去年亡くなった歌人、蝦名泰洋さんの歌集を出版したい
去年亡くなった歌人、蝦名泰洋さんの歌集を出版したい

支援総額

699,000

目標金額 600,000円

支援者
86人
募集終了日
2022年12月2日

    https://readyfor.jp/projects/105853?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2022年10月28日 13:39

収録歌について 「イーハトーブ喪失」

応援ありがとうございます。78パーセントになっています。たいへんうれしいです。

ずっと忘れていたんですが、先日、突然思い出しました。たぶん10年くらい前に、秋のいまごろの季節に会ったとき、「蝦名さんの歌集は私が出してあげます」と私は言ったことがあり、「じゃあ、安心して死ねるな」と蝦名さんは言ったのでした。どこかで拾った競馬新聞を見ながら、馬たちの名前が素敵だとかそうでないとか、他愛のない話をした記憶も。歌集のこと、約束のつもりで言ったことでもなかったけど、きっと約束したのだと思います。約束を果たせたらうれしい。助けていただき、ありがとうございます。生きている間に一冊だけ本を出していいと言われたら、私は蝦名さんの歌集を出したい。

 

  はじめからジョバンニなどはいないのに樹下ジョバンニの長靴冷える

 

30年以上前、蝦名さんのこの歌を、歌誌「月光」の投稿欄でよんだことが、野樹にはすべてのはじまりでした。この人はどうしてこんな不思議なことを知っているのだろう。どうしてこんな不思議なことを、たった一行で言えてしまうのだろう。西日の差し込む下宿の部屋で、本のその一行だけを眺めつづけたことを思い出します。

 

歌集『イーハトーブ喪失』には「イーハトーブ喪失」という一連があり、ジョバンニの歌はその最初におかれています。そのあとの歌をいくつか。

 

  花桐に星が重なるえ・い・え・んとささやきたるはつかのまのこと

  いつか訪う星の伝言板にもあらん『下ノ 畑ニ 居リマス 賢治』

  重ね降る雪の向こうに灯りあり 言葉の上に言葉汚して

  降りてきて忘れたりけりさよならをいつどの雲の上に告げしか

  サーカスはどうしてここへ来たのだろうみんな大人になった日暮れに

  硝子窓に頬寄す銀河鉄道の忘れられたる客のごとくに

 

 

 

 

 

 

 

リターン

3,000+システム利用料


完成した歌集1冊

完成した歌集1冊

完成した歌集『ニューヨークの唇』一冊をお送りします。

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

5,000+システム利用料


完成した歌集1冊と、私家版の冊子

完成した歌集1冊と、私家版の冊子

完成した歌集『ニューヨークの唇』一冊をお送りします。
未発表両吟の私家版冊子をお送りします。

申込数
34
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

3,000+システム利用料


完成した歌集1冊

完成した歌集1冊

完成した歌集『ニューヨークの唇』一冊をお送りします。

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

5,000+システム利用料


完成した歌集1冊と、私家版の冊子

完成した歌集1冊と、私家版の冊子

完成した歌集『ニューヨークの唇』一冊をお送りします。
未発表両吟の私家版冊子をお送りします。

申込数
34
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月
1 ~ 1/ 10


最近見たプロジェクト

もっと見る

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る