じように地方格差・活性化
問題に悩む国であり、ロシア地域の経済を研究する上でこの問題を避けて通るこ
とはできません。比較は非常に有効な研究手段であると思うので、今回のスタデ
ィツアーで日本のケースについて学ぶことができれば学習をより深めることがで
きると考えています。
 また、卒業後の進路については未定ですが、まだまだ知られていない日本の魅
力を海外に発信する、あるいは海外の魅力を日本に伝えるという活動に興味があ
るので、そのときに必要な能力を獲得し、それを活かしていきたいと考えていま
す。」
(上野 葵 国際社会学部・ロシア語 1年)

新着情報一覧へ