じいさんの森から学ぼう!若者がホンモノの林業を学ぶ場所づくり
じいさんの森から学ぼう!若者がホンモノの林業を学ぶ場所づくり

支援総額

2,480,000

目標金額 2,000,000円

支援者
179人
募集終了日
2019年8月30日

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2019年08月13日 11:16

目標達成時のお金の使い道&「山もどうぞ」家主のサプライズ発言

現在目標金額200万円に対し108万円のご寄付を71人の方からいただいています。ありがとうございます!

 

さて、たくさんの応援を背負って、先日、徳島県に行ってまいりました。研修の予定地になる現場です。

 

毎日開校を夢見て動いておりますが、クラウドファンディングに挑戦してからの訪問は初めてのことでした。

 

今回の訪問の目的は、塾長の橋本光治さんから「よさそうな研修施設が見つかった」という情報をゲットしたためです。東京からは私が、そして高知にいる事務局メンバー(現地フォローは彼らの力が不可欠!)とともに向かったのでした

 

山深い那賀町。正面あたりが橋本さんの山の周辺

 

高知空港から2時間ほど山の中を走ると、橋本さんが住む徳島県那賀町へとたどり着きます(徳島空港からも同程度の時間がかかる中間地点の山間地です)。

 

もとは5つに分かれていた町村が2005年に合併して誕生しただけに、面積がものすごく広い。東京23区がすっぽり入ってしまいます。それも9割以上が森林なので山が深い。谷間を走る国道から山側に向かって道を上がり、しばらく走ると…

 

 

 

「よう来てくれましたね」

 

迎えてくれたのは、橋本光治さんと息子の忠久さんでした。橋本さんは、今回のプロジェクトの自伐型林業塾の塾長で、日本を代表する自伐林業家の一人です。いつも腰が低く、30代の私にも深々と頭を下げて迎えてくれます(ほんと恐縮です)。

 

 

お二人に案内されたのは、山の中にポツンと立つ木造の小屋。2年ほど前に地元民が建てたものの、ほとんど使わずに放置された空き家のようでした。

 

「ここの大家さんが会うて(会って)くれます。ほな、さっそく行きましょ」

 

橋本親子の車に乗せられ、向かったのは、空き家の所有者であるAさんの職場でした。

 

時間を割いて頂きました。私からは自伐型林業者が全国で増えていること、その人たちがさらに学べる場所を求めていること、そしてこの「じいさんの森から学ぼう」プロジェクトに約60人(訪問時点)が期待を寄せてくれていることを伝えました。

 

Aさんは手渡された資料に一通り目を通し、再び私たちを見ると、「そんな学びのために使っていただけるなら光栄です」と笑顔で答えてくださいました。

 

その小屋は、Aさんの親が仕事用に建てておきながら、いざ使用するというタイミングの前に逝去されたとのこと。Aさんは使い道もなく、それを放置せざるを得なかったようです。

 

空き家に戻って会議するメンバーと橋本親子(右から息子の忠久さん、光治さん)

 

今まで使っていなかったので、研修施設として活躍するには、


・電気の開通(四国電力へ)
・ガス(プロパンか)
・浄化槽の整備と年一回の検査
・ネットの開通
・賃貸契約
・火災保険の契約
・小屋内の掃除

 

が必要。お風呂がないので、

 

・シャワーの設置
・ボイラーの整備

 

も必須。そして泊まりもあるので、

 

・洗濯機
・冷蔵庫
・布団(村内から「うちの使ってよ」という声もあり笑)
・物干し竿(木なら山にある)
・食器等…他、あげればきりがないです。

 

研修生各自が持ってきてもらった方がいいものもありそうですが、とにかく一人暮らしのスタート時以上に事務局が揃えなきゃいけないものは多そうだということがわかりました。

 

この設備の準備や家賃、事務局運営等がクラウドファンディングの資金に活用されることになります。

 

空き家の状態の良さを確認する橋本光治さん

 

「山も使ってもかまんよ」家主さんから想定外発言。研修生が雨に負けない「壊れない道づくり」を。

 

さて、考えるだけでも頭がいっぱいになりそうですが、全国からの期待の声にやる気だけはたっぷりあるので、その調子でこちらの思いを伝え、橋本さんとも話を進めていきました。

 

すると、Aさんは思わぬことを口にしました。

 

「もしプロジェクトが本当に始まれば、うちの山も研修用に使ってもかまんよ(構いませんよ)」

 

えっ??

 

思ってもみなかった山の話。そして、想定外の逆提案。無意識に、橋本親子を含めて一同アタマを下げていました。

 

さらに聞くと、ご自身の山は、できるだけ地元の人にやってほしいとのこと。最近は、よそから業者が来て伐採するようなケースもあるといい、その現場がのちに土砂崩れの原因にもなっているようです。

 

「ここは昔から雨が多い地域で、林道がいっぺん落ちてもうたんです。(土砂崩壊時の)その残土を河川敷に置いたら、さらにそれが(川下に)流れて漁連に怒られてしもてな。」

 

那賀町は年間降水量が3,000ミリを超える、日本有数の豪雨地なのです(2018年全国平均年間降水量1445ミリ/気象庁調べ)。この地域では、水による被害にもっとも気を遣います。

 

大型機械に合わせてつくった道から崩壊した現場。排水管理も不十分で下流に影響が出ている(四国某所)

 

山を任せるなら地域事情をよく知る住民に、との思いが強く、「地元におって、住んじょったら(住んでたら)変にはできん」と本音をポロり。地元に張り付いて山仕事をする自伐型林業の目指す形に共感した、山主の期待の現れかもしれません。

 

研修生がやるとしても、「橋本さん親子が監督してくれている限りは安心」だといいます。

 

山にいつでも入り、低コストで搬出できるような自伐型の森づくりには道は不可欠です。橋本さんは、那賀町内のご自身の山で約40年間、30キロの道を通しています。今まで崩れた箇所は9メートル程で、小型機械で修繕できる程度のもの。全体における崩壊率はたったの0.03%です。

 

橋本さんの山には網の目のように高密度に道がつくられ、平均樹齢90年の木々も残っている

 

橋本さんは、「20メートルおきに排水して水を分散させ、(水脈に深い傷をつけないよう)切りも低くして、壊れない道づくりを心がけてます。これから学ぶ研修生もその道づくりを徹底して学びます」とAさんに伝えました。

 

過疎の山村で、空き家を利用し、志ある人たちがお金を出し合ってつくる学校「自伐型林業塾」は、なんとか研修施設の確保に目処が立ちそうです。
 
そして、みなさんの思いを伝えることで、山を貸してくれるような想定外の素晴らしい展開が出てきました!(クラウドファンディングの力ですね)

 

橋本さんのもとで学べる初めての自伐型林業塾。その実現のためにも、やはりなんとかみなさんの支援をもっともっと呼びかけたいところです。

 

残すところあと2週間ちょっとです。

 

ぜひみなさん、応援を、そしてこんな面白い展開になった出来事のシェアをよろしくお願いします!(写真:事務局&高木あつ子)

リターン

5,000


応援コース

応援コース

●感謝の気持ちを込めてオリジナルポストカードでのお礼状

申込数
29
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年11月

10,000


講義録DVD+ロゴ入りポロシャツ

講義録DVD+ロゴ入りポロシャツ

●ロゴ入りポロシャツ(グレーorピンク1枚)
●講義録DVD

【その他、付随する返礼品】
●感謝の気持ちを込めてオリジナルポストカードでのお礼状


-------
※梅原真デザインのロゴ入りのポロシャツ(グレーまたはピンク)をお届けします。
※次の画面で、サイズと色をお選びください。

※開校する自伐型林業塾の講義(座学)を収録したDVDをお送りします。

申込数
57
在庫数
43
発送完了予定月
2019年11月

5,000


応援コース

応援コース

●感謝の気持ちを込めてオリジナルポストカードでのお礼状

申込数
29
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年11月

10,000


講義録DVD+ロゴ入りポロシャツ

講義録DVD+ロゴ入りポロシャツ

●ロゴ入りポロシャツ(グレーorピンク1枚)
●講義録DVD

【その他、付随する返礼品】
●感謝の気持ちを込めてオリジナルポストカードでのお礼状


-------
※梅原真デザインのロゴ入りのポロシャツ(グレーまたはピンク)をお届けします。
※次の画面で、サイズと色をお選びください。

※開校する自伐型林業塾の講義(座学)を収録したDVDをお送りします。

申込数
57
在庫数
43
発送完了予定月
2019年11月
1 ~ 1/ 13


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